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ビュンビュンかけるEl Capitanのライブ変換

2015年10月2日 Vol.052 <気分一新、秋の新発見号> より


日本時間の10月1日に公開された新MacOS、El Capitan。米国時間では9月30日公開だったようだが、日本では時差の関係で1日になったようだ。

職業柄、この手のドッグフードを真っ先に食うことが使命である。あまり混まないうちにと6時半頃からゴソゴソと起きだし、アップデートを行った。途中5回ほどリロードする必要があったものの、ダウンロード自体は45分程度で完了、そのまま自動的にアップデートに移った。

今回のアップデートは見所も多いが、個人的に最も気になっていたのが、新しいオンライン型の日本語入力である。曲がりなりにもモノ書きとして食っている以上、当然一番の興味はここにある。

今回はこの新しい日本語環境について、見てみよう。

■Mac用日本語入力環境の紆余曲折

そもそもMacの日本語環境は、デフォルトがしょぼいというのが一つのお約束であった。僕が初めてMacOSを触ったのが1990年のことだから、System6.0.4の頃である。当時Macの日本語環境は、英語のシステムに日本語のフォントや日本語入力システムを割り込ませるというスタイルで、漢字Talkという名称だった。漢字Talkを読み込ませなければ、英語システムで立ち上がってたわけである。

当時の日本語変換は、「2.0変換」とか「2.1変換」といった名称であった。一時期漢字Talkのアイコンが富士山の形だったことから、日本語入力システムを「おにぎり」と呼称しようという運動が起こったことがある。確かApple Japanが仕掛けたキャンペーンだったと思ったが、当然のことながらそんなかっこ悪い名称を、筆者も含め当時のスカしたMacユーザーが受け入れるわけもなく、全く定着しなかった。

当時の日本語入力システムの何が問題だったかというと、学習効率の低さである。前後の文脈を見て予測変換を行うようなことはまだ行われておらず、一般的にはユーザーが自分の変換辞書を鍛えるといった手法でしか、効率を上げる方法がなかった。2.0変換や2.1変換では、学習させたつもりが、これまでの人生の中で一度も使ったことがないような漢字の候補が一番最初に出てきたりと、なかなかに散々な出来であったため、長文を書く必要がある人はほとんど使わなかったはずである。

システム付属の日本語入力がショボかったこともあり、当時はサードパーティ製の日本語入力システムが色々あった。古くからの日本語環境であったSweetJAMが最強という人もいれば、MacVJE派の人もいたが、個人的に愛用していたのはEG Bridgeであった。

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小寺信良と西田宗千佳のメルマガ「金曜ランチビュッフェ」から派生した原稿を発表していくnoteです。
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