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「後悔というのは、かつてそこに愛があった証拠だ」

ドラマ「ゴーイングマイホーム」に出てくる台詞です。北欧かどこかの国の格言として紹介されていたように思います。
後悔というのはとても複雑でやっかいな感情だと思います。当時の自分に戻ったら、当然同じことを繰り返すだけのことなのですが、後の自分は、まるで「取り返しのつくこと」のように振り返る。そこには大きな誤解というか、矛盾があるように思うのですが、それが人間らしいところといえば、そうなのでしょう。
人は、間違えます。間違えたり、その間違いに後から気付いたり、基本的にそんなことばかりする生き物だと思います。
仕事のミスのような些細なことであれば、「後悔ではなく反省しよう」とか、それらしいことを思っておけばいい。でも、「ゴーイングマイホーム」のように、親が亡くなって「もっと話しておけばよかった」と後悔する。みたいなことになると、なかなか難しいですね。

たとえば大切な人を亡くして、一切の後悔もない。という人などいないのではないでしょうか。どんな別れであっても、多かれ少なかれ「もっと何かできたのでは」と思うことでしょう。私は、人は、未来がわからないから間違える生き物だと思うし、後悔する人は優しい人だと思います。その人を想う気持ちがあるから、後悔するのでしょう?
残念ながら後悔したところで、大切な人は戻ってこない。だからといってポジティブに「あれで良かったんだ」とか思うのも、もう違うと分かっている。そういう時は、「後悔というのは、かつてそこに愛があった証拠だ」という風に心に思い浮かべて、自分を慰めてあげてほしいです。
あなたが優しい人だから、そう思うんだよね。

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