見出し画像

サッカーから学ぶマーケティング論

こんにちわ。家田です。

メンズメイクブランドでメディア運営、ブランディング、販売戦略などやっていました。

メンズメイクの市場感など、メンズ美容に興味ある人は何でも聞いてください。

さて今日は、サッカーとマーケティングについて。

サッカー経歴はインターハイに出場し、優勝校に逆転負けしたことがある程度の実力です。同年代で活躍する日本代表選手は全員対決したこともあれば、知人も交じってますwなのでサッカーについてはまあまあ詳しいですw

サッカー初心者でもわかるようにマーケティングとのつながりを書いていきます。

【大前提①】サッカーというゲームについて

サッカーを知らない人はいないでしょう。世界で最も競技人口が多いのがサッカーです。ちなみに二番目はご存じでしょうか。

.....?


インド国技でもあるクリケットですよね。

クリケットを知らない人のために...

・インドの国技
・クリケットの放映権の広告枠単価はえげつない
・年中試合が行われている
・クリケットの大規模大会中のTV視聴率は80%以上
・クリケットを知らない国民はいない
・クリケットの最高年俸は27億円(国内野球は5億円程)

クリケットの話はさておき、サッカーとは何なのかについて。
まずは、サッカーを知らない人のために簡単に...

・11人対11人で行うスポーツ
・11人中1人はゴールを守るゴールキーパー(GK)となり手を使える
・GK以外は原則足でボールに触る
・プレーが中断されコートの側面から再開する際は手を使って投げる
・45分間-15分間(休憩)-45分間の間で勝敗を決める
・勝敗が決まらない場合はPK(ピーケー)となる
※ワールドカップでよく見るやつ
・1試合で出場できる選手は11人だが交代可能な選手は5人

では、サッカーの大きな目的はなんでしょうか。

これはとってもシンプルです。



相手より多く点を取る」「相手より多く点を取られない

この2つのどちらかです。

相手よりもパスを多く回す、試合のボール支配率を高くする、相手より多く走る、2点取る、上手いプレーをする、全部違います。

相手のゴールに、相手チームよりボールを1回でも多く入れることで勝敗が決まるゲームです。

Jリーグ選手も、このルールに基づいてボーナス額が決まります。
※サッカー選手の給料は基本給と+ボーナス給なので会社員とほぼ同じです。

勝利給から始まり、ゴールした選手にはゴール給、ゴールのアシストをした選手にはアシスト給など、色々な昇給制度がクラブによってあるわけです。

なので、相手のゴールにボールを相手より多く入れるのを前提として、監督の戦略や選手の起用などが決まるわけです。

ここまでがサッカーの基本です。

【大前提②】サッカーのルールについて

当然ですがサッカーにはルールがあります。でもルールなんていちいち覚えてられない...

そんな方に、これさえ知っておけばサッカーの8割を理解できるルールを2つだけ紹介します。

ルール①ファール

ファールとは、反則です。主な反則は以下。

相手を蹴らない
相手を引っ張らない

以上です。

もう少し説明します。

相手の進路上でボールが関係していないところで相手を引っ張たり、相手を蹴ったりするとファールの対象です。

例えば、ボールを持ってない相手を蹴るのも引っ張るのは当然ファール対象。

相手がボールを持っているけど、進路とは逆の方向から相手にタックルをすることもファールの対象。

ファール

引用

相手がボールをもっていて相手の進路上に自分がいて、ボールにスライディングをしたけど、誤って相手の足に自分の足があたって相手がこけた。これもファールの対象。

ファール2

引用

基本的に自分の行為で相手をこかしたらファールの対象です。

ルール②オフサイド

ボール保持者が味方にパスを出す瞬間、ボールの受け手選手の位置が、
相手のゴールキーパーと相手の一番後方に位置する選手の間の場合、ゴールへの待ち伏せ行為として反則になります。

ゴールキーパーの次にゴールに近い選手のラインをオフサイドラインとも呼びます。

オフサイド3

引用

日本代表は、2018年W杯のセネガル戦でオフサイド戦略を巧みに使って、オフサイドを誘惑し多くのピンチを逃れていました。

余談ですが、セナガル人はアフリカ大国の中でも異次元の身体能力の持ち主あると言われています。そんなセネガル人が試合後のインタビューで、

「何も自由にプレーできなかった」と言うほど、日本人は「戦略」と「チームプレー」で戦い抜きました。また、日本人の「体幹」が想像以上に鍛えられており、今後の日本代表に大きな希望を感じさせてくれた試合でした。

オフサイド4

引用

サッカーのルールはこの辺りにしておいて、次はサッカーの面白さについて解説します。

【大前提③】サッカーの面白さとは

自分の強みを活かした役割で勝負する

11人で行うスポーツなので11個のポジション(役割)が存在します。なのでチーム内ではポジションの取りあいです。これがレギュラー争いというものです。

11人以外の役割で、終了15分前に試合に出場して点だけを取る点取り屋や、PKのプロであるPK職人など、11人以外にも稀な役割(ポジション)が存在しますが、基本的には11個のポジションの取りあいです。理由は試合中に交代できる選手は5人なので、主力選手である11人に選出されないと多くの試合で出れません。

ですが、このポジションの取り合いは難しくないです。

と言うのも、自分の強みを活かすことができるポジションで勝負をすることが大切です。

テクニックがないのに、テクニックが求められるポジションでは勝てません。身長が大きいのに俊敏性が求められるポジションで戦うのは難しいです。

私のポジションはゴールキーパーの前に存在するセンターバックというポジションでした。日本代表選手で言う、マルクス闘利王選手や、吉田マヤ選手、ボンバー中澤選手、最近だと富安選手です。

