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創業112年の老舗が構えた新たな拠点「HARBOR」がアイディア渦巻く場に!『日置市100人カイギ』開催レポ。

3/17(日)、日置市湯之元にあるKOBIRAの新本社「HARBOR」にて、第2回『日置市100人カイギ』が開催されました!

▼新本社「HARBOR」:2024年2月に行われた開所式の様子はこちら▼

市内外から予想を大きく上回る57名もの参加者が集まり、会場は熱気に包まれました。KOBIRAからも皆さんの話を聞きたいと数名のメンバーが参加者として参加!テレビ局の方にも取材に来ていただき、なんと東京からお越しの方もいらっしゃるなど、このイベントへの注目度の高さを物語っていました。

100人カイギとは
「100人カイギ」とは、日本全国で開催されている会社、組織、地域に”身近な人”同士のゆるいつながりを作るコミュニティ活動です。街で働く100人を起点に人と人とをゆるやかにつなぎ、都市のあり方や価値の再発見を目的としています。

ルールは簡単。
・「毎回、身近で面白い活動をしている5名のゲストの話を聞く」
・「ゲストが100名に達したら解散する」
100人100様の生き方に触れることで、いつもの景色が少し違って見えてきます。

【日置市100人カイギ】大盛況となった第1回。第2回も豪華ゲストが登壇。 | プレスリリースかごしま (kagoshima.news)

「HARBOR」は、その名の通り「港」のような場所。この港を起点に外の世界の様々な人たちが湯之元に集まり、湯之元の皆さんをはじめ、多くの方々と繋がっていくことを目指しています。
今回、『日置市100人カイギ』の開催場所となり、「日置市に関わる面白い活動や挑戦をしているゲストの話を聞き、参加者同士の緩やかなつながりを生み出す場」として活用することができました。

そんな『日置市100人カイギ』の様子を、一参加者として参加していた人事組織部の門田がレポートします!
(一言で言うと、大層盛り上がりました…!)

門田(KOBIRA 経営企画室 人事組織部
鹿児島出身。2023年1月に入社。
最近は、休憩で湯之元の街並みを散歩するのが出社時の楽しみ。


多くの方の熱気で大盛況!

午前10時。
外はあいにくの雨模様でしたが、日置市ゆかりの5人のゲストの話を聞こうと集まった皆さんの熱気とワクワクした空気で、HARBOR内は満たされていました。
そんな中、司会を務めた"歌える♪司会者"の岩本あいかさんが、冒頭から巧みな話術で場のボルテージを一気に引き上げ、笑いと拍手が巻き起こります。この雰囲気が、イベントを通して途切れることはありませんでした。^^

▼あいかさんのInstagramはこちら🎤▼

みなさーん、こんにちはー!!!

そして、いよいよゲストのプレゼンが始まります!
メンバーが発表された際には「サムネの圧が強い…!」と話題になったほどの濃いメンバーの皆さん。↓

小平勘太社長(小平株式会社):「ワクワク溢れるクリエイティブな街づくり」への想い

まず、トップバッターを務めたのは、KOBIRAの小平勘太社長。

『HARBOR』を拠点とした「ワクワク溢れるクリエイティブな街づくり」の構想について語りました。
利用料無料のシェアカフェである「ハマポケ」の運営や、湯之元への本社移転、空き家を活用した街まるごとオフィスの取り組みに始まり、今後予定しているプロジェクトについても紹介。

開かれたオフィスとなり、多様な人材が集まって新しいアイデアが生まれる場としていきたい。企業と地域の境目をなくしていきたい」ということを熱く宣言しました!

▼「地域だからこその可能性が花開く、ワクワクあふれる街を生み出す」ビジョンの現在地▼

川野輝之さん(株式会社ECOMMIT):「捨てない社会」実現への情熱

続いて登壇したのは、モノの循環の仕組みをつくる環境ベンチャーである株式会社ECOMMIT 代表の川野輝之さん。

川野さんは「ゴミとして捨てられてしまうようなモノを回収、選別、再流通させ、価値のあるものに戻していきたい」と、事業に込める思いを語ってくれました。
使わなくなった古着等を回収して次につなげる「PASSTO(パスト)」というサービスを全国で展開していて、回収された古着は独自の選別技術により、なんと98%程が次のものへと生まれ変わっているそうです!

僕らが作りたいのはAmazonの逆版。不用品を捨てるのではなく循環させられる未来を作っていかないといけない
古着を回収することが当たり前になれば、製造の段階でもっと循環しやすい製品にしようとか、長く使えるものを作ろうという風に変わっていく。最終的にはモノの作り方や売り方を変えていきたい
と川野さん。
捨てない社会を生み出そうとしている情熱を熱く感じました!

