見出し画像

堀江貴文氏・峰宗太郎先生covid-19についてまとめ後編

ホリエモンチャンネル
堀江貴文氏・峰宗太郎先生covid-19について()

堀江貴文氏(以下、ホ)
峰宗太郎先生 予防医療普及協会顧問・米国国立衛生研究所 アレルギー感染症研究所 博士研究員(以下、峰)

これからの感染症対策はどう動くべきか?

ホ:個々で何ができるのか、
世界的パンデミック状態になったため完全なる封じ込めは無理だと各々の共通認識なっている中、
重症化した人が医療機関に一気に押し寄せると医療崩壊のリスクはでかいですよね。

峰:重症者が増えるとキャパオーバーになり医療崩壊が起きる。
指定感染症の為現在は軽症者も原則入院であるが、
キャパが危なくなれば軽症者は、自宅待機と政府から通知が来ています。
だが今現在重症化率は10%~20%の為その人達が一気に増えれば医療崩壊になりえます。

ホ:SARSよりも感染力が強いといわれてますが、何が原因で感染力が強くなるのか。

峰:2つの感染経路が原因です。

・飛沫感染
・接触感染

飛沫感染に関しては飛沫に出やすい性質をウイルスが持っているか、否かが重要。
ウイルスは鼻水に多く出る。
インフルエンザよりもはるかに多くウイルスを持っていて
くしゃみやお喋りにより空気中に飛沫する。
(New England Journal of Medicine参照)

接触感染に関しては、飛沫によりでたものを触ることにより、
その手でドアノブやビュッフェのトングを触り、
それをまた他人が触りその人が顔を触ったりするとそこから接触感染する。
上気道感染は飛沫に出やすく感染力が強いです。

ホ:インフルエンザや感染症は冬場に多く死者数を何千人と出していますが、
なぜ冬場にだけ流行るのですか?

峰:冬場に多く感染者を出す理由はまだ分かっていないです。
仮説として、
・ウイルスが乾燥や湿気により保存性が変わる。
・乾燥により人の喉の状態が良くなくなり免疫力が下がる。
・冬場は室内のイベントが増える為の集団感染。
東南アジアでは一年中インフルエンザが流行っています。
極地に近い半球だと冬に流行るためやはり人間の行動が原因かと。

ホ:東南アジアは室内の冷房が低いのでそれが原因とか考えられますか?

峰:その可能性もありますね。


今後僕らはどうすべきか?

ホ:今イタリアでは移動制限が掛かっていたり、
アメリカはヨーロッパからの30日間渡航禁止、
日本ではイベント自粛により、
僕たち一般人たちは経済が止まるのはダメージがでかいのですが、
エンターテイメントやイベンター、インバウンドで盛り上がった場所は軒並み倒産や巨額の借金の状況です。
予測は難しいと思いますが感染症対策はいつまで続くのか?

峰:日本政府の現在の手法は医療キャパを超えての医療崩壊を防ぐ手法をとっています。
一番の目標は死亡率を下げる事。
(致死率は感染者に対しての死亡者数、死亡率は分母が人口全体)
社会としてはどれだけ人を死なさないかが目標。
流行を遅らせピークカットしていきしっかり治療していくこと。
ピークカットをし後に伸びる事で収束までの時間がかかり、
収束の定義が分からなくなる。
比較はSARSよりも2009年に流行った新型インフルエンザに近いです。
SARSは中国国内で直ぐに収束し症例0になりましたが、
新型インフルエンザは実は現在までダラダラ続いているんですよね。

ホ:現在打っているのは新型インフルエンザのワクチンですよね。

峰:2009年の新型インフルエンザに近い型になる為収束定義は、
症例が0になることではなく、
・社会がどれだけ受容するか、
・薬や明確な治療法やワクチンが出てきて恐れる状態ではなくなる。
の2つの可能性です。

社会が受容するのが先か、ワクチンができるか(半年以上)、
治療法は今月多くの試験結果が出てくるとおもうので、
そういう所で報道が落ち着き収束ではないかと思います。

・峰先生仮説(治療法が出る⇒社会が受容⇒ワクチンができる)

ホ:とりあえず社会が落ち着かないと。
マスコミは騒動に乗じて恐怖を煽れば煽るほど部数が売れたり、
お金儲けに使えるので当面マスコミは煽りますよね。

峰:そうですね。

ホ:つまり比較すると新型インフルエンザは毎年何千人と死亡者を出しても、
社会から受け入れられてるじゃないですか?
その季節性インフルエンザみたいな感じのシチュエーションになる可能性はありますか?

