インターナショナルS 2020 感想

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8月19日、イギリスのヨーク競馬場で行われたインターナショナルS(GI・芝2063m・5頭)でガイヤースが前評判通りの強さを見せて完勝。勝ちタイムは2分07秒38。

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馬場状態の発表はGoodでしたが前のレースから小雨が降っていたので芝の表面は濡れていたかもしれません。

約860mの直線に入って11秒台を刻むやや後傾ラップですが比較的平均的なペースといえます。

過去このレースで勝ちタイムがガイヤースの2分07秒38よりも速いのは全て馬場がGood to Firmと硬くて速い馬場の時。

オフィシャルのレイティングが127,レイシングポストが131と高いレイティングをつけるのも納得ですね。

マジカルが全く近寄る気配さえありませんでしたし。

ビュイック騎手は『2400mはもつけど2000mの方が合っている』とのたまってますが、バーデン大賞典での圧勝やコロネーションカップを見るに十分勝負できる距離です。

2000mなら絶対勝てるけど2400mも勝てるみたいなイメージでしょうか。

凱旋門賞ではバリードイルがサーペンタインあたりに逃げさせて邪魔をしてくるのでそこは大いに不安な点ではありますが。

体は丈夫になってレースを続けても消耗しなくなったのですが精神面にはまだ不安があります。


ヨーク競馬場はイギリスの競馬場には珍しく超平坦な競馬場。そのためこの競馬場で活躍できればアメリカや香港などの平坦な競馬場でもいい結果が出るかもしれないと、英愛の馬にとって海外遠征する試金石のような役割もあります。

逆に言えば平坦な競馬場を走っている日本の馬にもチャンスがある競馬場とも言えます。

実際にゼンノロブロイが2005年にElectrocutionistとクビ差の2着と非常に惜しいレースをしています。

2019年のシュヴァルグランは完敗のブービーでしたが展開と適性が全く合いませんでした。

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ラップタイムを見ていただければ一目瞭然。前半1063m通過が70.02秒でコーナーを回って直線に入ってから上位勢は10秒台を連発しています。シュヴァルグランはこの瞬発力勝負についていけませんでした。今年のようにガイヤースが平均的なペースで逃げたレースでしたらまだチャンスがあったかもしれません。

2頭の違いは、ゼンノロブロイが日本でも2000mのG1を勝っているのに対してシュヴァルグランが活躍していたのは2400m以上の距離。ただ単にシュヴァルグランに2000mのG1で通用するスピードがなかっただけの事です。

なので!2000mのG1で好勝負できる日本馬ならインターナショナルSでもそこそこ通用しますよ!ルーラーシップ産駒とかモーリス産駒とかどうでしょうかね!


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