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凱旋門賞 2023年 気になる馬達


馬場状態

今年は良馬場になりそう。
悪くても稍重。
Turftraxによると9月25日の2400mコースは6.8のGood to Softで稍重。
過去7日間で7ミリの雨。

天気も10月1日日曜まで雨は降らなさそう。
レース当日の気温は13~27度。
風も強くなく絶好の行楽日和。
スタンド観戦でシャンパンがおいしいでしょう。

ロンシャン競馬場 2400m

赤い矢印がスタート地点。
スタートして400mは平坦
400~900m区間で約9m上る
3コーナー入り口(900~1000m)が一番高くなっている。
3-4コーナーは下り坂。
大きなスパイラルカーブ。
1000~1500m区間で10m下る。
1500mはフォルススタートの入り口。
後はゴールまで平坦。
ゴール前の直線は約500mでラスト600m勝負になりやすいコース。

左がスタート

良か稍重の凱旋門賞は久しぶり

2018年にエネイブルが勝った年以来の良か稍重。
2015年ゴールデンホーン、2014年トレヴも良。

2014年 トレヴ
勝ち時計2分26秒05
1400m通過1分28秒0でラスト1000mが58.5秒。
上り3ハロンは34.45(11.81-10.97-11.67)
ラスト1000mの下り坂でペースアップして600m勝負。

スローの瞬発力勝負では前有利で後方待機の日本馬は届くわけもなく。
おそらく上り1位はハープスターです。
ハープスターがインを突いていたら2着はあったかもしれません。
日本馬の力負けというよりも日本の騎手が多頭数ロンシャン2400mの乗り方に慣れていなかった。

1着トレヴ
モチベイター(モンジュxゴーンウエスト)xアナバア(ダンチヒxオリオール系)xリヴァーマンxリファール

2着フリントシャー
ダンシリ(ダンチヒxニジンスキー系)xサドラーズウェルズxシャーリーハイツxニジンスキー系
パリ大賞典勝ち、エプソムのコロネーションC2着。
後に香港ヴァーズ勝ち。

3着 TAGHROODA
シーザスターズ(ダンチヒ系xアーバンシー)xサドラーズウェルズxシャーリーハイツ系xエラマナムー
英オークスとキングジョージ勝ち

2015年 ゴールデンホーン
勝ち時計2分29秒24
1000m通過1分28秒78でラスト1000m60.46秒。
上り3ハロンは34.26(11.95-10.75-11.55)
2014年よりもフォルスストレート(ラスト1000~600m区間)が遅く、前有利の瞬発力勝負になった。

トレヴは外で壁を作れずに不利。

1着ゴールデンホーン
ケープクロス(ダンチヒ系xアホヌーラ)xドバイデスティネーション(キングマンボxリボー系)xヌレイエフ
英ダービー勝ち

2着フリントシャー

3着ニューベイ
ドゥバウィ(ミスプロ系xシャーリーハイツ系)x(ゴーンウエストxノーザンダンサー系)xサドラーズウェルズ
ニエル賞勝ち、仏ダービー勝ち

2018年 エネイブル

勝ち時計2分29秒24
1400m通過1分29秒33でラスト1000m59.91秒。
上り3ハロンは36.79(12.39-11.88-12.52)
馬場改修工事の影響でこの年は時計のかかる傾向にあった。
工事前と比べてタフな良馬場。
2着シーオブクラスの怒涛の追い込みが凄かった。

1着エネイブル
ナサニエル(ガリレオxロベルト系)xサドラーズウェルズxシャーリーハイツxニジンスキー系
英オークスなど

2着シーオブクラス
シーザスターズx(ニジンスキー系xミスワキ)xカーリアン(ニジンスキーxプリキロ)
愛オークス、ヨークシャーオークス

3着クロスオブスターズ
シーザスターズxキングマンボxシャーリーハイツ
前年シャンティイの凱旋門2着

簡単に過去の傾向

スローの600m勝負になりやすいので中団から前。
できれば先行。

エプソム競馬場のGⅠで速い脚
海外の平坦馬場での実績

血はシャーリーハイツ

普通にダンチヒ、サドラーズウェルズ、ニジンスキー

凱旋門賞 2023

9月26日時点で15頭が残っています。

まずは9月10日に行われた凱旋門賞の前哨戦を見ていく。

馬場状態は稍重


ヴェルメイユ賞

1400m通過1分32秒19とスロー。
その後も直線までスローでラスト600m33秒台の瞬発力勝負。
1着のウォームハートは内で折り合って直線で抜け出した。


フォワ賞

1400m通過1分36秒88と更にドスロー。
その後も直線までスローでラスト600m33.54秒(11.47-10.77-11.30)の瞬発力勝負。

ニエル賞

ニエル賞も1400m通過1分33秒82とスロー。
800m過ぎで仕掛けたためラストは34秒台になったが、ヴェルメイユ賞に比べて少し落ちる。

評価

勝ち負け
エースインパクト

2着候補
スルーセブンシーズ
フクム

3着候補
ウエストオーバー
オネスト
ファンタスティックムーン(出走すれば)


