パニック障害のこと

『世界一受けたい授業』という番組で、パニック障害についてやっていました。あまり目新しい情報はなく、深い内容ではありませんでしたが、昨今公表する芸能人が増えており、理解も広まりつつあるのでしょう。
10年前に刊行した『脚本家という生き方』というエッセイにも書きましたが、私も20代後半の一時期、パニック障害を発症していました。当時は仕事が猛烈に忙しくなっていた時期でした。
初めて発症したのは電車の中。その時読んでいた小説の主人公に感情移入しすぎたせいか、めまいがして、貧血になり、倒れそうになり、慌てて次の駅で這うように下車すると、トイレに駆け込みました。
その時から、パニック発作と、またそれが起きるのではないかという予期不安に苛まれるようになりました。ひどい時は電車に乗るのが怖くなり、やむなく各駅停車に乗り、1駅ごとに降りながら移動していました。仕事の打ち合わせ中に発作が起きたらどうしよう、と予期不安に襲われたこともあります。
幸いにも、医者に行って病名を告げられた途端、症状は消えていきました。対処法があるということを脳が理解したのでしょう。
パニック障害は、脳の機能障害なので、気の持ちようで何とかなるものではありません。けれど、ストレスが害になることは間違いないので、無理せずリラックスして生きていくことが一番でしょう。
焦らず、考え過ぎず、努力し過ぎず、能天気に生きましょう。
「怠けている」とか「努力が足りない」とか「苦手なことから逃げている」なんて非難する輩が現れたら、一刻も早く逃げましょう。
大丈夫。あなたの生き方や価値観や感情を、誰かに無理やり強制される必要なんてないのです。
あなたはあなたの生きやすいように生きましょう。
パニック障害の理解が、1人でも多くの人に広まりますように。

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脚本家 小林雄次

代表作「ウルトラマン」シリーズ 「牙狼<GARO>」「美少女戦士セーラームーンCrystal」「天才てれびくんYOU」「スマイルプリキュア!」「宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」「ベイビーステップ」など。著作「脚本家という生き方」ほか多数。映像と出版の世界で執筆活動中。

コメント1件

得意のなことを伸ばす。現状を肯定していく。とても大事なことですね👌
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