セントライト記念 2023年 レーベンスティールおめでとうございます!


ラスト3ハロン11.7-11.7-11.0の加速ラップ

今年の3歳牡馬のレースはなんでこんなに評価しづらいレースばかりなんでしょう?
泥んこ皐月賞、大逃げのスローペースダービーという基準と比較しづらいレースが多いために今年の3歳牡馬のレベルは低く見られがち。
私は3歳牡馬のトップレベルは過去2年と比べても悪くないと感じているので今回もフォローしときます。
まぁ、古馬と対戦するようになればおのずとわかる事なんですけどね。

昨日の予想でも書きましたが、今週の中山はゴール前に急坂があるとは思えないほど平行ラップや加速ラップが多い。
月曜10レースも11.9-11.7-11.3の加速ラップ締め。
ゴール前の直線で風速5m追い風があったとはいえ速い。

こんな事はなかなかない。

過去でいえば2017年にミッキースワローが勝った年がラスト11.7-11.3-11.0の加速ラップ。
しかし、その時の勝ち時計は2分12秒7で今年よりも1.3秒も遅い。

今年の方がレベルは高い。

勝敗を分けたのはコーナリングの差

これも何度か書いているけど中山の重賞を2勝していてもソールオリエンスは中山が得意ではない。
得意なのはコーナー半径が大きいコースか、直線が長いコース。

今回の上り3ハロンを比べると
レーベン 11.74-11.21-10.99(33.94秒)
ソール  11.40-11.80-10.80(34.00)

目測なので誤差はあるが、重要なのは4コーナーを含むラスト400~200m区間。
映像で見ていただいてもわかるが、ラスト400mでの2頭の差は大きくない。

それがラスト200m地点では差がこんなにも広がっている。

コーナーで走った距離差も少しはあるが、一番の違いはコーナーで加速できるかできないか。

以前、福永調教師も関テレの解説動画で述べていたがコーナーで加速するのが苦手な馬がいる。

直線に入ってから手前を替えて加速の準備をするソールオリエンスにとっては中山のコース形態は実力を発揮する前にゴールを迎えてしまう、力を出し切れないコースなのだ。

ラスト1ハロン10.8秒ですよ!
スゴイ爆発力を見せているのですがレーベンスティールも11.0秒で走っているのでスゴク見えない。
レーベンスティールがいなければソールオリエンスの豪快な差し切りが決まった!という絵になるけどレーベンスティールがいるのでそうは見えない。
これが今年の3歳牡馬のレースでよく見かけるトリック。
スゴイのが凄く見えない。
ソールオリエンスが弱いのではなく、条件が揃えばソールオリエンスに勝てる馬もいるのが今年の3歳牡馬。

3コーナー

1着 〇レーベンスティール

追切でも自己ベストを更新していたようにここに照準を合わせてきた。
これまでも何故かラスト400m勝負になることが多く、実力を出し切れていないレースが多かった。
今回も加速ラップでしかもラストが11.0秒!、レースタイムも悪くない。
ペースが速ければ2分10秒台が出ていただろう。
菊花賞はモレイラ騎手が延長で騎乗するらしい。
本番も楽しみな馬。

リアルスティール産駒は繁殖牝馬にボールドルーラーとプリキロの両方が必要だね。
同じ母父ストームキャットのディープインパクト系種牡馬キズナは繁殖牝馬にボールドルーラーがあれば良かったが、リアルスティールの方が硬さがあるのでプリキロの伸縮性も必要。

2着 ◎ソールオリエンス

負けるならこんな負け方だろうという負け方。

手塚調教師のコメント
「4コーナーで振られて、2馬身くらいロスがありました。それでも勝てるかなと思いましたが、勝ち馬が強かったです。残念ではありますが、格好をつけてくれたように、悪い内容ではありませんでした。体型以上に距離が保つことが分かりましたし、本番でリベンジできるようにしたいです」

距離は問題じゃない。
菊花賞は勝つ。

3着 △シャザーン

岩田望来騎手のコメント
「ここ3走よりゲートを出てくれました。良い位置でリズム良く運べました。直線では、もしかしたら勝てるかな、と思える勢いでした。改めて能力を感じましたし、こういう競馬ができれば、次も頑張ってくれると思います」

スタートが良かったし、そのまま前でレースできて最後も11.5秒と決して遅いわけではない。
前の2頭がおかしいだけでこの馬も強い競馬をしている。
残念ながらこの世代のトップグループではなくその一つ下の2番手グループ。
今後も非根幹などの他の馬がパフォーマンスを落とす時に勝利を手にするだろう。

4着 セブンマジシャン

『気になる馬達』では過去の人気薄の共通点のコーナーで条件に合致したセブンマジシャン。
5着のキングズレインも含めて非根幹実績+母にサドラーズウェルズ持ちでさらに内枠。
おそらく例年なら馬券に絡んでいたのではないでしょうか。
今年はそれを上回る馬達がいたという事です。
今後もセントライト記念では『非根幹実績+母にサドラーズウェルズ持ち』は要チェックですね。

5着キングズレイン

スタートしてから遅かったのが致命的でしたね。上り3位で後ろから良く追い上げました。
毎日杯は熱発の影響であんな事になってしまいましたが能力のある馬です。

8着 △ドゥラエレーデ

宝塚記念は1着から1.1秒差。
セントライト記念も1.1秒差。
これ以上は今は言いません。

10着 ▲ウィズユアドリーム

今日はドゥラエレーデの外側、2列目の先頭で位置は良かった。
ドゥラエレーデ含めて向こう正面での向かい風の影響が強かったのかな?
3勝クラスで期待。

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