見出し画像

皐月賞 2024 ジャスティンミラノおめでとうございます

◎ダノンデサイルは出走前に馬体検査で右前肢ハ行を発症したため競走除外。
安全第一。
ありがとうございます横山典弘騎手。
一番みたくないのは事故。
復帰レースに期待します。


勝ち時計 1分57秒1 レコード更新

12.2 - 10.5 - 11.5 - 11.7 - 11.6 - 11.8 - 12.0 - 12.1 - 11.7 - 12.0
前後半 57.5-59.6

クッション値は9.6で前有利の高速馬場になった。

10レースの2500mは2分31秒4でミッキーアイル産駒が逃げ切り勝ち。
これまで3勝が全て1800mで2500mは初めての馬が逃げ切り勝ち。
しかも速い時計で。

それがあったのでメイショウタバルは速いペースでの逃げの手に出たのだろう。

過去10年の3,4月中山2500mで2分32秒より速かったのは5回。
今年の日経賞のシュトルーヴェ2分31秒4,3月31日の2勝クラスのメジャークロニクル2分31秒6、去年3月2勝クラスのブローザホーン2分31秒5。
あとは2015年の日経賞と2勝クラス。

12レースの春雷Sも過去10年で2番目に速い勝ち時計。

今年の中山の馬場は速かったが、気温が高くなり快晴で土曜に水を撒かなかったので最終日でも高速馬場になった。

8レースの2勝クラスでも1分58秒2という勝ち時計だったので皐月賞は1分57秒台になる可能性はあった。
つまり、高速馬場での時計勝負に得意な馬を選ぶべきだった。

1着 ジャスティンミラノ

パトロール映像を見て驚いた。
1-2コーナーから外3列目先頭で勝ちきった。
普通は不利な外3列目先頭でGⅠを勝った。
これはスゴイ。

こういうのはバイアスもあるから断言はできないが、10レースの2500mは内ラチ沿いの逃げ馬が勝っている。

12レースの春雷Sでは外の先頭を走ったヨシノイースターが3人気で3着。
ヨシノイースターが次のレースで勝ち負けなど高いパフォーマンスを見せればジャスティンミラノの評価も高い証明にもなる。

中山2000mは前半に高低差5mの上り坂があるので単純に他の競馬場と同じように前後半を考えてはいけない。
他の競馬場の60-60が中山では61-59くらいには考えないといけない。
今日は先頭が1000mを57.5秒
2番手が6馬身差で約58.7秒
2番手でも平均より速かったのだが、今日の中山は高速馬場で通常は勝ち時計が2分の所を1分58秒で走れてしまうような速い馬場だったので押しきれてしまう。
いわゆる高速前残り馬場。

それでも私はジャスティンミラノの外3列目先頭勝ちをスゴイと思う。

今年も速いペースの経験がない馬が皐月賞を勝った。
イクイノックス、ソールオリエンスに続いてダービーでも2着?
スローの瞬発力勝負、ハイペースの持続力勝負の両方で結果を出したこの馬は強い。

スローしか経験なくて東京特化型かと思い軽視してしまった。
追切で感じた勘は間違っていなかった。
『なんていうんだろう、上手く言えないけど、普通に順調に見えるんだけどそれ以上のものがありそう』
ねー、真っすぐ走っているんだけどなんとも言えない迫力みたいなモノがあったのよ。
身体がブレないというか、なんか言葉にできない凄さがあったのはこういう事だったのですね。
天国の康太騎手が後押ししてくれていたのかな。

共同通信杯と皐月賞を勝って、間違いなくダービーは1番人気でしょうが◎か〇は確定です。
強いですよ。
走りに力みがないので菊花賞も有力。

戸崎圭太騎手 のコメント
「前走も強い内容だったので、今回も馬を信じて騎乗させていただきました。返し馬の出だしで少し興奮しているところはありましたが、あとはどっしりした感じで、精神的にも安定していると思います。
 いいリズムで行けましたし、3コーナーから4コーナーで戸惑っていたのかなというところはありましたが、またハミをとって伸びていってくれました。初めての課題がいろいろありましたが、すぐクリアしてくれたのは能力の高さだと思います。
 この馬に関して、藤岡康太騎手が2週前、1週前と調教をしてくれまして、事細かく状態も教えていただきました。最後のこの差は、康太が後押ししてくれたのだなと、康太も喜んでくれているんじゃないかと思っています。
康太、ありがとう、お疲れ様でしたと伝えたいです。
 今日もパワーアップしていましたし、またさらにダービーに向けていい状態になってくると思います。楽しみです。いい騎乗ができたらと思います」

友道康夫調教師のコメント
「先日、落馬事故で亡くなった藤岡康太騎手のご冥福をお祈り申し上げます。
康太君はうちの厩舎の調教を手伝ってくれて、ジャスティンミラノに最後の最後まで乗ってくれていました。この勝利は彼のおかげだと思います。本当にありがとうございました。  
今日は馬の名前ではなく、「康太!康太!」と叫んでいました。
1週前の追い切りに乗ってもらって、「1週前としては最高の追い切りになりました」と言っていたのが、彼と最後に交わした言葉になってしまいました。
(藤岡康太騎手は)昨年の秋から能力の高さを感じてくれていて、ここまで育ててくれました。馬体がプラス10キロで「えっ!?」と思いました。
しかし、いつも輸送で減る馬が、栗東にいる時と同じような体重で来られました。輸送も3回目で慣れて落ち着いていました。  
ストライドが大きい馬なので、ジョッキーとはスムーズな競馬をしたいと話していました。良いポジションで馬のリズムで、内にこだわらず、外々を回りたいねと話していました。ゲートを上手く出て、4、5番手につけましたが、(1000mが)57秒5と出て、そこだけが心配でした。そのペースで走るのは初めてだったので、戸惑っていました。  しかし、坂を上がったぐらいからエンジンがかかって、最後まで伸びてくれました。皐月賞の前からダービーの方が競馬しやすいと思っていましたし、改めて皐月賞馬として二冠目を狙いたいです」


