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サウジカップ 2024年 気になる馬達

コースに関しては下の記事をご覧あさーせ

基本的にダートの方が芝よりも事故率は高いのだがサウジのダートはウッドチップを混ぜていて世界一事故死率が低いダート。

サウジのダートはウッドチップが4%、粘土とシルト(砂より小さく粘土より粗い砕屑物)が9%で残りの87%は砂。
その砂はデルマー競馬場の砂とほぼ同じの天然の砂。

武豊騎手は『ドバイとか米国のダートに近いけど、もう少し深いかな。思っていた以上にタフで負荷がかかる』

過去の傾向
2023年
1着パンサラッサ
父カナロアでミスプロとセクレタリアート持ち
ヒズマジェスティとアレジドでリボーのクロス

2着カントリーグラマー
父APインディ系、母父ストームキャット系
プレザントコロニ―3x4でリボーのクロス
ミスプロ5x4のクロス

3着カフェファラオ
父にストームキャット、母内ミスプロのクロス


2022年

1着は外で前に馬を置いたEmblem Road。
5着の最低人気Aero Tremは後方の内から直線で外に出して追いこんだ。
ポジション的に良かった2,3着馬だが2着のCountry Grammerはその後にドバイワールドカップを勝ち、3着のMidnight Bourbonは5着しているように中東のダート適性があったと見る。

上位3頭とも父か母父がAPインディ系でボールドルーラーを4本以上持っていた。

2021年は上位3頭が父か母父ゴーンウエスト系
ゴーンウエスト(ミスプロ系xセクレタリアート)

血統的にはセクレタリアートを含む血
APインディ、ゴーンウエストやストームキャット

隠し味にリボー

評価

速い逃げ馬と先行馬が多い。
力で押し切れる先行馬かハイペースを追い込む馬か?

逃げ馬
ホイストザゴールド
ナショナルトレジャー
アイソレート
サウジクラウン

先行
ホワイトアバリオ
カーメルロード
ディファンデッド
デルマソトガケ
レモンポップ

勝ち負け
ホワイトアバリオ
カーメルロード

2着候補
デルマソトガケ
アイソレート

3着候補
ナショナルトレジャー
セニュールバスカドール
ウシュバテソーロ


馬達

ホイストザゴールド 逃げ
APインディ2x4でリボーのクロスあり◎
スピードのある馬でシガーマイル(重馬場)を1分34秒28で逃げ切り勝ち。

22.41-22.47-24.16-25.24(12.27-12.97)

アメリカのダートは日本とは違って粘土を少し含んでいるので良の方が重馬場よりも時計が速い。
普通は重馬場はスタミナを消耗させる馬場で前半を22-22秒で走ればバテる。
実際このレースでの他の先行馬は直線で失速。
2着馬は最後方からの追い込み。
とても印象的な勝利で1600m以上でも通用しそうに見えた。

前走のペガサスWCは逃げて11馬身差の4着
1着は1分50秒51
23.18-23.14-24.89-25.86-13.44
今回は明らかにバテてみえて1800mは不安なのだが…
関係者はペガサスWCは2ターンだったのが馬が気に入らなかったという意見。
彼が携わってきたGⅠ馬に似ている所があるので期待しているらしい。
馬体は大きくないが心臓は大きく、ワンターンがハマれば面白い。
逃げ馬は去年のパンサ君のように要注意

サウジクラウン 逃げ/先行
母父APインディ系でAPインディ5x4、ストームキャット4x4〇
BCでは2列目の先頭で10着
前走のルイジアナS(1700m)は逃げて勝ち
24.14-23.79-24.17-24.42-6.68
BCの2000mは長かったか?
今回は2,3番手で先行

セニョールバスカドール 追い込み
父APインディ系でリボー持ち〇
ミスプロ3x4
BCは初角で最後方から追い込んで7着
ウシュバテソーロと違い最初のコーナーで外を周る不利。
ホイストザゴールドが勝ったシガーマイルで最後方から追い込んで2着
ペガサスWCでも後方から追い込んで惜しい2着
関係者によると馬はこのサウジのダートのクッションが大好きでとても合っているらしい。
過去2年も追い込みが1頭は馬券になっているので追い込み枠で買いたい1頭。

ホワイトアバリオ 先行
APインディ系xストームキャット系xゴーンウエスト系◎
リボーのクロスあり
BCは内枠で内の前から2番目という絶好の位置。
2着デルマソトガケがその後ろだし、位置取り的に展開も向いた。
逃げ馬も4着。
その前のレースでは安定感のあるZandonや次走でBCマイルを勝つCody’sWishに先頭を走って完勝。
今回は3~4番手の先行になりそう。
安定感はあり馬券の可能性は高そう。

