子どもの足の痛みについてのまとめ

子どもの足が痛い=成長痛?????

子どもが足を痛がっている・・・
でも、こーいうのって成長痛っていうものだろうから仕方ないないんだろうな・・・

上記のような話は私の相談で、よくある一部の内容です。

子どもの足が痛い=成長痛=仕方ない
このような図式がなぜか一般的になっていることが多い印象です。

親の立場からすると、辛そうな子供のためにできることはないのかな?と考えるのは自然な流れかと思います(私も2人の父親ですw)

ただそんな時、インターネットで色々情報を調べていると、
上記のような内容でまとめられてしまっていることが多いのも現状です・・・

成長痛とは

以下のような特徴を持つ痛みとされていることが多いです

・夕方から夜間に下肢(膝周囲が多い)の疼痛を訴える
・痛みの程度は様々で泣くほど痛がることもある
・さすってやったり抱っこしたりしていると痛みは改善して、 翌朝にはまったく痛みは訴えない
・痛みは不定期に繰り返しおこる
・3歳から小学低学年の小児によくみられる
・保育所や幼稚園、学校などでの生活には支障はない

上記に該当する場合、一般的には成長痛に該当すると考えて良いかと思います。

ただ、よくある質問は、小学校高学年などの
・踵が痛い(セーバー病)
・膝が痛い(オスグッド病)
などの成長期の痛みを成長痛と考える方も多いです。

そこで、2つに分けてまとめられております。

成長痛の正しい解釈

幼少期の場合:一過性下肢痛(いわゆる成長痛)
思春期の場合:スポーツ障害としての過労性炎症 (骨端症,筋腱付着部炎)

典型的な幼少児の下肢痛の意味で使用しているサイトは 45%にすぎず、骨端症(オスグッド病やシーバー病)やスポーツによる疲労性障害に対して成長痛という呼称を用 いているウェブサイトが35%にみられます、という報告もあります。

成長痛のそもそもの原因は?

・疼痛閾値低下
・骨量低下
・局所における血流量の変化
・活動性増加による疲労
・解剖学的要因
・心因性要素
・家族環境

など、様々の要因の関与が検討されてきましたが、いまだに痛みのはっきりとした原因は分かってはいないのが現状のようです。

成長痛はどのくらいいる?有病率は?

3~12歳が好発年齢であり,4~6歳がピークである
また,有病率は2.6~49.4%とさまざまな報告があるが
4~6歳に限ったオーストラリアでの大規模調査では有病率は37%であった

という報告があります。

結構多くない?って思いませんか?笑

診断の流れ

簡便な基準として
・疼痛は8時間以内
・来院時には無症状
・診察上異常所見なし
・単純X線検査で異常なし
の4項目を満たす場合に成長痛と診断している

という病院もあります。

特に

・腫脹
・圧痛
・関節の運動制限
などがある場合には、外傷など他の病気などを考えます

とされております。

上記から私から言えることは、心配であればまずは病院で相談しましょう、ということですね。

病院での治療は?

・多くの症例では特別な治療は不要
・経過観察のみで疼痛は治まる。
・疼痛部位をさすったり温めたりするだけで速やかに治まることが多く、積極的なスキンシップが勧められてる
・ただし鎮痛薬を必要とする症例もある

というのが基本的な考え方のようです。

ただし、

成長痛の児に対し大腿四頭筋・ハムストリン グスならびに腓腹筋へのストレッチを1日2回毎日行った結果、疼痛出現の頻度が有意に改善

とする報告もあります。

予後

後遺障害についての報告はない
小学生以降では痛みの頻度は自然に少なくなっていく

とのことです。

まとめ

国内外、エビデンス(科学的根拠)のある情報をできるだけ収集して成長痛についてまとめました。

結果としてわかることは、
病院では経過観察とされることが多い、ということです。

一過性で痛みがあるだけなら、親としての変に心配しすぎなくて良いのかな、というまとめで基本的には良いかと思います。

しかし、
痛みがずっと繰り返されてる。
1週間に何度も足が痛いと言われる・・・

と、私の元に相談に来られるケースがとても多いです。

鑑別診断をするために、心配であればまず一度病院で相談してみることをオススメします(私は画像などの検査はできない、診断はできない立場であるため)。

ただし、
病院行って様子みましょうと言われた。
なかなか痛みがよくなってこない

という子がいる場合は
『歩き方』に問題点は隠れているケースが多いです。

『歩き方』から結果として足のバランスが悪く、足に負担がかかり痛みとなるケースがとっても多いということです。

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