2着 ▲コスモキュランダ

高速馬場になってこういうアメリカ、オーストラリア血統が活躍する馬場になりました。

スタートは良くなかったのですが、周囲を確認しながら内に潜り込んで行きました。
3-4コーナーで外に移動しながら進路を見定めていた。
4コーナーでシンエンペラーの外から追い込むもわずか届かず。

もうね…上手いという言葉しかない。
私はモレイラ騎手には逆らわない事にしているのですが、先週といい、今週といい、本当に理想的な騎乗をする。
全てがお手本。

モレイラ騎手のコメント
「調教に1度騎乗し、ビデオを見て、長い脚が使える馬だとイメージしていました。ゲートも速くないイメージでしたが、良いスタートを切れました。前の位置が取れて、スムーズに運びましたが、1頭だけ前にいました」

3着 ジャンタルマンタル

この馬も米国血統で母父APインディ系母母父ストームキャット系。
この結果を見ると母父APインディ系母母父ストームキャット系で先行脚質のダノンデサイルが無事に出走できていればなーと。
残念です。

好スタートから無理せず先行できて、1コーナーまでに前に馬を置けたが2コーナーでは2列目の先頭に。
残り400mで仕掛けて一時は差を広げて直線でも川田騎手がいいと思える場所を走れたが最後に失速。
内にヨレているのでバテた。
10レースで1人気レッドヴェロシティで逃げ馬を差せなかったので前残りを狙ったのでしょう。
もう100m追い出しを我慢していたらと言うのはタラレバ。
そんなのはレース中に判断できない。
しかし、今後の参考として、『展開次第で2000mGⅠは上位争いできる』とだけは覚えておく。

川田将雅騎手のコメント
「全力でトライして、素晴らしいといえるレースだったと思います。残り1ハロンで完全に止まりましたが、気持ちで走り切ってくれました。最優秀2歳牡馬を取っている馬として、素晴らしい走りだったと思います」

4着 アーバンシック

スタートが良くなく後方からの競馬。
今日の馬場ではコスモキュランダより後ろでは届かないですね。
最後にバテたジャンタルマンタルをかわせなかったのは能力差もあるでしょうが位置取り。
ダービーも一昨年は追い込みが決まりましたが基本1コーナーで7番手以内が有利ですからこのスタートはなんとかしたいですね。

横山武史騎手のコメント
「馬場を考えて、もう2列くらい前が欲しかったのですが、スタートがうまく出られず、思った位置を取れませんでした。道中は我慢して、直線で進路を見つけてからは脚を使ってくれました。一歩ずつ成長しているので、さらなる成長を期待しています」

5着 〇シンエンペラー

欧州血統だけどソットサスも仏ダービーは当時のレコード勝ちでけっこう時計勝負も得意だと思ったのですが。

1コーナーまでにジャスティンミラノの後ろに付けれたのは良かった。
位置取りは文句ないし、理想通りの競馬ができた。
しかし、直線に入って余力がない感じ。
まだこれからなのかな。

坂井瑠星騎手のコメント
「勝ち馬をマークして、道中良い感じで運べました。この馬としては、時計が少し速かったですが、現状の力は出し切っていると思います。次に向けて、ギアをもう一段上げられるように仕上げていきたいと思います」

6着 △レガレイラ

先週の桜花賞は騎手の差と書きましたが、改めて今年芝1勝の騎手に期待してはいけないという事ですね。

後方になるのは仕方ないとして、なぜ内で体力温存させなかったのでしょうか?
モレイラ騎手は最後外に出しましたが、道中はキチンと内で体力を温存させています。
今日は内ラチ沿いを走った馬が好走していて内が悪くないのに、なぜに1-2コーナーから外を意識する必要があったのか?
残り600mから仕掛ける時もアーバンシックの後ろについて行こうとしているのですがスムーズについていけてない。
むしろ軽くブレーキが入っているようにも見える。
右ムチ連打で大外を追い込むも届くわけもなく。

ゴール後の勢いを見れば脚を余したのは明らか。
これが今年芝1勝の騎手という反面教師のお手本のようなレース。

北村宏司騎手のコメント
「ゲート裏でテンションの上がるところがありましたが、駐立までには整いました。1歩目が速くなくて、他馬に入られて、後方になりました。道中は進路を作りながら運んで、3コーナーから押し上げていきました。4コーナーで少しもたれながらも伸び始めましたが、思ったより苦しい伸びでした」

7着 △エコロヴァルツ

武騎手のコメント
「やりたいレースはできました。折り合いさえつけば、脚は使ってくれる」

いつもの時計のかかる中山最終週の皐月賞だったらこの戦法でもよかったのかもしれません。
今日は下げた時点でノーチャンスでしたね。
上り1位ですが、力を余した負け。
非根幹とか良さそう。

9着 △サンライズジパング

この馬は内で窮屈な競馬になってしまった。
大きな体でフォームも大きいので小回りの内を走るのは危惧していましたが。
直線では内の前の2頭をかわすので精一杯。
ゴール後の感じからもバテたわけでなく、力を出し切れなかった。
中山の小回りの内側を走るのは大きなフォームの馬には難しい。
加速するのにストライドを大きくしていく必要があるので小回りは外側を走りたい馬。
次に期待。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?