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譲り受けた着物で数寄屋袋を。

「数寄屋袋を作って欲しい」と、ひょんなご要望があり着手した。数寄屋袋はお茶席の際に必要な道具を入れることのできるクラッチバッグの様な和装小物です。

最近茶道を始めたという友人から、デザインおまかせのご依頼。
「そろそろ着ない着物を整理しようかなぁ〜」と思っていたところのお話だったので。喜んでお引き受け!自分では着ない色柄だけど、小物やバッグなどにリメイクしたら、とても良い表情になるだろう…と想像できる着物を一枚解く事にした。
この着物は叔母より譲り受けたもの。

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1)糸を全て解いてお洗濯。
2)柄の出方を計算して裁断。(35㎝×35㎝の正方形を使用します)
3)裏地と接着芯を用意。(表地と同じサイズをそれぞれ断裁)
4)表地に接着芯をアイロンでつける。
5)各辺のりしろ1㎝に印つけ。(表地&裏地)
6)表地を縫い合わせる。
7)裏地も縫い合わせる。(返し部分を残して縫う)
8)表裏を重ね合わせ、いらない箇所を切り取る。
9)フックを付ける。(裏地のフックは当て布をして)
10)表裏中表に重ね合わせ、縫い合わせる。
11)返し部分から布を返す。(アイロン)
12)返し部分を閉じる。(縫う)
13)アイロンで仕上げ。

仕上がりがこちら。サイズはW23cmxH16cm
鮮やかすぎない桃〜紫の色味で、織り独特のグラデーションがシックでモダンな一品に完成。お着物以外にもパーティバッグやちょっとした普段使いにも良さそう。

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一つは友人へ。
そしてもう一つは…叔母へ。
実はリメイク第一弾は叔母へのプレゼントを!と決めていた。この着物は叔母より「兄(叔父)が反物購入したものを、母(祖母)が和裁してくれたのもなのよ〜」と聞いてたので、思い入れのある生地を、手元で使って貰えたら素敵だなっと。


残り生地を利用して次は何を作ろうか?
織り生地のグラデーションを活かして、薄ーい藍で染めたらどうなるだろう?濃い藍で染めたら渋い感じに仕上がるかな?なんて後染めの想像も膨らむ。
こうやって際限なく広がり続けるのだろう…w

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