近藤 学 税理士/会員制ソフトウエアダウンロードサービス運営/翻訳家/

こがねむしクラブ主催 https://koganemushi.jp/lp/ 著書4冊翻…

近藤 学 税理士/会員制ソフトウエアダウンロードサービス運営/翻訳家/

こがねむしクラブ主催 https://koganemushi.jp/lp/ 著書4冊翻訳書2冊 近著は「PROFIT FIRST」ダイヤモンド社 「資金繰りの不安がなくなる最高の方法」スタンダーズ社 twitter @koganemanabu

最近の記事

私が資金繰り表作りにはまった理由

現在私は、こがねむしクラブという会を運営して約220名の会員さん(ほとんどが税理士)に、資金繰り表や損益予実などのツールをサブスクリプションで提供しています。https://koganemushi.jp/lp/ もともとプログラミングができなかった私が、今ではVBAで作ったプログラムを量産しています。 そのスタート地点を忘れていたのですが、Facebookの「あの日の思い出をふりかえってみよう」に以下のような投稿が上がってきました。 これ以前は、マインドマップのトニー・

    • 税理士業界の近未来予測

      15年くらいまえに、面白いと思って取り組み始めたことが、今ほぼ当たり前になっているので、5年から10年位先のことを妄想してみました。 15年前にやりはじめたこと・記帳代行→名南経営の上海入力センターへ依頼 ・顧客とのやりとり→Mykomon ・会計クラウド化→オリコンタービレのフロンティア21と発展会計 ・リモートデスクトップで顧客のPC操作(経営革新計画取得) 10年前にやりはじめたこと・スタッフのテレワーク化 ・Dropboxで顧客とデータ共有 ・Adobe

      • 会計ソフトの日本史

         私が1987年頃、最初に使った会計ソフトはNEC PC9800用のザ・パソコン会計(PCA会計)でした。  実家の経理の手伝いをしていた頃、ミロク経理(MJSの前身)の500万円くらいする会計オフコンがありました。その後ミロク経理が倒産しNECの98でPCA会計を使い始めたところその使いやすさに驚愕しました。値段はオフコンの数十分の1なのにはるかに使いやすい、そこから私はパソコン会計フリークになりました。  twitterでたまに過去の会計ソフトの歴史に触れると面白いと

        • 税理士のビジネスモデルの歴史と未来を分析してみた

           前回コロナ後の税理士事務所業務で記帳代行の復権と予測しました、今回は、細部に突っ込んで税理士事務所の会計業務のビジネスモデルを分析することによりその根拠を示すことを試みました。 1・古の記帳代行の時代 私が最近行っている記帳代行の流れはつぎの4つの要素に分解することができます。この後、この4つの要素を用いて考察してゆきます。  従来の人力による記帳代行はキーパンチャーが①から④まで全ての作業を行っていたことになります。 従来の人力による記帳代行の流れ いにしえのJD

          ポストコロナの税理士業界 自計化はオワコン?

          I. 自計化がオワコンになる? 私がこの業界に入って30年近くなります。 それより10年ほど前は、まだパソコンが普及しておらず、高価な会計専用機でベテランのおばちゃんキーパンチャーが、バチバチと音を立てて、凄まじい速度で会計入力するというのが税理士事務所のビジネスモデルでした。 その後自計化と顧客訪問というTKCモデルが業界のスタンダードになってゆきました。 そのTKCモデルが3つの要因で今崩れつつあります。 1.Google検索とSNSの普及 2.freeeとM

          税理士とテレワークについて経験者は語る

          税理士とテレワークについて思うこと 2008年秋に、京都市内にあった事務所を閉じました。その時3人いたスタッフのうちふたりは請負契約で在宅勤務になってもらいました。それが2016年まで約8年間続きました。 私は京都市内からも大阪市内からも40分の自宅から徒歩1分のところにある学習塾が入っていた一軒家を事務所にしました。 そこに至った経緯については、「税理士事務所敗戦記」に赤裸々に書いています。 https://note.com/koganeman/n/ne84cb51d

          ひとり税理士+ソフト屋さんの攻防記 RPAについて考えてみた。

          いつかブーメランのように自分に帰ってくるんじゃないかと思い、今年は、「毒を吐かない、disらない」ことを目標にやっていこうと思います。  正月早々、オグ・マンディーノの世界最高の商人を読み、ドラマ3年A組の菅田将暉を見てその思いを強くしました。  さて、今回は業界で話題のRPAについて、税理士とソフト開発者の視点で毒を吐かないように考察してみたいと思います。  結論からいうとRPAの将来性は高いと思います。実は、RPAという言葉が普及する以前から、「会計ソフトから法人税

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          私の税理士事務所敗戦記Episode17 消費税の届け出ミスりました。

