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明日からの世界をちょっと違って見せてくれるコンテンツが大好きだ

何かを見たり聞いたりしたことによって、次の日から世の中がちょっと違って見える。そんな経験をしたことはありませんか?

例えば、マツコの知らない世界で、自分の知らなかった●●の世界を知ったあと、街のマンホールについつい注目してしまったり、白Tシャツの人を目で追ってしまったり。

自分の世界に、今まで存在しなかった「誰かの視点」が入ってくる。
世界が広がる!とまでは行かない、もっと小さな視点のズレ。

大きく人生が変わるわけではないけど、ちょっぴり人生を楽しくしてくれるような、そんな「視点」との出会い。

そんな瞬間が、「また世の中のこんな面白いことに気づかせてもらっちゃった!ニヤリ」と、たまらなくわくわくしてしまうのです。

■「誰かの視点」を気づかせてくれる代表番組ブラタモリ

つい先日、ブラタモリについて下記の 吉田さんという方がとても適切な考察とブラタモリ愛を語っていらっしゃり。
ブラタモリ大好き芸人としては、勝手に嬉しくなってしまい、何度も読み返しては、ああ、もう超絶わかる・・・。こんなにも腹落ちするnoteは今までなかったぞと思うくらい、吉田さんの素敵な捉え方に感動してしまいました。

■見慣れた景色を、魔法をかけたように素敵に見せてしまう「キリンジ エイリアンズ」

たくさんの人がカバーもしている名曲、キリンジのエイリアンズ。

夜、一人で散歩をしている時や、遠出した帰りの日、暗い道を車で走っている時なんかに思わず聴きたくなる。私の中ではしっとりした音楽の中になんだかノスタルジーを感じ、どこか切なく不思議さも含んだ曲というイメージです。(盛りだくさん笑)

嘘かほんとかはわからないのですが、この曲はファンの間では色々な解釈がされています。中でも私は、ご本人がとあるTV番組に出演された際この曲について語ったとされている内容に、心が揺さぶられました。

僕たちが育った東京近郊、西武線沿線の、どこにでもあるような区画整理された街って地方都市の象徴的な風景だと思うんです。
切り取り方やフォーカスの当て方を変える事で、つまらない街の風景もロマンチックなものに出来るんじゃないか、そうした試みに意味があるんじゃないかと信じてこの曲を書きました。(ソングライターズ 泰行氏談)
(こちらのyahoo知恵袋より)

そう思って、もう一度、曲を聴いてみる。

はるか空にボーイング
音もなく 公団の屋根の上 どこへ行く

誰かの不自然も 寝静まる夜さ

バイパスの澄んだ空気と僕の町
泣かないでくれ ダーリン
ほら 月明かりが
長い夜に寝付けない二人の額を撫でて

まるで僕らはエイリアンズ
禁断の実 頬張っては
月の裏を夢見て
君が好きだよ エイリアンズ
この星のこの僻地で
魔法をかけてみせるさ いいかい

これは・・・・・・・・・・。

神奈川県のベッドタウンで生まれ育った私にとって、そりゃノスタルジーを感じるわけなのです。

それからというもの、週末の飲み会帰り、ちょっとほろ酔いで実家に帰る道中、この曲を聴くと、まるで自分が"エイリアン"になったかのように(!)歌の主役になってしまうわけです。(笑)

遠くまで続くバイパスを見上げてみたり、夜風を感じながらいつもよりゆっくり歩いてみたり。私が育った神奈川県の郊外の街も、悪くないかもなあ、なんて思ったりして。(ほろ酔いで気分がいい時だけだから許してくださいw)

二十何年間も通り続けていて、「なんもないな〜〜〜」という感想以外持ったことがなかった帰り道を一気に素敵なものにしてしまう。

本当に魔法みたいですよ、ええ。

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■『だれかの視点』を手に入れることの面白さ

ブラタモリのタモさんの視点、キリンジの泰行さんの視点。
同じものを見ていても、ある人からはこんな風に見えているんだ、こんな風に感じるんだ。

色んな人の捉え方を知ると、別に何か特別なことをしたり、お金をたくさん使わなくても、見慣れたモノや景色ですら、日々とても感動できるようになるなあと。

そうなると、自分が興味持つものや人の幅もどんどん広がっていって、結果的に世の中や誰かの良さを見つけ出すことが、ちょっぴり上手になっていると思うんですよね。

誰かの視点を手に入れることは、「明日からの世界を面白がれる」レベルをアップさせてくれる気がします。

そんなわけで、誰かの視点をくれる、色々なコンテンツが、(ブラタモリが、)大好きなんだなあ。




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