自伝小説を書いてみたい(1)

 ”note”をきっかけにいちおう小説らしきものを書き始めて、3か月以上たった。よくわからないままスタートして、それでもなんとか、まだ書き続けている。そして、これまで、なんとなく頭にあったものを一気に文章化したようなところもあって、自分としては短期間のうちにずいぶん投稿できたと思っているのだが、さすがにネタ切れになってきたところでもある。

 さて、これからどういう方向に進んでいこうか、つらつら考えていたところ、自伝を書いてみるのはどうだろうかと思いはじめた。そこで、本当の自伝か、それとも自伝的であってもあくまで小説か、つまり事実か脚色かということになるのだが、そこは”note”に投稿するのであれば、後者しかないとは思う。そうは言っても、事実の自伝はやはりベースとして書く必要はあるので、そう簡単でもなさそうだ。書いてみたい、と投稿しておきながら、最後やっぱり書き始めないかもしれないし、書き始めて挫折するかもしれない。脚色したとしても、自伝を公開するのには躊躇するかもしれない。しばらくして、別の小説を書き始めているかもしれない。きわめて無責任ではあるのだが、文章書きを生業として書いているわけではないのでご容赦いただくと共に、最初にそう宣言しておきたいと思う。

 ところで、自伝小説をキーワードにネットの世界をうろうろしていたのだが、山田詠美さんの自伝小説らしい「私のことだま漂流記」に行き着き、現在読書中である。文体は自分がイメージしていたのとはちょっと違うのだが、自伝という部分は参考になる。冒頭部分に、生まれた時の最初の記憶の話が出てくる。最初の記憶なんて、そんなもの覚えていない、と思った。もっとも、ここでつまずいたからといって自伝小説が書けないわけでもないので、スルーしようとは思う。それよりも、おもしろかったのは、この著書によれば、三島由紀夫のそれは、生まれた瞬間の産湯の入ったたらいだそうである。私は読んでないのだが、「仮面の告白」に書かれているらしい。さすがに一流の作家は書くことが違うようである。こちらも読んでみる必要がありそうだ。

 さて、自伝小説の森に踏み込みはじめたのだが、この先どうなることやら。少なくとも、数回の投稿は続けていけるとは思うのだが。。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?