眼鏡っ娘への道③ レンズ選びの奥深さ 「遠くが見えればOK」とは限らない?!
今では大のお気に入りとなっている、自分にしては高価なおしゃれ眼鏡の購入から1年近く経ったころ、フォーマル用にもう1本が眼鏡欲しいという気持ちがムクムクと湧いてきました。
今回は、2本目の眼鏡の購入についてです。
1本目のおしゃれ眼鏡購入の話はこちら↓
2本目の眼鏡が欲しくなる
前回購入した眼鏡は、まん丸ではないけれどもラウンド型に近い眼鏡でした。所謂’丸めがね’です。
いい意味で本来思い描いていた眼鏡とは違う眼鏡を購入したのではありますが、今度はもともと自分が当たりをつけていた、形のもう少し地味目な眼鏡にしようと思っていました。
そこで以前から気になっていたブランドをいくつか見漁り、好みのものを見つけてしまいました。ここまでくると欲しい気持ちがますます高まります。
「まあ…レンズ代も含めると安くはないけど、値上げラッシュが続いているし、今のうちに買っておこう!」
不都合な情勢を都合よく解釈し、私は購入の意思を固めました。
近所の眼鏡チェーン店が、そのブランドを取り扱っていたので行ってみました。しかしお目当ての眼鏡はその店にはなく、お取り寄せになりました。
すぐ手に入らなかったのはちょっぴり悲しいけれど、結果的にこれが幸運をもたらしたのです。
視力検査に関する衝撃的な情報にいきつく
取り寄せの連絡が来るまで、またもやネットで眼鏡のことを色々と検索しました。ついでに完全な出来心でしたが、グーグルマップで関西圏の眼鏡屋さんを調べてみました。
すると私がアクセスしやすいエリアに、個人経営の評価が高い眼鏡屋さんがあるではないですか。これは良店の予感!ということで、さっそくお店のHPをのぞいてみました。
そのお店のHPのトップページには、以下のように書かれていました。
両眼の使い方や物の見方という観点から検査するってどういうこと?!というのがまず思ったことでした。
このお店が実施している検査とはどのようなものか、お店のHPには詳しく書かれていました。
HPによれば、よくある眼鏡屋さんの視力検査では「視る」ために十分な検査がなされていないという考えから、いくつもの詳細な検査を行うのだそうです。そしてその検査項目の数は、実に17項目もありました。
視力検査って、そんなに種類があるものなの?!これまた私にとって衝撃的な事実を発見してしまいました。
このお店の視力検査について書かれたページはこちら↓
「新しい眼鏡のレンズは、この店で入れるしかないやん!」
そう思った私は、近所のチェーン店で眼鏡フレームを購入するや否や、その個人店にも来店予約を入れました。
遠くがよく見えるレンズを入れるのが正しいとは限らない?!
来店予約日、私はワクワクしながらお店へ向かいました。17もの視力検査って何をするんだろう?お店のHPで文字だけを見ても理解が及ばなかったので、実際に検査を受けるのが楽しみでした。
お店に到着し、初めに近視のメカニズムの説明を受けました。遠くまではっきりクリアに見える眼鏡のほかに、手元やスマホ、PCなどの近距離を見るための近距離専用の眼鏡をもつ必要性を理解しました。
お店によると、手元よりにピントを合わせた状態が続くことによって目がそれに順応し、近視が進む→遠くが見えるようなレンズの入った眼鏡をかけて、また手元よりにピントを合わせる状態が続くと、再び目が順応しようとして、さらに近視が進む……という悪循環に陥っている可能性があるということでした。
※ちなみに近視の要因については日本近視学会のHPによると、遺伝的要因と環境要因が考えられ、完全解明には至っていないようです。
詳しく知りたい方はこちらを参照ください↓
つまり、私のようにデスクワーク中心の生活を送る場合は、手元よりにピントを合わせる状態が続くことを前提としたレンズを入れることが、目の筋肉にかかる負担を減らせるというのです。
また、各個人のものの見方にも個性があるので、それに合わせたレンズを入れると、より目の負担が軽減されて疲れにくくなるとのことでした。
検査を受けて初めて気づいたこと
その後、機械をのぞいて気球を見つめる検査を受けました。これは多くの方がおなじみの検査だと思います。が、そこからは今まで受けたことのない視力検査のオンパレードでした。
それらを受けて気づいたことは、
