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サイケデリックとドッグイヤーカラー

こんばんは。

60年代はイギリスからの影響を受けた時代でもあると思うので、今回はそのことについて。

それではスタート!

GS(グループサウンズ)やサイケ族etc、【ロンドンカルチャー】に彩られた60年代後半

GSと呼ばれる60年代後半に活躍したバンドはビートルズやローリング・ストーンズなどに影響を受けており、衣装はタイトでブリティッシュな雰囲気。

ミニスカートも当時はセンセーショナルだったとか。

サイケデリックもビートルズをはじめ、イギリスのバンドの影響があります。

60年代後半、日本ではサイケ族という集団まで現れました。

前置きが長くなりましたが、イギリスのカルチャーの影響が見られる映画を次の項目から紹介します。

【サイケデリック】「ザ・スパイダースの大騒動」(1968)

グループサウンズのザ・スパイダース主演の日活映画・第3弾。

堺正章の妄想の世界のシーンがたくさんあるのが、本作の特徴の一つ。例えば↓もそうです。ヒロインは奈美悦子(なみえつこ)


ヴィジュアルチェック

かまやつひろし サイケデリックデザイン展」という展示に堺正章と井上順が出かけるシーンがあります。

そこでの【サイケな展示物】と【展示を見ていた堺正章の妄想の中のサイケな世界】がヴィジュアル的な見どころです。

洋画ではよくあるサイケデリックな作品

60年代後半、洋画ではサイケデリックな世界観の作品がわりとありますけど、60年代の日本映画では本作で初めてサイケデリックな描写に触れました。

サイケデリックは感覚的なものだと思うので、「なんとなくこの感じ」っていうのは下に例として出した映画を観ていただくといいかもしれません。

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出典: https://middle-edge.jp/articles/I0000319.amp

1960年代の洋画では

白昼の幻想」(1967)


ジャック・ニコルソンの嵐の青春」(1968)、「パフォーマンス 青春の罠」(1970年公開ですが、1968年にクランクイン)などなどの作品はかなりサイケデリックです。

【アーガイル柄ニット】「青春の鐘」(1969)

こちらの作品は作風は完全に日本的です。

U-NEXTで観られます。


舟木一夫松原智恵子による青春映画。

本作のヴィジュアル的な見どころはこちら。

(襟が犬の耳の形みたいですよね)

GSのバンドもこのタイプのシャツを着ていますし、ブリティッシュという認識でいます。

ドッグイヤーカラーの流行の影響か、60年代後半から70年代前半の映画、ドラマでは、大きい襟のシャツをよく見かけます。

今ドッグイヤーカラーというとだいたいこちらのタイプを指します。


ちなみにビーグルカラーという襟も60年代ありました。

舟木一夫がアーガイル柄のニット以外にも、ストライプのカーディガンを着ているシーンもあり、
60年代後半、前述のグループサウンズやサイケデリックなどイギリスのファッションの流行が影響しているのかなと思いました。

これからも、ブリティッシュな衣装の日本映画、気長に探していきます。

ではまた次の更新で。

【参考文献】

✔︎Vintage Bulletin, the Vintage Clothing blog
http://vintagebulletin.blogspot.com/2010/12/icon-of-1960s-dog-ear-collar.html

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