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皐月賞 2024 気になる馬達


高い心肺能力が必要なレース

ダービーよりも距離は短いが高い心肺能力やタフさを要求されるむしろ菊花賞と関連性高いレース

過去13年で皐月賞3着以内馬の菊花賞は【6-2-2-9】だったはず。

去年は皐月賞の1,2着が菊花賞で3,2着。
皐月賞3着のファントムシーフは9着でしたがハービンジャー産駒は3000m以上は【0-1-0-20】と苦手。

皐月賞は多頭数でペースが速くなりやすい。
それまでの前哨戦で経験したことのないペースになり、スピードの持続力と心肺能力、そして荒れた馬場こなせるタフさが要求される。

人気薄で皐月賞で3着以内に入った馬は前半600m35秒台のペースを経験している。

逆に言えば速いペースを経験していない人気馬は危ない。

2018年3人気キタノコマンド―ルは5着
2017年2人気スワーブリチャードは6着
2017年1人気ファンディーナは7着
2017年3人気カデナは9着

これらはみんな前半35秒台の経験のない馬達だ。

去年はソールオリエンスが2戦して前半35秒台の経験がなかったし、一昨年のイクイノックスも経験なかった。
2頭ともキタサンブラック産駒。

前哨戦

ホープフルS
600m通過35.4秒は過去最速。
600m通過で外3,4列目先頭の⑤サンライズジパングと⑪ショウナンラプンタは3,7着で残っているのでスタミナありますね。
差し馬場で外を周って差せたレガレイラは最終週の馬場の皐月賞でも期待できそう。
シンエンペラーは早めに先頭に立ってしまったのが少し響いたか?

京成杯
600m通過35.6秒
京成杯で過去10年で前半35秒台だったのは2回。
2018年は京成杯1着のジェネラーレウーノは皐月賞3着
2着コズミックフォースは皐月賞は出走せずダービー3着
2022年1着オニャンコポンは皐月賞0.4秒差6着
6着とはいえ、ジオグリフ、イクイノックス、ドウデュース、ダノンベルーガ、アスクビクターモアに次ぐ6着は立派。
今年は馬場も速い馬場でしたが勝ちタイムも過去最速。
京成杯0.1差3着のコスモブッドレアがスプリングSで0.7差4着だったがそのレースでは超スローペースからラスト400m10.9-10.8という中山ではなかなかない速い上がりが必要なレースで京成杯とは全く違う展開。
京成杯の速いペースの方が皐月賞と関連性高いと見る。
上位2頭は軽くは扱えない。
1着ダノンデサイルは先行馬の後ろで有利なレース。
2着アーバンシックは向こう正面で無駄に外に出して少し不利な場面もあったが直線でのパワフルな追い込みは素晴らしかった。

共同通信杯
共同通信杯は過去の例からもスローのヨーイドンでも上位は正しく活躍する。
1着ジャスティンミラノ、2着ジャンタルマンタルの2頭は候補に入れるべき。
朝日杯1着、共同通信杯2着といえばアドマイヤマーズが皐月賞4着。

弥生賞
今年の中山競馬場は少し速い気もする。
特に新春の3日間は速かった。
弥生賞もマカヒキが勝った2016年以来の2分切り。
とはいえ、湾岸S(同じ日の2200m)で比べると去年よりも遅いので素直に評価するか。
弥生賞では珍しく最初の600m35.2秒と速くなった。
マカヒキの年は34.3秒と速く勝ったマカヒキは皐月賞2着。2着リオンディーズは皐月賞5着。3着エアスピネルは皐月賞4着。
2014年の35.6秒の年も1,2着が2,4着。
今年も1着コスモキュランダ、2着シンエンペラーは候補。

スプリングS
スプリングSから過去10年、皐月賞で馬券になったのは4頭。
キタサンブラアック3勝無敗、リアルスティールは共同通信杯1着、エポカドーロは小倉の稍重で最初の600mを34.7で走り2000mを2分0秒8で逃げ切り。ガロアクリークはホープフルS2着のヴェルトライゼンデに先着。
みんな何かしら買い材料があった。
今年は異様に遅いペースでラスト400mが10.9-10.8と中山であんまりみない上り。
9レースの3勝クラスで11.5-11.3があるが勝ち時計で1.8秒も速い。
スプリングSはあまりにも決め手のある先行馬に有利な展開になってしまった。
シックスペンスは直線で素晴らしい瞬発力を見せたが素直に受け取れない。
他の先行馬が決め手がないタイプで目立ってしまった感じもある。
速いペースで先行すると不安はある。

展開

前哨戦で最初の600mを35秒台で先頭を走った馬が②④と2頭。
36.1で先頭が⑪。
前走は遅かったが1,2番手が多い⑥
この4頭で先頭争い。
その後ろが混沌。
注目は外側の⑭と⑯のどちらが前に出るか?
2頭とも壁を作れるか?
その後ろの外差し馬の駆け引き。
大きな①が外に出せるか?

