ステイヤーズS 気になる馬達

中山競馬場 3600m

内回りを2周してゴール前の急坂を3回も上る日本で最も高低差が大きくタフなコース。
コース全体で約13m上ります。

中山開幕週

野芝に洋芝をオーバーシードしている。
野芝オンリーの9月の中山とは違う。
開幕週はばばの状態が良いので速い時計も出る。
一昨年の葉牡丹賞でグランデマーレが1分58秒9の2歳レコード
2勝クラスの1200mでも1分7秒8と開幕週は結構速い。
ただ、野芝が休眠期に入るので馬場が痛みやすくなっていて9月よりもすぐに時計のかかる馬場になる。
晴天続きならば乾いて硬くなり時計も速くもなるが、雨が降ればアっという間に馬場が痛んで時計がかかるようになる。
改修後は以前よりも痛みにくくはなったが、それでも痛む、洋芝だもの。

リピーターレース

特殊なコースなので同じ馬が何度も3着以内に来るリピーターレース。
冬中山の特徴でもあるけど、札幌や函館で好走経験のある馬が活躍する。
オーバーシードした洋芝の影響だと思われる。
ノーザンダンサー系のなかでもニジンスキーやForliの影響の強いサドラーズウェルズ、ヌレイエフ、フェアリーキング。
ダラダラと長く走るのにトニービンも良い。

評価

今年はリピーターがオセアグレイトだけで、他は力はあっても条件次第という馬が多い。


1着
オセアグレイト

2、3着候補
ヴァルコス  この馬の競馬ができれば
カウディーリョ ペースが遅すぎなければ
トーセンカンビーナ
アイアンバローズ 外で自由に走れれば
アドマイヤアルバ 最初の200mで中団から前のポジションを取れれば

穴馬 シルヴァーソニック

出走予定馬


オセアグレイト
去年の勝ち馬
リピーターレースなので今年も軽視できない。
有馬9着、日経賞6着とその後も力を示している。
前走は京都大賞典でスタミナの要求されるロングスパート戦で0.4差と好走。
準備はできていると考える。
勝ち負け

ボスジラ
札幌2600mと中山2500m勝ちがあり、コース適性はある。
ただ、3000m以上のレースでは結果を出せていないので距離に問題があるかもしれない。
前走逃げているのもマイナス。

カウディーリョ
キンカメxディアデラノビア
ここ2走は函館、札幌の2600mで2,1着。
過去に中山2200m勝ちと菊花賞で逃げて0.6秒差もあり、コースと距離に適性ありそう。
中でも函館でディアステマから1馬身差の2着は素晴らしい。
前走の札幌は前半のペースが遅すぎてちょっとイラ立っていたのでできれば流れてくれた方がいい。
スローだと他の馬にチャンスが出てくる。
2走前の函館よりも前走の札幌ではボスジラらに差を詰められているのがそれを物語っている。
強いが、着順はペース次第

アイアンバローズ
オルフェーヴルxヌレイエフ系
能力はある馬。
京都大賞典は1番枠で直線で内が狭くなりスムーズに追えなかった。
アルゼンチン共和国杯は直線で勢いで負けていたのは確かだが前をカットされてブレーキ。
それが無ければ0.5秒差位だった。
繊細な所のあるオルフェーヴル産駒なので頭数が多い場合は外枠で馬群に入らないでレースできる方が良いタイプ。


ヴァルコス
ノヴェリストxダンスインザダーク
菊花賞は岩田騎手が荒れた内ポツンして体力消耗激しく参考外。
ゆっくりレースに入って徐々にスピードを上げて長くいい脚を使うスタイルは長距離に向いているはず。
前走は叩きとはいえこの馬にしてはいい上りを見せた。
距離持てば勝ち負けできる。
母父ダンスインザダークはいきなりの距離延長が得意だし、母母のウインドインハーヘアもスタミナある。
良馬場でできれば。
過去に好走歴のある三浦騎手なのはいいが、青葉賞みたいにペースを把握して自分で動かなければいけないので能力を出し切るのはけっこう大変。

トーセンカンビーナ
去年は阪神大賞典、天皇賞春と長距離で結果を出した。
長い休養を挟んで9月の札幌2600m、アルゼンチン共和国杯とともに上り3位で0.7秒差。
いい感じで3戦目で3600mを迎えられそうだ。
3着候補

シルヴァーソニック
オルフェーヴルxトニービン
何と言っても松籟ステークスでディアスティマから0.5秒差の3着。
今回もディアスティマがいれば◎だったくらい強いディアスティマ。
その後も順調にレースを重ねているし、休み明けの前走もいい負け方。
ただ、馬体重減が続いていて次も関東輸送が気になる。
掲示板候補

セダブリランテス
実際に金杯を勝っているように力のいる冬中山は得意。
そしてスタミナもそこそこにある。
いい状態だったならば好走してもおかしくはないのだが。
追切の時計がいいんですよね。
半弟もステイヤーズSで3,1着ですし、ディープブリランテ産駒も長く活躍できる。
穴馬としておさえるのはありだけど…
馬体重が530キロはあんまりステイヤー向きではないし、馬体的には2000m前後がベスト。

アドマイヤアルバ
ステイヤーズS、万葉Sと凡走して3000m以上に向かないのではと思わせるが、問題はこの馬の行き脚の悪さ。
ほとんどのレースで前半に行きたがらない。
一歩目は速いんですよ。
つまりゲートの反応はスゴクいい。
しかしその後のダッシュがつかないので、よほどのスローペースでない限り後ろの位置取りになってしまう。
宝塚記念の酒井騎手のコメント
「前の位置を取りたかったけど、進んでいかずにあの位置に。58キロもあるし、このメンバー。前走(目黒記念)みたいな長丁場のハンデ戦なら」
オールカマーだって上り3位で、前走のアルゼンチン共和国杯もラスト3ハロン34.0秒で悪くないのだけど前半の位置取りが後ろすぎる。
本来、こういう馬は長距離でペースが遅くなって良さが出るタイプ。
最初の1ハロンが13.5秒より遅ければチャンス。
または、スタートが遅くても後手に回らない外枠。

マンオブスピリット
去勢後最初のカシオペアSは良くなる気配があった。
長距離も去勢効果があれば良さそうでもある。
ディープボンドが勝ったレースのタイム差なし2着はディープボンドと似たような適性があるかもしれない。
つまり、長距離のスタミナあるかも。
買えないことはないのだが、今回は他の馬を優先する。
10万馬券狙いなら押さえるべき

バレリオ
父ステイゴールドだし、札幌2600mの好走歴もある。
可能性は微レ存
きたらあきらめる

アスティ
長距離タイプだが開幕週の速さはマイナス。
1~3月に好走しそう。

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