子育てをしていると、自分の言動や行動が、子どもにうつっていることに気付きます。
それが、よりによって悪い言葉だと…

登場人物

私　30代　子どものこころ専門医
妻　30代 保健師
長男　小学5年生　noter パンダ少年
長女　小学2年生

トランプ「スピード」

長女のクラスでスピードが流行っており、おうちでの練習相手は私です。

もはや互角のため、こちらも必死でカードを追い、頭をフル回転させて戦います。

ある休みの日、

朝から、長女がスピードをしようと誘ってきました。

始めは長女の連勝、私の連敗で、長女は喜んでいました。

3回戦目、私が勝ちました。

すると、

長女「くそっ」

私「え？」

長女「あ。」

私「くそって言ったらだめだよ。」

長女「うん。」

4回戦目に突入。

途中までいい勝負でしたが、私がミスをしてしまいました。

「くそっ」

口に出していたのは、

私。

私「あ、ごめん。くそって言ったらダメだ。」

しかし、失敗する度に、

「くそっ」

私の口から出てきます。

考えてみると、

仕事でミスをしたときも「くそっ」

パソコンが動かなくなったら「くそっ」

野球観戦で好きなチームが負けたときも「くそっ」

私は反射的に汚い言葉を使っていました。

このとき以降、長女が「くそっ」と言うことはありません。



しかし、私はつい言ってしまいます。

その度に、

「ごめんね。くそって言ったらダメだ。」

と長女に謝っています。

長男に対して

もう一つ、私のよくない口癖があります。

長男が大きくなり、妻と身長が変わらなくなってきました。

その頃から、私の口を出るようになったのが、

「おまえ」

です。

私には、年の離れた弟がいます。

私が独り暮らしを始めたころ、弟がちょうど長男くらいの年齢でした。

見た目も、２人とも私にそっくりなので、結果、弟と長男も似ています。

その上、私には兄がいます。

兄が、私のことを「おまえ」呼ばわりしていたことを思い出します。

つまり、

兄 → 私 → 弟

という兄弟の連鎖だけでなく、

兄 → 私 → 長男

と世代間でも連鎖してしまいました。

兄は、兄の子も、私の子も「おまえ」呼ばわりします。

考えたら、「くそっ」も兄がよく言っていた気がします。

人のふり見て、我がふり直せ。

我が子たちに連鎖させないように、私の代で直せるよう、気をつけます。

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