評価

難しいね。
能力の比較は当然として、位置取りと進路どりの駆け引きで大きく結果が変わる。

まだ調教の映像を見ていませんW
その段階での評価です。

勝ち負け
⑯ダノンデサイル
⑫コスモキュランダ

2着候補
⑩レガレイラ
①サンライズジパング

3着
⑨アーバンシック
③エコロヴァルツ
⑰ビザンチンドリーム

次点
⑧ジャンタルマンタル

馬達

①サンライズジパング 先行/好位 
キズナxデインヒル系
ホープフルSと若駒Sで大変お世話になった馬。
ひいき目もあるが時計のかかる馬場ですこぶる強い。
ホープフルSで前半35.4を先行している。
大きな体を活かした大きなストライドで力強く前進する。
ダートを使われたのも良くわかる。
向こう正面まで外3列目先頭の不利。
残り800mから⑪が壁になってくれたがすぐに外に出してしまう><
スタミナ面で大きな不利があったものの、直線に入っても力強い脚運びを見せたのはスゴイ。
ゴール前で前が若干閉ざされるわずかな不利もあり、展開面を考えれば上位2頭と着差ほどの力の差はない。
若駒Sでは後方待機で向こう正面では外で風を受ける。
3-4コーナーでも外を走り、直線では他の馬達が失速するのをしり目に力強く差し切った。
重馬場、荒れ馬場では十分な実績がある。
問題は土日が気温20度以上で晴れて速い馬場になりそうだという点。
とはいえ、坂路の追切で以前よりもいい時計で走っているし期待できる。
もう一つの問題は枠。
大きなフォームなので小回りの内はあまり良くない。
先行馬が結構いるので無理せずに先行勢の後ろで外目に出すかもしれない。
キズナ産駒はまだ3着以内がない。
母にデインヒル持ちは去年の1,3着。

②メイショウタバル 逃げ/先行 35.2
ゴルシxフレンチデピュティ
前進気勢の強い馬で皐月賞でも先頭争いをする。
毎日杯は6馬身差の完勝で強く見えたが前のレースでも内ラチ沿いを走った馬が勝利するなど内ラチ沿いが有利だった。
とはいえ重馬場で1分46秒0は評価できるし、9,10レースと比べても時計面でも上りでも優秀。
皐月賞では先頭争いで速いペースを演出しそう。

③エコロヴァルツ 先行/好位
ブラックタイドxキンカメ
コスモス賞で2着に1秒差をつけて完勝。
2着のコスモディナーはその後阪神JFで1.0秒差、クイーンC0.9秒差。
3着タガノデュードは朝日杯0.5秒差、1勝クラスを続けて0.2秒差。
阪神JF>朝日杯だし、この着差は信用できそう。
エコロヴァルツはGⅠで上位を争える力はある。
朝日杯では内で後退してしまい、大外をまわして2着まで追い込んだ。
朝日杯で一番強い競馬をした馬。
共同通信杯はラストで10.9-10.8という上がりを要求される展開でこの馬の苦手なキレ勝負。
最後に前が失速する展開が望ましく、そういう展開になりやすい皐月賞。
巻き返す。

④シリウスコルト 逃げ/先行
マクフィxゼンノロブロイ
ホープフルSは内で不利のないレースができて6着。
弥生賞はダッシュ良く先頭に立てて、35.2秒と言う速いペースで走るも粘って3着。
力を出し切った。
逆転は難しいと思う。

⑤ミスタージーティー 差し
ドゥラメンテxサドラーズウェルズ
ホープフルSでは後方待機から4コーナーの進路どりで後手を踏んで直線はスムーズに走れなかった。
共同通信杯では10秒台の速すぎる上り勝負についていけなかった。
若葉Sでは内の2番手から有利な競馬ができて勝利。
今回は中山だし、共同通信杯のような事はない。
この馬をホープフルSの上位よりも評価するかどうか。

