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安芸高田市の2元代表制から見る日本の地方自治崩壊

最近、石丸市長の発言をYoutubeで見ることが多くなってきたので思ったことを羅列。


議会のあるべき姿とは

平成の大合併によるひずみ

個人的にこの話はあんまりしたくなかったというか、これも自分が公務員をやめようと思った一つの理由だったからなのですが・・・。

東京でも西東京市が合併をしていますが、田無庁舎・保谷庁舎という2庁舎制をとっていていざ庁舎を合併するときに自治労で「やみくもに反対する」という意見と、「合併効果を現に実現するために統一化は必要な手続きである」という2つの意見で対立しているところに嫌気がさしました。

平成の大合併によって特に地方では、多くの自治体が国からの補助金のために合併を選択し、結果自治体の数が少なくなりました。

そのことによって、地方の議会は肥大化というか合併する前の地域割で席数を担保するというよくわからない暗黙なルールが形成されてしまったかのように思います。

本来であれば

議会もスリム化するというのが、合併で必要な手続きの一つだと思います。
ですが、議員の声が大きい自治体ではそこは蔑ろにして議員定数は多いまま頓珍漢な議会運営がなされているのではないでしょうか。

元々2元代表制の本来あるべき姿というのは、けん制機能がハッキリと機能しているのが大切な所です。
ですが、議員定数が多く席が埋まらないのです。

それは決して地方だけの問題ではない

首都圏の神奈川県ですら

前回実施された統一地方選で、議員定数と立候補者の数が同一となり無選挙当選となってしまいます。

無選挙ですよ。
無選挙であの報酬をいただけるのですか・・・。

しかしながら

首長選挙である、横浜市長選挙は話題となります。
ただ、神奈川県知事は恐ろしいことになっていました。

結局、人気な席は争いますがキツい席・人気のない席には選挙という機能が崩壊しているのです。

神奈川県知事の椅子が人気のないのは、政令市3市がありその調整等もあり神奈川県知事の席は難易度が高いと思います。
ある意味でいえばお隣の東京都とは全く違った難易度があります。
(もちろん東京都も独特の難しさがある)

市役所勤務時代

議員の役割とは?

正直自分が市民ではなかったので、明言は避けますが逆に自分が住んでいる街の議員と対話をする機会ってあったかな・・・?

と思うとほぼ無かったと思います。

結局議員の選挙で大切なのは人気取りみたいなイメージとなっていましたし、答弁を聞いていても現実的にそうだと思っていました。

形式的な答弁と承認機能

形式的な答弁というのは本当に意味がないと思っていました。

承認機能については多段階の決裁機構がありますし、すべての決裁における最終的な責任は行政府の長である首長にあります。
(決裁者が部長や課長になっている場合は専決権限によるものです。)

国は長を国民が直接選ぶことができませんが、地方自治体では長をそこに住む住民が選択しているのです。
ということは、そもそも議会と首長で方向性がズレているのは意味が分かりません。

方向性がズレているのは、何らかの理由があるはずです。
それを是正していかないとこの国のシステムはどんどんズレていった方へ行ってしまうと思います。

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