見出し画像

大阪杯 2024 気になる馬達


イクイノックス、ドウデュース、タイトルホルダー、スターズオンアース、そのレベルのハイクラスGⅠ実績馬は今年の大阪杯にはいない。
レベルに疑問を付けられている4歳世代、
古馬もGⅠで今一つの馬達が今回の主役をあらそう。
この大阪杯は『隠れた強い馬』を発掘するレースじゃないかな。
これまでのレースでは展開や相手関係で強さを見せられなかった馬が輝く…といいな

過去の傾向

2017年のGⅠ昇格以降で雨の重馬場2021年を除く

東京GⅠ実績

東京の2000~2400mのGⅠで5着以内か0.5秒以内。
東京GⅠで1着ではないが好走していた馬は他のGⅠ勝利か有馬5着以内馬が多い。

今年は
スタニングローズ   オークス2着、秋華賞1着
ステラヴェローチェ  ダービー3着、有馬4着
ソールオリエンス   ダービー2着、皐月1着
タスティエーラ    ダービー1着
ハーパー       オークス2着
べラジオオペラ    ダービー4着(0.0)


ここ2年は東京の白富士Sを勝った馬が連勝している
ロードデルレイ(除外?) 白富士S

右回りだが中山と違い3-4コーナーが緩いカーブでコーナリングが苦手な馬でも加速しやすいのが阪神内回り。
ラスト800m勝負になりやすいのはこの3-4コーナーで加速しやすいため。
4コーナーも中山に比べて圧倒的に回りやすい。

(ゴール前の直線の距離はJRA公式の359.1m(Bコース)だが地図で直線に見えるのは380m。なので4コーナーのカーブは主にラスト400~600m区間に入る。)

血統

ディープインパクト産駒で母内にボールドルーラー
キラーアビリティ
プラダリア

ドゥラメンテ、フレンチデピュティ、ストームキャット

2023年

去年はAコースでしたが内前有利
4人気ヒシイグアスは外で壁を作れずに失速。

2022年

この年はジャックドールの騎手がスタートで他の馬が速いのを見て焦って飛ばしてしまった。
最初の600m34.6秒は大阪杯で最速。
特に2ハロン目の10.3秒というラップは短距離のようなあり得ない速さ。
速いペースで2,3番手の馬も失速。
先行勢の後ろの好位の馬達が上位に入った。

2022,2023年に共通しているのが、直線でのコース取り。
差し馬でも外過ぎると届かない。
なるべく内側を差してこれる馬。
つまり、馬群の中でも走れる馬。
時々前に障害物(馬)がいると思い切り走れない馬がいるので注意。
これまでの戦績で外を豪快に差して勝った馬は注意。
つまりソールオリエンス(泣)

今年はBコース

去年まではAコース最終週でしたが今年はBコースの最初の週。

去年まではAコースでも内前有利。
Bコース替わりならなおさら内前有利なのか?

2023年 3勝クラス 2000m
1着は2人気セイウンハーデス(シルバーステートxマンカフェ)
外の先頭で風を受けながら勝つのですから強い馬。
このレースの後にGⅢを2,1着も納得の強さです。
2着14人気ハートオブアシティ(ハーツクライxダンチヒ系)
3着4人気シンボ(ダンチヒ系xディープインパクト)
2~5着は人気薄も含めて内前。

2022年 3勝クラス 2000m
1着プログノーシス(ディープインパクトxミスプロ系)、2着リフレーミング(キングヘイローxミスプロ系)、3着オールザワールド(キズナxデインヒル系)
と1,2,3人気が上位独占で能力の高い馬が活躍。
強い馬なら外差しOK

2021年は開幕週に古馬2勝以上の2000mなし
2勝クラス 2200m
1着2人エヒト(ルーラーシップxディープインパクト)は後にGⅢ2勝。
2着7人カリンカ(キンカメxスペシャルウィーク)
3着3人エレヴァテッツァ(ディープインパクトxトニービン)

Bコース替わり週に外差しで勝つ馬は強いな。
ここで取り上げた3レースの1着は全てのちに重賞を勝っている。

つまり、力の差がないと外差しで勝てない

評価

混戦模様で能力の比較が焦点になる

想定人気上位のプラダリアとべラジオペラが能力の基準。

それに対して以下の馬達をどう考えるか?