⑥アレグロブリランテ 先行
ディープインパクトxフレンチデピュティ
スプリングSの着差は覆しがたい
先行するが今までよりも速い流れになりそう。

⑦ルカランフィースト
イスラボニータxマンカフェ
スプリングSをみると難しい

⑧ジャンタルマンタル
パレスマリスxAPインディ系
朝日杯のレベルはそれほど高くはない。
しかし、つづく共同通信杯でも上がり2位で2着。
前で風を受けていたジャスティンミラノ、前に壁を作ってスタミナ温存できたジャンタルマンタル。
しかし、ペースが遅すぎてスタミナ消耗の差はそんなになかったか。
5着には入りそう。

⑨アーバンシック 追い込み 外
スワーヴリチャードxハービンジャー
ステレンボッシュの近親
東京の百日草では後方からずーっと外を風を受けながら走り、11.7-11.5-11.3の加速ラップを差し切った。
一頭だけ違う脚。
前脚がとても真っすぐ前に伸びる馬でストライドが大きい。
京成杯でも向こう正面から外を周って直線ではスペースのあった馬群の中を抜けて来た。
ラスト11.3-11.6の流れをスゴイ脚で追い込んだ。
この馬は相当強いかもしれない。
いつも外で風を受けているのは大きなストライドのせいなのだろう。
それでも最後にスゴイ脚を使うスタミナが残っているのだからGREAT!
今回もペースが速くなりそうだし、去年に続いて京成杯勝ち馬が皐月賞になるかも?

⑩レガレイラ 差し/追い込み 外
ホープフルSの勝ち方は強い。
強いのはみんなわかっている。
焦点は他の路線で素晴らしい末脚を見せている馬達との比較
先行したシンエンペラーより上りで0.7秒速いのをどう評価するか。

⑪ホウオウプロサンゲ 逃げ/先行 36.1
キズナxモンスン
アイビーSでは前半37.7秒という遅いペースで先頭を走りレガレイラに先着。
京都2歳S35.0を2.3番手で進み凡走。
すみれSでは+10キロもあってレースにならず。
若葉Sでは36.1で先頭を走り1着。
あまりつよくおせない。

⑫コスモキュランダ 差し/追い込み 外
スタートの良くない馬
京都2歳ではほとんどの区間で大外を風を受けながら走りスタミナ消耗
更に直線で前を閉ざされる不利。
中山1勝クラス2000mではラスト11.6-11.7を差して届かずも2分を切る時計。
弥生賞も外を走りながらマクって行き、4コーナーで先頭に並んで押し切った。
この馬もスタミナに優れた馬。
そして鞍上はモレイラ騎手。
誰がこの馬を切れるだろうか?

⑬ジャスティンミラノ
2走して速いペースの経験なし。
共同通信杯はスタートは遅かったが、ペースが遅かったので簡単に2番手に上がれた。
皐月賞では中団後方からの競馬になる。
個人的にこういうタイプは嫌いたい。

⑭シンエンペラー
京都2歳Sのモレイラ騎手が上手過ぎた。
ホープフルSは先に先頭に立って気をソラを使ってしまった。
弥生賞は馬群の中で溜められるレースをしたが強引なレースをしたコスモキュランダに負けた。
叩き台とか脚を測ったとか実績のある馬なのでそういうポジティブな言い訳が出てくるが負けた事には変わらない。
初めての外枠も上手く壁を作れるかどうか。
おさえまでにしたい。

⑮サンライズアース
すみれSではお世話になりました。
レイデオロはキンカメ系だけどあんまり引き出し型っぽくない。
それでもハルーワソングの牝系は魅力だ。
馬体重も542キロと小さめの馬が多いレイデオロ産駒には珍しい。
今回の皐月賞は外をマクった経験のある馬が多いがサンライズアースもその一頭。
この馬もスタミナがある。
脚の運びはやや遅いので今回は他の速い馬に劣る。
2200~3000mの非根幹が良さそう。

⑯ダノンデサイル
京都2歳Sのシンエンペラーとは進路どりの差。
力の差はほとんどない。
京成杯では外枠だったが上手く乗った。
今回も同じ外枠で先行勢の後ろで壁を作れれば期待できる。

⑰ビザンチンドリーム
新馬では11.5-11.3の加速ラップをダントツの上りで差し切った。
きさらぎ賞でもラスト11.1-11.3と速い上がりを後ろから差し切った。
数字だとウォーターリヒトと大きな差はないが内外の進路どりでの走行距離に差がありこの馬の方が上。
この馬も外差し。

⑱ウォーターリヒト
スプリングSはラストが10.9-10.8では後ろからは届かないので参考外。
今回の方が展開は向くが外差し馬が多いので位置取り、前後関係、3-4コーナーでの進路どりでどの馬が有利に立ち回れるか?







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