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とても高貴なショパンのワルツ ディヌ・リパッティ


ディヌ・リッパティを知ったのは、高校生の時です。

当時はまだ、FM放送の全盛期でした。

その音質の良いFM放送の中で好きな音楽を録音つまりエアーチェックすることが はやっておりました。

そのため、FM放送の番組でどのような曲を流すかという情報を載せた週刊誌を発行されておりました。

硬派は、FMファンで、柔らかいものはFMレコパルという週刊誌でした。

私は、たまたま、FMレコパルを買い、その中でディヌ・リッパティが漫画で特集されており、白血病で若くして亡くなるのですが、最期に聞きたい曲は、べートウベンの弦楽四重奏のセオリーソと言う物語でした。

その後、勿論、この曲もレコード、CDと買い愛聴しております。

しかし、当時あまり、クラッシックになじみがなかったので、ジャズにのめり込んでおりましたが、何故か、クラッシックのピアノ曲が聞きたくなりました。

ちょっと、モーツアルトのピアノ協奏曲に興味があったので、カラヤン指揮の20番ハ長調を買いました。


ピアノのソロも欲しいなと思っていたら、ショパンのワルツ集もあることが分かりました。

今でも買いに行ったことを憶えております。

場所は、新宿です。良く画材を買いに行った、世界堂の隣にある、山野楽器のレコード屋さんです。

ひと気の少ないクラッシックコーナーで、やっと見つけました。

水色のジャケットです。いそいそとレジへ持っていくとひんの良いおじさんが、いきなり私に「あなたは、音大生ですか?」と聞かれました。

いいえと言うと、「音大生は皆、これを聞いてピアノを勉強するものです」と言っておりました。

家に帰って、針を落とすとびっくりしたというか、甘ったるいショパンを想像していたのですが、何かものすごい高貴なショパンでした。

感動でした。
心を動かされました。

特に、子犬のワルツは、聞きなれていた曲でしたが、ものすごく高貴でまるで違う音楽でした。
本当に感動しました。

この感動で、クラッシックが好きになったと思います。

この後、モーツアルトも益々、好きになりました。

アマデウスもわくわくしながら観ました。

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