エプソムカップ 気になる馬達

前置き

先週の外差し馬場がさらに進む。
大きく内を開けて直線でバラけるので不利は少ない。

開催後半の荒れた馬場

去年はさらにレース前に少し雨が降って1番人気のアルジャンナは「良いポジションを進めたのですが、馬場が緩いのは良くないようです。今日は伸びがありませんでした」(ルメール騎手)

荒れ馬場に強い血統、欧州系以外にもリボー、ダマスカス、グレイソヴリン系。
過去に1800mの好時計の他にも重馬場での好成績もヒントになる。

過去の同じ時期の成績

先週の安田記念も『5月の東京GⅠでの実績のある馬』が上位を占めましたが、これは他のどのレースにも当てはまる事。
東京競馬場も2月の冬東京は春秋の東京とかなり違いますし、開幕週か開幕後半でも違います。
また、馬の個性としても寒い時期だと力が出せなかったり、暖かくなってきて動きが良くなる馬もいます。
そういった諸々を含めて簡単にそれぞれの馬の『過去のこの時期のこの競馬場での成績』を重視します。
特にこの時期は開催後半になるので馬場の痛みがどれくらい蓄積されているかも重要です。
過去のエプソムカップを見ても直線で内ラチ沿いを走っている年と外を走っている年があるので大雑把に『過去10年』でくくるのも危険です。
今年は先週の時点で外差し傾向が強くなっていたので、今週も良馬場ならその傾向になると思います。
2020年は馬場状態が良くて不良馬場でも内前有利でした。
レース当日に雨が降ると2018年のように外有利になります。

梅雨の時期でもありますし馬場状態含めて馬券購入は当日まで待った方がいい。

前走重賞組

過去10年の3着以内馬で前走が条件戦だったのは2021年3着のファルコニアだけ。
そのファルコニアにしても京都新聞杯3着、スプリングS4着と非根幹重賞での実績があった。

今年はジャスティンカフェ、ノースブリッジ、ヤマニンサンパが前走で3勝クラスを勝ち上がっての参戦だが、この中で重賞実績があるのはラジオNikkei賞3着のノースブリッジだけ。
ラジオNikkei賞は非根幹の1800mだし、狙いたい。


展開

タイムトゥヘヴンやシャドウディーヴァのように末脚勝負の馬もいるので展開が速くなるかどうか。

逃げ先行馬は何頭かいるけどペースが速くなりそうにない。
まず、ノースブリッジが出遅れない事を祈る。
ノースブリッジは速い逃げ馬ではないが、トーラスジェミニが2番手でつつけば少しは速くなるか?
トーセングランも溜めるタイプの先行馬。
コルテジアも長期休養明けで行き脚がつくかどうか?
それでも12頭中5頭くらいは前で競馬したい馬なのでそこそこ流れそう。
先行勢の後ろの好位差しが良さそうです。

評価

1,2着候補
ダーリントンホール
ガロアクリーク

3着候補
ノースブリッジ
ジャスティンカフェ
タイムトゥヘヴン

掲示板
ザダル
シャドウディーヴァ

馬達

ダーリントンホール
ニューアプローチxピヴォタル
時計がかかる冬東京の稍重の共同通信杯勝ち。
さらに去年10月に復帰してから速い時計にも対応できるようになった。
以前は速い時計に対応できなかった欧州系が速い時計で走るようになったら覚醒。
買い。

タイムトゥヘヴン
カナロアxアドマイヤベガ
とうとう重賞でも人気しだしてしまった><
NHKマイルが直線で不利があっての6着だったからね。
富士Sでも普通に走ったし。
中山でも前半が遅かったニューイヤーと東風はダメだったけど前半が速かったダービー卿で末脚炸裂。
長い脚でストライドを伸ばして追い込んでくるので長い直線は向いている。
ニューイヤーSの走りからも稍重程度なら大丈夫。
ストライドを伸ばしてくるタイプなのでダービー卿みたいに内枠でも大外を走らせた方が持ち味が活きる。
外枠希望も戸崎騎手なので仕掛けが遅れる危険もあり。
外差し馬場なら買い。