有馬記念凡走の3歳GⅠ活躍馬
タスティエーラ、ソールオリエンス、ハーパー
過去のGⅠ実績馬
ステラヴェローチェ、スタニングローズ、ジオグリフ、キラーアビリティ
阪神2000m得意な馬
エピファニ―
去年後半から成績を上げてきた馬
ローシャムパーク、ロードデルレイ、ルージュエヴァイユ

勝ち負け
ステラヴェローチェ
タスティエーラ

2着
スタニングローズ
プラダリア

3着
べラジオオペラ
ハーパー

応援!
ルージュエヴァイユ 積極的なレースすれば強い。
穴馬
エピファニ― ディープインパクトの血、コース得意、位置取り〇
リカンブール ディープインパクトの血、コース〇、内枠なら〇

1週前追切で映像あった中で良かった馬。
ほとんどの馬が良かったのですが、スタニングローズ、ステラヴェローチェ、タスティエーラ、ミッキーゴージャス、べラジオオペラ、ハーパー、ルージュエヴァイユ

馬達


スタニングローズ   オークス2着、秋華賞1着
キンカメxクロフネ
キンカメ産駒の大阪杯の成績は良くない。
GⅡ時代だが秋天を勝ったラブリーデイでも4着まで。
しかし、スタニングローズは阪神2000mの秋華賞を勝っている。
古馬になっての成長力に差はあるかもしれないがスターズオンアースとの比較でもオークスでは0.2秒差、秋華賞では相手が不利だったとしても先着している。
そのレース2着のナミュールも後にMCSを勝つGⅠ級。
その後の戦歴が良くないが、エリ女は重馬場、中山記念は外3列目先頭、VMはスタートから流れに乗れず、レース後に左前脚の腱周囲炎で休養。
マイルのスピードで勝負というタイプではなく、中距離で先行しての持続力が売りの馬。
阪神2000mはこの馬にはベストの条件。
ただ、最高速や決め手ではトップの馬に負けるので3~5着辺りか?

ステラヴェローチェ  ダービー3着、有馬4着
バゴxディープインパクトxゴーンウエスト系
ダービー3着で上がりは上位2頭と共に1位タイ。
有馬記念0.3秒差4着はトップクラスの証
続く日経新春杯はヨーホーレイクの0.1秒差
ドバイシーマはスローペースの直線勝負を後方からでは無理。
そこから歯車が狂いだした。
いったい何があったのでしょうか?
前走の大阪城Sでは内枠もあり前半のスピードについて行って3番手でレース。
2着より3.5キロ重い斤量で勝利。
追切も時計は出ている。
十分に勝負になる

ソールオリエンス   ダービー2着、皐月1着
キタサンブラックxモチヴェイター
血統的にも実績にも文句ないのだが、問題は大外を追い込むのがベストだという事。
ダービーでは馬群の中で窮屈な走り。
周りに合わせて走っているだけだった。
セントライトでは外を差したが馬群の中から上手く抜け出した馬を捕まえられなかった。
菊花賞も同様。
有馬記念では1番枠から内ラチ沿いを進み、直線では進路変更しながらでスムーズに走れず。
開幕週の中山記念は再び外をまわして届かず。
外差し馬場を外を不利なく走らせた時に強い馬。
有馬記念は外を走らせていれば結果は大きく違ったはず。
大阪杯は今週からBコースで内前有利。
残念ながらこの馬に向いたレースにはならない。