坂口 修一郎さん(GOOD NEIGHBORS JAMBOREE BAGN.Inc代表):地域に根差した文化を育む

東京と鹿児島を拠点に、空間プロデュースやイベント、フェスティバルなど数多くのプレイスメイキングを手掛ける坂口 修一郎さん。
最近日置市の廃屋を回収して、拠点を移されました。

2010年から南九州市の森の中の廃校で音楽フェス『GOOD NEIGHBORS JAMBOREE』を主催しています。

鹿児島を出て東京を中心にバンドマンとして長く活動されていた坂口さんは、鹿児島を出ていった理由として「この街には文化が全くないと思い込んでいた」と語ります。ただ「東京にないものも鹿児島にはたくさんある」と気づき、鹿児島の文化を再評価するようになったとのこと。

坂口さんは「文化(Culture)とは土を耕し(Cultivate)、種をまき、育てて、収穫して、また種をまくという循環の中で生まれるもの」と語ります。地域に根差し、住民が主役となって育んでいく文化。その土を作る場として始めたのが同フェスだそう。

「地方に行くと、みんなうちの町は何もないと言いがちだが、実はそんなことはない。地域の足元にある価値を見つめなおして、再評価できれば十分」という言葉が印象に残りました。

池田亮平 副社長/CHRO(小平株式会社):「あなたの人生を幸せにする『推し』を見つけに来ませんか?」

次に登壇したのは、KOBIRAの池田亮平 副社長/CHRO。
KOBIRAに入社して2年。人事・組織づくりの仕事に携わり、昨年は副社長に就任。

推しのアイドルの存在を公言している門田(KOBIRA人事組織部)の影響で、最近”推し”というものに興味を持ち始めているという池田さんは、「今では誰よりも経営者としての小平社長を推している」と胸を張ります。
112年に及ぶKOBIRAの歴史と、これからの100年をつなぐ物語自体も推していると実感しているとのこと。

東京から移住して感じたのは「ローカルには推せるポテンシャルがある濃い人と企業がたくさんいる」ということ。「ローカルなアトツギ企業」で働く難しさもあるものの、理解ある経営陣のもとでは、そこにこそ大きなやりがいがあると語ります。
最後には東京から来ていた友人へのメッセージも込めて、会場に向かって一言!
日置鹿児島)にあなたの人生を幸せにする『推し』を見つけに来ませんか?
会場からは大きな拍手が沸き起こりました。

語り掛ける池田さん

慶松拓也さん(日置市出身 / 建築家):"静寂の中に響き"のある風景を作りたい!

最後に登壇したのは、前日に東京から駆け付けたという日置市出身の若手建築家、慶松拓也さん。幼少期を過ごした日置市の自然を自身の「原風景」だと表現します。

素晴らしい建築や街には"静寂の中に響き"がある」と慶松さん。それは”感覚の中に訴えかけてきて、そこにいるだけで心と体が治癒されていくような場所”のことを指すのだそう。
「現代の都市空間は効率や収益ばかりが優先され、『余白』が失われつつある。意味のあるものしか作れない街になっている」と指摘します。
そうした中で、湯之元のように温泉が点在し、街の余白がある場所の価値を再発見して、地域の魅力を引き出せるような風景を作っていきたいと語ってくれました!

未来を描くアイディアが渦巻いた、熱狂の一日!

以上、駆け足で振り返ってきたゲストのみなさんのプレゼン。
新しい視点で未来を切り拓こうとするパワーに溢れていました!

ゲストの方の熱意あふれるプレゼンが終了し、その後は参加者同士でつながる交流会。

「日置市で、もっとこんなことができるんじゃないか?」
「僕は、今こんなことをしていて、もっと鹿児島の企業を盛り上げていきたいんです!」

たくさんアイディアや意見が飛び交い、地域の未来の盛り上がりを感じる。そんなエネルギーに満ちた交流会となりました!

『HARBOR』という「港」に集まったアイディアと熱が、やがて大きなうねりとなり、未来を変えていく―。
そんな予感に胸が高鳴る一日となりました。

次回以降の『日置市100人カイギ』の開催も、とても楽しみです!

イベント後、シェアカフェ「ハマポケ」で開催されていたマルシェでお弁当を購入し、交流を深めるゲストの皆さん。
横で見ていたKOBIRAメンバーが「メンツが濃い…!」とポツリと呟いてました。


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