主な役割は守ることなので、強さ、デカさ、そして頭脳戦で相手の攻撃を阻止できる僕には天職でした。

毎日家の壁に体当たりをする練習をしていたので、強さとデカさで負ける理由を探せませんでした。(壁に勝てれば人には負けないだろうというバカな発想です。)

デカさと強さの弱点はスピードなので頭脳でカバーしました。頭脳戦は、相手選手の行動予測、相手を走らせない工夫、前に進ませない、反則をするべき場所、相手の力の応用など、これらの細かい嫌がらせばかりを可能なだけしてました。相手チームのエースは徹底的にマンマークです。

そうするとどうなるか。相手選手は僕の周囲でパスを受けなくなり、ゴールから離れた相手チームの自陣でボールを受けるようになります。こんな感じでゴールから相手の脅威を消すのがセンターバックの役割です。

この自分の強さを活かしたポジション選びをできるのが面白い所以です。

<戦術紹介>足が遅くても、足の速い選手に負けない

身体が大きい選手の欠点は足が遅い事です。僕は50メートルも6秒8でチームで最遅でした。一方試合中に対戦する選手は点取り屋のポジションなので、5秒台で風を切る速度で走ります。

「よーいどん!!」では絶対に負けます。

でも、負けない方法があります。それは走りだしの位置です。

なので、走り出す位置によって対人勝負の勝敗が決まります。

相手より2歩先に走り出せる位置にいるかどうかで勝敗が決まります。一瞬の勝負になりますが、その2歩の先手を取るために相手より優位な位置に立つが常に大切です。

これをサッカーではポジションニングと言いますが、このポジションニングで勝てば負ける(相手に抜かれる)ことはほぼないです。

ディフェンス(守る側)のポジションで大切なことは「負けない、抜かれない」ことです。

守る役割の人は勝たなくていいんです。負けないようにすれば大丈夫です。

サッカーの面白いポイントはここまでで。

それでは、サッカーとマーケティングが交差している部分を解説していきます。

【交差点①】インターセプト✕行動理解

まずは、インターセプトについて説明します。

インターセプトとは...
・相手の視界外からボールをかっさらうこと

動画内の様に相手のパスを強奪します。

このインターセプトのコツはパスの出し手の行動を予測することです。

出しての視線とプレー傾向、そしてタイミング。この3つがそろえばインターセプトは成功します。もっと細かく話すと、出し手の身体の向き、腰の向き、視線がボールを向く0.00001秒世界の一瞬の隙で先読みして動きだします。

僕が最も得意とするプレーもインターセプトでした。

このインターセプトは相手の行動理解とパスを受ける相手の行動理解が不可欠です。

そして、どこにパスを出すのかという事を瞬時に見極める能力が問われます。

この相手理解はマーケティングと近しいものを感じます。

消費者の情報ではなく行動パターンを先読みする。CTAボタンや商品の棚位置など、様々なマーケティング活用に応用できるのは「行動理解」です。

インターセプトも相手の行動を利用することが大切です。

【交差点②】戦術ではなく、戦略勝負

サッカーで最も重要なのは、どうやって相手より多く1点取って相手に勝つかを考えることです。これが戦略になるわけですが、戦略の土台の考え方としてサッカーには4つ存在します。

サッカーにおける戦略土台論
1.ボールを保持している(BP)
2.相手チームがボールを保持している(BPO)
3.ボールを失った瞬間(BPO>BP)
4.ボールを奪った瞬間(BP>BPO)

それぞれのメリデメは詳しく解説しませんが、どの戦略で戦うかで選手起用が大きく変わるわけです。

そもそも良い戦略には自社の強みと相手の弱みを知るところから始まります。

ビジネスでも同じですよね。戦略なしの戦術は通用しません。

【交差点③】焦らず、諦めず、先延ばしせずマインド

これは高校の顧問によくアドバイスして頂いた言葉です。

焦ったらだめ。でも途中で諦めるな。虎視眈眈とゴールを狙い、決めるところでちゃんとゴールを奪え。と言うメッセージです。

ちなみに僕らはゴールを奪うことを先延ばしにする傾向があり点を取れないチームでした。

「あ〜惜しい」が多いチームです。

ビジネスで言うマネタイズポイントを早く見つけれない状況が続いてCFが健全ではない状況でしょうかw

「あせらず、諦めず、先延ばしせず」

ビジネスでも全く同じです。

【交差点④】神の一手<地道な心理戦

神の一手は存在しない、地道な心理戦の連続です。

サッカーは90分間と言う長い戦いのに関わらず、多くの点数が動くことは極めて珍しいです。

1試合で3点入れば会場観客者は大満足です。

なので1点の重みが大きいスポーツです。

点数が動きにくいのは、一瞬の「隙」の突きあいだから故にキャプテン翼のような必殺技はなく、地道なプレーの連続によってゴールが生まれます。

1試合の1人あたりの平均ボール接触時間は5分いないとよく言われます。

85分間はボールがないところで動くスポーツです。

だから、神の一手のような策略はなく、地味な行動の連続です。

ビジネスでも一緒ですよね。地味な改善が大きな数字を作ったり、思考の連続の先に生まれる小さな疑問がブランディングをヒットさせたり、そんな具合です。

まとめ

かなりザックリですが、サッカーとマーケの交差点について書いてみました。

気になるテーマでピックアップして共通点のピックアップは日曜日の夜の頭の体操に最適です。

メディア運営、SEO、ブランディングなど色々お話できるランチ仲間募集してます。

ツイッターでDMして頂ければとても嬉しいです。


それでは!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?