タスティエーラ    ダービー1着
サトノクラウンxマンカフェxフレンチデピュティ
ダービーは位置取りでソールオリエンスより有利で勝ち。
菊花賞でも進路どりで内側で先着。
有馬記念は残り200m付近でジャスティンパレスに進路妨害を受けブレーキ。
中団より前でレースできるのでソールオリエンスよりも有利。
有馬記念は不利がなければ3着の可能性もありそうだった。
1週前の追切もいい動き。
松山騎手なので内枠希望。

べラジオオペラ    ダービー4着(0.0)
カナロアxハービンジャー
ダービー上り1位
去年のダービーはペースが遅く、後方待機には不利。
上がり2位の2頭は11,14着だが後に神戸新聞杯1着に札幌記念2着。
上り1位で0.0秒差のべラジオオペラも当然高く評価するべき。
1着と遜色ない馬。
チャレンジCで同じ斤量のボッケリーニに勝ったのは大きな自信になる。
京都記念ではプラダリアに負けているが逆転できるか?

ハーパー       オークス2着
ハーツクライxAPインディ系
リバティアイランドには完敗だった3歳GⅠ
位置取りの良さで上位に来る馬。
有馬記念では有利な位置取りから9着
このレースの条件は向いているが、混合GⅠでは少し足りないかな。
安定感はあるので有力馬に不利があった時に上位に来る。

キラーアビリティ
ディープインパクトxブラッシンググルーム系xAPインディ系
好走したレースはホープフルS、中日新聞杯そしてネオムターフ。
日本では洋芝の強い冬の馬場、そして前走のネオムターフの好走。
軽い馬場よりも洋芝の適性が高い馬。
ネオムターフでは中団より前の位置取りができたが日本では再び後方になるだろう。
血統的には『買い』だが東京、阪神の実績がいまいち
プラダリアを推すならついでに引っ掛けるくらいか。

プラダリア
ディープインパクトxクロフネx49er
ダービー5着だがキラーアビリティと0.1しか違わない。
しかしプラダリアは宝塚記念でも6着ながら0.4差と言うレースもある。
有馬記念のようにレースペースが緩むことが少ないと先行ではバテる。
宝塚では中団後方から直線では馬郡の中を通って追い込んできた。
馬群を抜けてこれるのは〇
その宝塚と京都大賞典でボッケリーニと僅差
ボッケリーニはチャレンジCでボッケリーニと僅差
京都記念でプラダリアとべラジオオペラが0.1差
プラダリアとべラジオオペラが想定3,4人気
この2頭がこのレースのベンチマークになる。

ローシャムパーク
ハービンジャーxキンカメ
香港カップは最初の遅い400m区間で後方待機になってしまったのが最後まで響いた。
とはいえ、おなじように最初が遅かったプログノーシスはラスト4ハロン11.41-11.28-11.23-11.88と最後の失速を抑えたがローシャムパークは11.49-11.20-11.39-12.11と失速が大きかった。
プログノーシスは秋天3着で今年の金鯱賞でも圧勝して見せた。
香港カップは残念だったがオールカマーで負かしたメンバーを見ればこの大阪杯でも期待させる。
オールカマーはレースが11.5-11.5-11.6-11.5-12.4とラスト1000mから11.5秒に入るロングスパート戦。
ロングスパートに向いているのは良い。
この馬もどちらかと言えば馬群の外側を走る方が得意なタイプ。

ルージュエヴァイユ
ハービンジャーxキンカメ
デインドリームの牝系でようやく現れた活躍馬。
オークスで0.7差6着でその後2,3勝クラスを東京で連勝。
道中は馬群のなかでも良いが追い出す時は前に障害物(馬)があると全力を出せないタイプ。
愛知杯は最後方から直線でもありえない大外をまわしてレースにならず。
メイSは直線でも馬群の中で追えずx
エプソムCは⑰枠から先行し、粘り込み2着〇
府中牝馬Sでは3コーナー手前から外に出して直線でも大外を気持ちよく走って2着〇
エリ女は②枠から内ラチ沿いを進んだが京都外回りのため直線で内がキレイに空いて前に障害物(馬)無しの理想的な状態になり2着〇
このレースでハーパーを差し切ったのは大きい。
京都記念では後方待機から前に障害物無しになったのは残り200m地点。
そこからは前との差を詰めている。
こういう馬にモレイラやキング、レーン、ルメール騎手を乗せるとメッチャ強いよ。
4コーナーを周りながら外に出す意識と技術のある騎手。

