見出し画像

高知巡礼41  土佐の出島

 江戸時代、日本は鎖国により外国との交流を遮断していた。
その時代に、唯一異国文化との窓口となったのが長崎県にある出島である。

なんでその話を思い出したかというと、高知を色々巡っていて、唯一異国の風を感じた場所があったからだ。

そこは
モネの庭

画家であるモネのお気に入りである「モネの庭」を高知の自然で再現した場所。

モネの庭

本家のモネの関係者も認めるその場所の魅力は、季節ごとに咲く色とりどりの花と、展望できる絵画のような風景だ。

高知といえば、牧野先生の植物園が有名だが、独特の雰囲気はこちらの方がある。
なんなら牧野先生も訪れているようだし、どこか高知っぽくない異色のスポットといえる。

唯一の欠点は、立地だろう。
この場所がある北川村は、高知県の東に位置し、高知市からでもわりと1日がかりになりがちだ。
それでも、時間をかけて行く価値は十分にあり、むしろ外国旅行気分でワクワク感も増す。


園内自体は、大きく3つのエリアに別れていて入口から自由にまわれる。

チケット売り場から一番近いのは“水の庭”
その名のごとく、大きな池があり、睡蓮の花が咲き誇る。ちなみに睡蓮は午後には花が閉じてしまうらしい。

水の庭

尚、青い睡蓮は本家フランスでは咲かないが高知では咲くという素晴らしい話だ。


水の庭を抜けると“ボルディゲラの庭”というエリア。
ここが一番広く、遊歩道があったり、遊具があったりカフェがあったりする。
道沿いの原っぱにも花が植えてあり、歩きながらも明るい気持ちになる。

道沿いの花

しばらく道を歩くと、一気に異国的な景色が広がる。

ボルディゲラの庭

少し小高い丘にはカフェがあり、そこから雄大な景色が広がる。

海の見える景色

ここの景色はモネの絵画をイメージしたようで、見慣れた太平洋も不思議と地中海に見えてくる。
そんな気分の高まりもあって、ドリンクは青色鮮やかなトロピカルジュースみたいなのをついつい頼んでしまった(笑)


一度入口に戻り、対面にあるのが“花の庭”
このエリアには、レストランやお土産コーナーがあり一息つくにはちょうどよい。

ショップ街を抜けると

アーチ状の入口

アーチ型の入口に迎えられる。
色とりどりの花に囲まれて、王宮の姫様気分だ。
中央には噴水もあり上品さもある。

奥にはビニールハウスの中で、苗が育成されさながら花の小学校のよう。
ここで成長して、大舞台に移植されてゆくのだろう。
本当に管理されている方々の愛情が伝わってくる。


季節によって旬の花が違うので色々な表情をみせてくれるだろうが、やっぱり春が一番オススメではないかと思う。
ちなみに、冬に行ってみたら休園期間でやっていなかったのでご注意を。

高知の山々の自然も素敵だが、異国風の空気感というか高知じゃない感じの自然は一瞬でお気に入りになってしまった。
近くには温泉があったりダチョウがいたりもするので北川村で1日楽しめることだろう。
洋風のスポットが少ない高知だが、是非この感動を五感で感じていただきたい。


よろしければサポートお願いします!高知を盛り上げていきますよ!