峰:初期想定はSARSのような封じ込めを狙いましたが、
パンデミックになり世界中に広がった為、
症例0までもっていく事が出来なくなった。
後は各国政府かWHOが収束宣言をするか、
新型インフルエンザようにグダグダで終わるのか。
2009年新型インフルエンザの時は各国でバラバラだった。
第二波になった時に症例を追えなくなったので広くあるという認識になってしまった。

ホ:新型インフルと病気としてはそこまで大きな違いがないとおもうのですが、
2009年の頃に比べて個々がSNSにより発信できるようになったのもあり、
皆の騒ぎ方が異常ですよね。

峰:WHOは今回の件に関してはインフォデミックと呼んでいる。
WHOは情報が感染していることを強調しています。
WHOは1月時点でCovid-19のサイトを作り、
早々にデマ情報を流しているサイトを潰していき、
情報も報道側に要請するものを出したり状況は全然違います。


これからの行動は?

ホ:日本国内の異常な自粛ムードになっており、
よく何にも分かっていない自粛厨により、
とりあえず自粛しろと意味のないと思えるような自粛を迫られたりしていますが、
そのガイドラインとして感染を防ぐ為どんなことを気を付け行動すべきですか?

峰:国の専門家会議で発表している中でヒントがあります。
・人が密集するところ
・声を出したり歌ったり飛沫を飛ばす環境にあること
・換気が悪い場所
以上の3つを避ければ問題ない。
小さいライブハウスの200人規模のライブは歌ったりするのでリスクは高いですが、
満員電車は危険といわれないですよね。
それは車内で話したり歌ったり飛沫がないからです。
上記の3つの環境が合わさるとリスクが跳ね上がるので、
それを避けられるならある程度実施可能だとおもいます。
外でもある程度歌ったり騒いだりしなければリスクは低いです。

ホ:東京ディズニーランドや宝塚の自粛ケースはどうですか?
(宝塚は1回再開しようとしたが不謹慎厨により公園再開がなくなった)

峰:飛沫感染としては人と人がすれ違うレベルであれば感染リスクは低いです。
ただし、接触感染のリスクがあるところもあります。
ジェットコースターの手すりは接触感染のリスクがありますが、
対策が出来ていれば問題ないと思います。
乗る前にアルコール消毒をし、終わったらバーを拭くなどすればリスクは減ります。
宝塚は症状のある人を入れなければ大丈夫だと思います。
くしゃみや咳が止まらない方や入場するとき体温を測り高い人など。
そうすればリスクはかなり減らせます。
3つの要素を避ければイベント開催も可能。

ホ:年齢的な要素は感染のしやすさに関連しますか?

峰;重症化には関連しているが、
感染のしやすさはどの年代もほぼ同じとレポートが出ています。
高齢者の方はイベントに行った後は気を付けるべきです。
だが、感染のしやすさは子供からお年寄りまでほぼ一緒と思ってよいです。

ホ:パンデミックにより全世界で感染しましたが、
この状況下で渡航制限は意味がありますか?

峰:渡航制限に関してはプロの間でも意見が分かれています。
武漢と湖北省をシャットダウンしたことにより、
中国国内のピークは抑えられたと論文は多いですが、
各国の水際対策としての渡航対策は基本的にはあくまでも流入を抑えて、
ピークを抑える効果しかないことが分かっている。

流入を遅くして医療体制を整える暇のある国にとっては有効である。

アメリカのヨーロッパの30日渡航禁止に関しては、
医療キャパを上げておくという宣言になるので、
基本的に政治介入もありますね。