ナショナルトレジャー 逃げ先行
ゴーンウエスト系xサドラーズウェルズ系
セクレタリアート5x5
プリークネスS勝ち馬でBCマイルでも逃げて2着し前走ペガサスWCを2番手追走で勝ち。
Cody’sWishは1600mではホワイトアバリオに勝って1800mで負け。
距離的な適性の差が出たのだろうが比較が難しい。
ペガサスWCの勝ち時計は過去のレースと比べても遅い。
ニックスゴーはペガサスWC勝ってサウジ4着とペガサスWCとの関連は今のところ薄い。
一昨年の3着 Midnight BourbonはプリークネスS2着なのはこの馬には好材料。
評価難しい


ディファンデッド 先行/好位
父はAPインディ系xストームキャット
セクレタリアートの5x5で父にリボー◎
去年9月のオーサムアゲインS以来のレース
オーサムアゲインSではセニュールバスカーやナショナルトレジャー(当時3歳)より重い斤量で先着。
その後サウジアラビアのオーナーに買われて12月18日にサウジアラビアに到着。
ホームの利はある。
デルマーでの連敗が気になる。
去年のペガサスWCの方がレイティングからレベルも低そう。

アイソレート 逃げ
父ゴーンウエスト系
去年のゴドルフィンマイルでは逃げ切り勝ち。
パンサ君に先頭を走らせなかった。
12月のアルマクトゥーームマイルを逃げて楽勝。
今回のメンバーでは先頭にこだわるとオーバーペースになりそうだが2,3番手で我慢ができるのなら非常に強そう。
スタートそれ自体は速くないので他の速い馬に前に入られる可能性もある。
また、ここ2走は内ラチ沿いを走れたのも有利だった。

カーメルロード 先行
父ゴーンウエスト系でセクレタリアートの5x5〇
前走は1月のサウジのマイルを18番枠から先行し圧勝。
アメリカにいた時もプラクティカルムーブには完敗したが1700mの好時計2着がある。
当時よりも走りは良くなっている印象。
穴馬としてぜひおさえたい。


レモンポップ
母父ストームキャット系で母にリボー系ヒズマジェスティ
APインディ系はないがシアトルスルーはある
今回は最初の400mを22~23秒で走る逃げ馬が何頭かいる。
逃げて連勝してきたがその前は普通に先行して連勝。
前日もサウジのレースに乗れるし騎手は馬場状態を把握している。
日本のダートマイルのNo.1
中京のチャンピオンズCでは1200m通過73.3秒だがサウジではそれよりも最低1秒、おそらく2秒は速いペースになる。
まず、先頭争いには巻き込まれないでほしい。
その上で力関係がどうか。
日本発売の馬券では人気になりそうなのもちょっとねー。

坂井騎手のコメント
『サウジアラビアのダートは、馬場状態が年によって違い、行ってみないと分かりません。当日どれぐらい水をまくかにもよります。ですが、今までレモンポップに乗った感触、サウジのダートに乗った感触からしたら、問題はないと考えています。「郷に入れば郷に従え」で、向こうでできることをやるだけです。
去年はドバイ・ゴールデンシャヒーン(10着)で悔しい思いをしました。環境の変化に戸惑っている感じがありましたが、それは絶対今回につながりますし、リベンジという意味もあります。無事に、今のまま競馬まで向かってくれれば、力は出せるはずです。
 サウジCの日は、全部で4頭に騎乗。本当にありがたいです。特に、サウジダービーのフォーエバーヤングはチャンスですね。どれだけのポテンシャルを持っているか、計り知れません』

よし!買うのはサウジダービーのフォーエバーヤング!

ウシュバテソーロ
オルフェーヴルxキンカメ
ドバイWCは1000m通過59秒台と速いペースでラスト600mが38秒台に落ちて追い込みが決まった。
今回も速いペースにはなるのはいいニュース。
去年はラスト600m39.63秒で一昨年は37.73秒。
BCではセニョールと共に後方からの追い上げだがウシュバテソーロは道中内ラチ沿いを走り、セニュールは外を周った。
それであの着差は力の差はほとんどない。
BCは先行勢に有利な展開で今回は速いペースになる。
セニュールと共に直線で追い込んでくるだろう。


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