私の利き目は右目であること
超至近距離のものを見ようとするときは、右目だけでものを見ていること
私は左右の目で焦点が合う高さが異なっていること(下図参照)
今かけている眼鏡では、瞬きのたびにわずかに焦点がズレて、瞬きの際は毎回それを修正する動きをしていること などなど
普段、何の違和感もなくモノを見ているつもりでいましたが、それは私の目の筋肉のはたらきの賜物だったわけです。
特に左右で焦点が合う高さが異なっている事実は衝撃的でした。もしかして写真に写る私が、よく顔を左に傾けているのはそのせい?!と、長年の謎が解けた気がしました。
検査の結果、今の眼鏡のレンズでは、無意識だけれども目に負担がかかるものの見方をしていたということが分かりました。この結果を踏まえ、これらの癖を補正してくれるレンズを作成してもらえます。そのレンズをかければ、目の筋肉の緊張が緩和されて、ラクにものを見ることができるようになるのだそうです。
人によっては、ドライアイに改善が見られることもあるのだとか。ドライアイもちの私には嬉しい話です。
ちなみに以前に買った眼鏡は遠くを見る用(外出時はこちら)とし、今回の眼鏡はデスクワーク中心の生活に対応した、近くを見る用としてレンズを入れてもらうことになりました。
…というわけで、当初この眼鏡を買う目的であった「フォーマル用」という使い方はできなくなりました。でも後悔はしていません!
完成した眼鏡をかけてみると、視力検査では0.4程度しか出ませんが、家の中ならば十分という度数の眼鏡でした。
使用感について
以下は実際に使用してみての感想です。あくまで個人の感想です。
10日ほど経ったときの使用感
新しく購入した眼鏡(以下、セカンド眼鏡)をかけるようになって10日ほど経った時点では、はっきり言って未だ慣れないというのが正直なところでした。
これまでクリアに見えていた、テーブルの向かいに座る人の顔がややぼやけます。2メートルほど離れたテレビもぼやけてなんだかよく分かりません。PCも30センチ以上離れてくると小さな文字は判別が難しくなります。
今までクリアに見えていたものが見えないという点に、ややストレスを感じました。
でも、PCやスマホの見過ぎで目がしばしばしてきたり、ドライアイになったりする感覚は軽減されました。(手元を見るのがラクになっているのかも?)
また、今までかけていた眼鏡(以下、ファースト眼鏡)にかけ替えた瞬間は、やや‘見えすぎる‘と感じるようにもなってきました。数分もすればその違和感は消えますが。
1カ月ほどたった時の使用感
室内でのセカンド眼鏡の使用にはかなり慣れました。
少し離れた位置からTVを見る時は、ファースト眼鏡にかけ替えています。それ以外はセカンド眼鏡で十分対応できています。
外出の際はファースト眼鏡にかけ替えますが、やはりかけ替えた瞬間の‘見えすぎ’感はあります。とはいえ、「遠くまでよく見えるな~」という一種の感動も覚えます。
ただ、ファースト眼鏡で手元を見ると「セカンド眼鏡の方がラクかも」と思うようになりました。
3カ月ほどたった時の使用感
室内でのセカンド眼鏡の使用には完全に慣れました。
以前は少し離れたPCやTVの画面がぼやけて見えるせいでやや苦痛を感じていたのですが、不思議なことに、ながら見程度ならぼやけていてもあまり気にならなくなりました。
というか、前より少しハッキリ見えている気さえします。
(レンズを購入したお店の店主さんによれば、1年後に視力が上がっている人もいるらしいので、あながち間違いではないのかもしれません。私の場合はその後視力検査をしていないので、確証はありませんが。)
セカンド眼鏡からファースト眼鏡につけかえた瞬間の‘見えすぎ’感は、しっかりありますが、違和感は数分のうちに消えます。
また、ファースト眼鏡で手元を見るのに集中したとき、目の周囲の筋肉が緊張する感覚が分かるようになりました。
今後また使用感について気づきがあれば追記しようと思います。
このシリーズも今回で完結です。最後までお読みいただきありがとうございました。
(当初4回の予定でしたが、3回で終わりました!)
■□お店情報
■店名
toivoa
■地図
■HP
眼鏡っ娘への道シリーズ①②はこちら
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