ジャスティンカフェ
エピファネイアxワークフォース
サドラーズウェルズ4x4、ロベルト5x5
前走の湘南Sは衝撃的な走り。
リッケンバッカーが直線入り口で少し詰まったとはいえあの末脚は鬼。
アーリントンカップでは重馬場で失速したがそこまで苦手には見えない。
湘南Sでも上半身が強くて胸を張る走りからゴール前で首を使いだしたのだがなんとなくぎこちない。
胸張りから首使いへの移行がスムーズになるともっと良くなる。
横山パパだし再び大外追い込みをするでしょう。
距離は1800mなら問題ないがあとはリズムの問題。

ザダル
去年の勝ち馬で注目はしないといけない。
去年のエプソムカップは◎。
金杯では57.5キロという斤量を嫌って無印にしてしまった><
一昨年の5月の東京1800mでも1分44秒4で0.1秒差3着と走っているのでこの時期の東京は得意。
去年は12キロ増で陣営も『絞り切れなかった』という中での勝利。
1800mがベスト。
この馬の競馬ができなかったダービー卿は無視していい。
58キロが響いた結果ではない。
長く加速できるコースが得意。
重馬場はマイナス。
良馬場なら上位の可能性はあるが、あとは力関係。
ダーリントンホール、タイムトゥヘヴン、ジャスティンカフェがザダルより2キロ軽いのは大きい。

シャドウディーヴァ
ヴィクトリアマイルは上がり最速32.9秒も位置取りがペースに対して後ろ過ぎ。
今回も坂井騎手で継続騎乗させてくれるんだ。
JC,有馬、金鯱でこりているから今回も後方待機だとは思うがはたしてどう乗るか?
後方待機だと今回も展開次第。

ノースブリッジ
去年の青葉賞は中間で爪を痛めたのでレース間隔が空いて、なおかつ距離も長かった。
セントライト記念は『内ラチ沿いで前壁事故』の被害馬の一頭。
スタートで遅れることがあるのは飛節がやや長めだからだろう。
ウェルカムSは出遅れて最後方から末脚勝負を試したが前と同じ脚色になってしまった。
何とかスタートを決めたアメジストSではハナを切って完勝。
跳ぶタイプだが小雨の稍重でも走れた。
オーストラリアでもモーリス産駒のHitotsuとMazuは不良馬場、重馬場でGⅠ勝っているしね。
跳ぶような走りで脚も長くストライド大きめで回転はそこまで速くない。
中距離でそこそこのスピードで長くいい脚を使える馬。
繋ぎが長めで柔らかそうなので高速馬場も対応できる。
1800mだと2000mよりもスピードを要求されるのがマイナス。
先行して34秒台で上がれるが、好位から決め手のある馬が33秒台で来たら負ける。
先行勢で買いたいのはこの馬。

ガロアクリーク
3歳ではヒューイットソンとのペアでスプリングS勝ち、皐月賞3着。
その後もセントライト記念3着、ディセンバーS3着と中山で好結果。
その後は球節周りなど不安なところがあって長期休養。
休み明けの中山記念は難しい展開ながらも上り2位で4着。
外を大きなストライドでまっすぐ走れていた。
いい走りをしていて『戻ってきた』という印象を受けた。
しかし5月の都大路Sでは先行して0.3秒差6着。
鮫島克駿騎手のコメント
「そんなに速い上がり(の脚)を使うイメージがなかったので、スロー(ペース)は見えていましたが、なるべくポイントポイントで前をつつくような競馬の形を取りました。今日は前も捕まえ切れず、後ろからも差されているので、良い時と比べてまだもう少しなのかなと思います。
実績を考えたら、こんなレベルの馬ではないと思うので、ここを使ってさらに良くなってくれればと思います。体の悪いところは感じなかったので、順調に使えているのは良いことだと思います」

直線入り口でフラフラとまっすぐに走れていなかったので左回り苦手?
ダービーではそこそこ走れているので今回は大丈夫だと思う。
何と言ってもダービー6着ですよ?
ヴェルトライゼンデから0.1秒差ですよ?
位置取りも先行勢の後の好位で良さそうだし。
むしろ今回こそ狙うべきでしょう。

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