初めてのリアル将棋公式戦!

こんにちは。将棋二段のきこのです。

6/26(日)に将棋の社団戦なるものに出場してきました。だらだら書いていきます。
ネット将棋ばかり指してきたのでリアル将棋経験は数えるほどしかなかったので、前職の友達には感謝です。

戦績

チームの戦績はさておき、個人成績は三勝一敗でした。強い人には普通に負けて、自分より段位の低い方には序勝ち切れた感じでした。
内訳は以下です。
一戦目:振り飛車匂わせ雁木vs居飛車急戦
二戦目:居飛車対中飛車急戦
三戦目:相中飛車
四戦目:三間飛車vs中飛車
中飛車ってこんなに多いの?と思いましたし、苦手だったので苦労しました。

全体振り返り

将棋って疲れる。
ここ数年は三分切れ負けしか指していなかったのもあり、持ち時間20分その後30秒の将棋×4本は大変頭が疲れました。が、そのくらい考えで最善の手を指すことによって、価値のある一局が指せるのかなと思いました。ネット将棋は負けていいやという気持ちでほぼ何も読まずに指してるので、その辺が最近の成長を鈍化させてたのかも。また、数回しか経験のないリアル将棋ではなんか調子が狂って自分の実力を出せない感覚がありましたが、時間をかけて考えてるとそれなりに出し切れるなーと感じました。
あと、プロの方々は体力的にも本当にすごいんだなと思いました。

将棋コミュニティ楽しい
将棋に詳しい友達と軽くしゃべったりしたことはあるものの、将棋のコミュニティに属したことはなかったので、将棋についてみんなで話すのは楽しかったです。社団戦の後も虎ノ門の将棋カフェにいったりと、まったり将棋をしながら自分やほかの人の手についてあれやこれやと話したりするのはすごく新鮮でした。酒入ってたからか四段の先輩にも一回勝てて大満足です!

最低限の序盤力がほしい
一戦目以外は対中飛車だったけど、さすがに受け方を知らな過ぎた。三分切れ負けでは1級なので、序盤がどれだけ不利になっても結構勝てててるけど、不利な戦法やってくる初段にあたったら負けちゃいそう
右四間飛車とかエルモ囲いとか対策しないと。

終盤力
自分の対局を見てた友達から、お前3回くらい詰み逃してるぞという指摘があったので、詰め将棋くらいやってみるか。。
一方で必至とか、その手前くらいの手を指してじりじり追い詰めていくような手は、薄々感づいてたけど筋が良いらしい。

Appendix:一局ずつ振り返り

一戦目:振り飛車匂わせ雁木vs居飛車急戦
私がよくやる方法なのですが、3三角4三銀型に組むと、早い段階で居飛車の相手が私が飛車を振ると予想して舟囲いに組んでくれます。本局もそのパターンだったので、そのまま左辺は雁木にして居飛車に組んで優勢を築けました。
相手が棒銀模様で4六銀と出てきたときに4五歩の反発をし、相手が歩をとらなかったため角交換から銀得することができました。その後は相手の浮いた左銀をいやらしく狙ったりといい感じの攻めが決まったかのように見えたのですが、居玉のまま戦っていたのもあり案外怖いところまで詰め寄られてしまいました。さすがに序盤の駒得が大きく勝利しましたが、どこかで玉を固めるような手を指せればよかったです。

二戦目:居飛車対中飛車急戦
こちらは私が二十手くらいで投了しようとしたもののどうにか勝てた将棋です。私は後手番で、居玉のまま左銀を繰り出してくる典型的な中飛車急戦に対し、4四歩4三銀型で受けようとしました。が、四間に振りなおしてくる手順に対して右四間に振りなおすも受けが間に合わず、▲6五歩△同歩▲同銀△6四歩▲同銀△同銀▲同角と、9一の香取りにでてこられてしまいました。▲7七角に対してすぐに△9四歩という価値の低い受けをしたのが明らかに緩手でした。。
とりあえず、開き直った△7三銀打に対して▲同角△同桂▲6四歩と攻めに来たので、空いている5七に対して角を打って馬を作り、桂馬やその後とった銀や歩も絡めて徹底的に玉頭へカウンターをしました。序盤で受けをさぼって左辺は4三銀5二金4一金といい形をつくっていたのもあり、相手の攻めがうまいこと届かない形になっていたのが救いで、最終的には大差で勝利しました。

三戦目:相中飛車
将棋の先生をしている四段の方にいいところなく敗北。感想戦でも中飛車対策おかしくね?とずばずば言われ、序盤がやばそうだったのでひたすらレクチャーしていただく。このおかげで四戦目はそこまで悪い序盤にはならなかった。
将棋の内容としては、二戦目の反省を生かして相中飛車にして受けたものの、特にカウンターする勇気もなかったため向飛車に組み替える。美濃に組もうとしたものの、無駄に端攻めを恐れて△6二玉のままだったため、歩打ち警戒で△7一金とよったり、玉の逃げ道確保で△6一金と戻したり、終始手損が大きかった。

四戦目:三間飛車vs中飛車
先生のおかげで普通に中飛車を受けた上で、ダイレクトに三間飛車に組んだ。今回も△6二玉のままにしており、端を破られてもその間に勝つ作戦。
相手の攻めが難しそうだったので高美濃、銀冠へ組み替えていく際に、勇気を出して8筋突進→▲8二歩(桂取り)と、銀を犠牲に右辺を攻めてきた。銀を手に入れたので、△6五銀打で相手の浮き飛車をいじめにいったが、実は▲9五歩突きこされていたため普通に逃げられた局面はやらかしだった。
こちらの攻めの形は既にできていたので攻め続けて勝てたが、友達曰く詰みを3回ほど逃してたらしい。一方で、右辺に飛車取り兼挟撃体制を取りに行った△8七銀打とかはよかったらしい。あと、当日は忘れてたけど、9筋に逃げた相手の浮飛車の横効きを止めた△8六金打(△8五歩はいる状態)も結構よかったかも。その後は普通に角に取られて、同歩で取り返す隙もなく角に逃げられてしまったけど、横効きが止まっている間に縦の攻めを成立させられたので余裕をもって勝つことができた。

以上
個々の対局の棋譜は忘れる前に記録するアプリ入れときたいなと思いました!

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