馬達

エースインパクト

仏ダービー後の感想のままに今年の3歳のNo.1です。
8月のドーヴィル競馬場2000mGⅡも後方待機から400m勝負を危なげなく抜け出した。

Cデムさんもゴール前にカメラ目線でガツポ

仏ダービーで速いペースも経験しているし瞬発力も優れている。
折り合いがつくし、距離に不安もない。
能力的に一番。

スルーセブンシーズ

ドリームジャーニーxクロフネ
宝塚記念は▲で、凱旋門賞行ってこい!
エールをかけていました。
実際に追切の動きに迫力がありましたし、凱旋門賞に挑戦する資格十分ですわ。
何と言ってもステイゴールド系なのがいいですよね。
しかも本格化したてで今がまさに旬。
世界ランキング1位のイクイノックス相手にレースで上がり1位で0.0秒差。
今年は瞬発力が要求される馬場。
香港やアメリカのGⅠを勝つフリントシャーが2着に来る馬場。
中山記念好走馬は香港で強いし、中山牝馬は同じ時期の馬場で今年の強い勝ち方は期待できる。
ここ2戦は後方からの競馬だが凱旋門賞は前半のペースが遅いので中団より前の位置取りもできる。
ルメールさん!頼む!

フクム

*↑日本語字幕あり*
シーザスターズxキングマンボxシングスピール
去年のエプソムのコロネーションCで上がり33.82(11.01-11.05-11.76)でパイルドライバーに先着。
その後、ケガで休養したが今年の5月の復帰戦で同じく去年の英ダービー勝ち以降の復帰戦となったデザートクラウンに勝った。
そして7月にはキングジョージで今年の英ダービー2着馬を4馬身以上離して勝った。
そのレース頭差2着のウエストオーバーはドバイでイクイノックスの2着。
キングジョージと凱旋門賞はコース形態が大きく異なるので参考にはならないかもしれないが。
去年はドバイでも勝っているし、エプソムの下りで速い脚も見せている。
今年は去年以上の状態なので上位を争える。

ウエストオーバー
ドバイでイクイノックスの2着。
フクムに連敗しているのでフクムより上にはできないが、サンクルー大賞典でも好時計勝ちをしていて良馬場は歓迎。
フランケルxロベルト系xミスプロ系xニジンスキーと血統も悪くない。

フィードザフレーム
仏ダービー4着。
ロンシャンのパリ大賞勝ち。

後方待機から600m手前でスパート。
足の回転も速くいいスプリントを見せた。
ニエル賞はスローペースだがまたも後方待機。
わざわざペースメーカーを使ったのにむしろライバル馬に有利になってしまった。
調教師は7月のパリ大賞典の後に十分にコンディションを上げられなかったともいう。
そして速い馬場は少し心配らしい。
日曜が稍重よりならチャンスはあるか?

コンティニュアス
ハーツクライxガリレオxデインヒル
ヨークのヴォルティガーSを勝った。
このレースはクラックスマン、パイルドライバー、Yibirなどが勝ったレースでGⅡだが重要なレース。

長い直線のバテあいを制した。
次のセントレジャーも平坦馬場で長い直線のバテあい勝負。
長い距離で強さを見せている。

仏ダービーでは先行するもハイペースで失速。
シャンティイの後半は上り坂なのでそれもハーツクライ産駒にはこたえたかも。
ロンシャンは前半の上り坂をゆっくり走れれば後半は下りと平坦でシャンティイよりもこの馬に向いている。
800m勝負になれば面白い。

オネスト
フランケルxシーザスターズxニジンスキー系
去年10着
ジャパンカップの後は休養。
ジャックルマロワで復帰し4着。
いい4着だった。
前走の愛チャンピオンSは直線で内に閉じ込められ騎手の手の動きもゆっくりであきらめていた。
血統的には凱旋門賞向きなので穴としておさえたい。

ファンタスティックムーン
良馬場予報なら追加登録されるかもしれない
シーザムーン(シーザスターズxモンスン)x(モンジューxグレイソヴリン系)xニジンスキー系
血統もモンスンとロミタスがあるが極端なドイツ系ではない。
この馬自身も良馬場の方が得意。
稍重のドイツダービーも直線で馬場のいいスタンド側を走っての直線一気勝ち。
地面の反発力を使える走り方。
出てきたら面白い。


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