この馬はエプソムCで最初の600m34.9秒を大外から2番手先行して2着しているように、スタートで前の位置を取りに行ってもいい馬なんです。

(先行できない馬とは?
スタートで押していくとスイッチが入って前半で力尽きてしまう馬。
斜尻で瞬発力を活かしたいタイプで前半に力を使うと後半のキレが落ちる馬。など)

エプソムCを見る限り前半で押して行ってもその後は落ち着いてペースを落とせるし、直線の脚も大きく鈍らないルージュエヴァイユはけっこう自在性のある馬。

直線勝負にこだわっているのがそもそもの間違い(偉そう)
普通にスタートで好位を取りに行って4コーナーで前に並びかけるレースをさせればもっと成績は安定する。
そういうレースができる馬だし長くいい脚を使いたいのでそういうレースが合う馬。

今回も菅原騎手が積極的な競馬をすれば馬券に絡んでおかしくない馬。
応援!

エピファニ―
エピファネイアxディープインパクト
エピファネイア産駒は早熟だが3勝クラスを勝つ馬は古馬になって活躍する。
特に得意な条件で好走を続ける。
エピファニ―は東京1800mを2勝し、阪神2000mのオープン勝ち、GⅢ0.2差4着。
そして前走の小倉大賞典勝ちは一昨年3着のアリーヴォがいる。
チャレンジCでは3-4コーナーで外を周ったエピファニーに対してべラジオオペラら上位3頭は内側を走れて有利だった。
小倉では騎手が3-4コーナーを上手く周ってくれて4コーナー出口で有利なポジションを取れた。
あの3-4コーナーのコース取りは素晴らしい。
ディープインパクトを持ち、中団やや前でレースできてこのコース得意なのは穴馬として十分

ミッキーゴージャス
ミッキーロケットxディープインパクト
エピファニ―の近親で阪神2000m含む2000mを3連勝中。
愛知杯の勝ち時計1分57秒9は過去10年の1月小倉2000mでは一番。
ただ、その日に他のレースで好タイムで勝った馬達は次のレースで抜群の結果を出していないので時計が出やすい馬場。
ディープインパクトの血を持っているのは〇
この馬のレースでの走り方を見て『いいな!』と思う方は買うでしょう。
個人的にはこの馬よりも評価したい馬がいるのでごめんなさい。

リカンブール
シルバーステートxデインヒル系
阪神2000mは比較的得意
9月の阪神は最終週で差し馬場を外差しで勝ち。
チャレンジCは開幕日なのに最後方から外差しで届くわけもないが上り2位タイ。
中山記念は内枠から先行させることに成功した津村騎手の勝利
この馬もルージュエヴァイユと同じくやろうと思えば先行できる馬。
前走と同じ騎手なので内枠を引ければ先行してアッと言わせる可能性もゼロではない。


ジオグリフ
ドレフォンxキンカメ
イクイノックスとドウデュース世代の皐月賞馬!となれば大きく評価しないといけない。
常識的に考えればそうなんだけど…
2022年の秋天以降に条件の違うレースを次から次へと使っていて馬の実力を発揮できていない。
まずダートは全て論外。
香港Cでは直線で前壁、しかもあまり伸びない内。
宝塚記念は不利なし。
上位4頭の強い馬達とは明らかな差があったがプラダリアとは0.3差。
中山記念では開幕週で内前有利なポジションで競馬したのに3着までは厳しい。
ちょっと厳しいかな?









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?