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凱旋門賞 2023年 エースインパクト おめでとうございます!


日曜の馬場状態

フランスギャロの発表はBON SOUPLE (3,3 )の稍重でしたが、英愛式のTurftraxでは『良、所により硬い良』でした。
他のレースのレースタイム、例えばフォレ賞1400mGⅠ(実は1350m)でも2015年(良馬場)以来の1分17秒台が出ています。
凱旋門賞の後のオペラ賞2000mGⅠでは上がり32秒台の馬が6頭もいます。

フランスギャロの発表よりもTurftraxの方が信憑性が高いっすねー。

凱旋門賞

勝ちタイム2分25秒50
14.37-11.29-11.90-12.46-12.73-12.32-12.04-12.24-12.14-11.79-11.11-11.07

後方待機が差し切って加速ラップって意味不明。
上位5頭中4頭が1400m通過で10番手以下。
後方待機組が上位に入ったという事はペース速かった?
外の先頭だったフクムがバテ下がっているから速かったんだろうな。
前後半62.75-58.30で前半に高低差10mの上り坂があるのだから前半が遅いのは当然で、脳内補正すれば平均ペースか。
決め手勝負ってやつかな?
1着があまりにも速すぎたがために加速ラップになってしまった。

1着 ◎エースインパクト

エースインパクト自身はL2が10.67秒と最速で最後は失速しているのですがそれでもレースペース的には加速になるという。

強いのは知っていましたが改めて強すぎ。

2着 ウエストオーバー


フクムとの比較で外してしまった。
フクムがまさか先行するなんて。
これが枠の有利不利です。
外で前に馬を置けずに前に出てしまったフクム。ウエストオーバーは1番枠で楽々内ラチ沿いの前から3番目。しかもオープンストレッチで前の馬が内に行ってくれたので真っすぐ走って抜け出せた。

こういうことがあるから有力馬の比較で劣る方を完全に切るのが難しいんだよね。

3着 △オネスト

13人気は人気なさすぎ。
前走は直線でレースにならなかったから、あの7着を見てはいけない。
ロンシャンの2400mGⅠは勝っているし、2走前にはマイルGⅠでスピード見せている。
エースインパクトをマークするのも戦略として正しい。
ラスト1ハロンは1番速かった。
香港かドバイにも行くべき。

4着 ▲スルーセブンシーズ

土曜にはサンデー系が2勝(GⅠ、GⅡ)し日曜はサンデー系のサクソンウォーリア産駒がオペラ賞で3着。
日本の馬が走る馬場ではあった。
道中は内ラチ沿いでコンティニュアスの後ろ。
前半の上り坂をゆっくり走れたのは良かった。
外側にエースインパクトがいて位置取りも良い。
オープンストレッチのおかげで残り400m手前で馬群がばらけて進路もできた。
コンティニュアスと並んで追い込んだが少し最高速で劣った。

ルメール騎手のコメント
今年に入ってからの成長ぶりがすごかったので、好勝負できると思って期待していました。スタートで後方からになってしまい、道中も少しハミをかんでしまいました。それでも最後の直線ではよく追い上げてくれました。初めての海外遠征で頑張ってくれました」

尾関調教師のコメント
「ゲートは遅めで想定より後ろになってしまった。遅いペースもあって力みもあったし、慎重に構えた部分もあるけど、直線はどこまで前を捕らえてくれるんだろうという感じで伸びてくれた…」

調教師様のコメントにケチをつけると大ブーイングですが、あのペースで遅くはなかった。
先行馬が後半大きく失速しているので遅くはなかった。
確かにコンティニュアスの前が取れていたらとは思いますが、一番重要なのは前半の上り坂で消耗しない事。
想定よりは後ろになってしまったが消耗せずに直線に入れた。

今まで良馬場の方が日本馬の成績が良くありませんでしたが、馬のせいだけではなかった。
特に2014年は今年よりも遅いスローペースで後方待機。
しかも20頭のために縦長で、オープンストレッチもなく追い込みに不利。
ハープスターは上り最速でしたが騎手が大外をまわして大きな距離ロス。
最後方から追い込むにしてもシーオブクラスのように馬群の中を縫わなくては勝負にならない。

良馬場で日本馬が劣るわけではない。

日本で欧州調教馬が走るには?

さて、もう一つ疑問があります。
ロンシャンで上がり33.06秒のオネストがなぜ東京で34.4秒なのでしょうか?
これは日本の馬場が特殊だと言わなければいけません。
悪いんじゃないからね。
特殊なんです。
エクイターフは地面からの反発力が大きくて、その反発力を上手く使えるかどうかが東京で速く走れるかどうかを左右します。

人間の陸上でも似たような事がありますよね。
陸上のオールウェザーのトラックはゴムのような素材で少し弾む感覚がありますよね?
陸上トラックを始めて走る時にはうまく走れなくて苦労しませんか?
逆に陸上トラックに慣れてしまうと弾む感覚の無いコンクリートでは遅くなりますよね。

海外の馬場で成績を落とすのは日本で反発力を上手く使って走る馬。

逆に日本で走るのはヘイローなどのバネ感が必要になってくる。

去年のタイトルホルダーは前半速すぎた。


去年は1400m通過1分29秒10でレースタイム2分35秒71。

今年は1400m通過1分27秒12でレースタイム2分25秒50。

今年より前半1400mで2秒しか遅くなかったのに2400mでは10秒も遅い。
前後半1000mでも63.96-66.61
前半は10mの上り坂。
後半は下りと平坦。
上り坂の方が速いっておかしくない?

今年は前後半62.75-58.30
上り坂が遅くなるのが普通。
つまり去年はタイトルホルダーは不良馬場なのにあまりにも速く上り坂を上ってしまったためにバテてしまったという事。

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