           先日、日経新聞に税理士の損害賠償が増えているという記事が1面トップに載っていました。  やはり消費税の届出関係のものが多い。  消費税には、いたるところにトラップが仕掛けられています。  わたしも、2度ほどトラップにかかっています。  一度目は、研究開発型ベンチャー企業のトラップにかかりました。 研究開発型なので当初はあまり売上がありません。  設立3期目は2期前の売上が1000万円未満のため届出を出さないと免税になります。  ところが3期目に多額の補助金をも

          私の税理士事務所敗戦記Episode17 消費税の届け出ミスりました。

          私の税理士事務所敗戦記 始末書を書きました。EPISODE16

           税理士としての失敗、税理士業そのものでの失敗として、そんなにたいした失敗はないのですが、  税理士会に呼び出されて始末書を書いたことがあります。  2ヶ所事務所にひっかかったというか、  もろに2ヶ所事務所でした。  高校が、塀もない校則もほとんどない(酒、タバコ、バイクはみつかったらだめ)自由な校風だったため、規則を守るというよりも、どこまでやったら先生に叱られるかというせめぎあいを繰り返していました。  いろいろ試した結果、夏場にビーサンで学校にいくとさすがに

          私の税理士事務所敗戦記 始末書を書きました。EPISODE16

          私の税理士事務所敗戦記 情けは人のためならずは本当か?EPISODE15

          リーマンショックのころ、ある顧問先が破産しました。 比較的顧問料が高かったので100万円以上の未収があり、結局全額貸倒れました。 その社長も自己破産されました。 社長には身寄りがなくアパートを借りるにも保証人になってもらえる人がないので、途方にくれて私に相談の電話がありました。 おりしも、その頃わたしは、ある著名コンサルタントの先生のセミナーを受講していました。 その先生から、クライアントに教えるのではなく、一生寄り添うつもりで支援するということを学びました。 さ

          私の税理士事務所敗戦記 情けは人のためならずは本当か?EPISODE15

          私の税理士事務所敗戦記 最大の敗戦マネージメント EPISODE 14

           ワールドカップから、空前のラグビー人気ですが、私は、中学、高校時代ラグビー部でかなり真剣に取り組みあと一歩で花園というところまで行きました。  腰を痛めて大学ではできなかったのですが、大人になってからはクラブチームでラグビーをやってました。  その間何度かOne Teamになった時の強さと感動を体験しています。  しかし残念ながら、いままで仕事でその感動を味わったことがありません  私の最大の敗戦は、そのことかもしれません。  10年ほど前は正社員も雇用し、小さいな

          私の税理士事務所敗戦記 最大の敗戦マネージメント EPISODE 14

          わたしの税理士事務所敗戦記Epiosode13もう一つの敗戦顧問先の倒産

           顧問先企業の倒産を税理士が防ぐには限界がありますが、税理士にとっての敗戦であると思います。  独立開業から20数年の間に生家を含む10数件の企業の最後を見届けてきています。  倒産とは法律用語ではなく、弁護士が入る自己破産や民事再生、それ以外に任意整理、夜逃げなど弁護士が入らないケースがあります。  私の経験ではだいたい半々です。   倒産する会社の共通点を考えてみました。 倒産した会社のほとんどは、同業者の水準よりもかなり粗利益率が低い会社でした。  粗利益率

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          私の税理士事務所敗戦期EPISODE12もしも私が税理士を選ぶとしたら

           なくなる職業の上位に税理士が入っていますが, 実際のところどうなんでしょう?  私は、税務に関して仕事は無くならないと思います。  ここ最近の税制改正による税務の複雑化は異常です。  プロの助けを必要としないはずの年末調整や個人の確定申告ですら一般人には理解不能となってきています。  消費税の軽減税率に至ってはアホすぎてFacebookに投稿する気すらおこりません。  政治家と、官僚の感覚が現実と乖離して末期症状を迎えているとしか思えません。  プレミアムフラ

          私の税理士事務所敗戦期EPISODE12もしも私が税理士を選ぶとしたら

          私の税理士事務所敗戦記EPISODE11学習法敗戦記

           コンピュータープログラムを作っているので理系と思われたり。  翻訳してるので学生時代から英語が得意だと勘違いされたり。  税理士なので計算が得意という先入観を持たれたりします。  しかしながら、中高大エスカレーターなので、理系も文系もなく、ラグビーばっかりやってた運動部系です。  高校時代、英語は赤点でした。 (キリスト教の学校だったのですが、礼拝欠席の記録を作りました。うちは浄土真宗ですと言ったら怒られた)  計算、これが一番やばくて、小学生の頃、同級生はみんな

          私の税理士事務所敗戦記EPISODE10出版敗戦記

           これまで、自著3冊 翻訳書2冊を商業出版しています。そのうち3冊は大手有名出版社から出しています。  世間的には成功と映るとかもしれません。  だけどあえて出版敗戦記として書きます。  なぜなら売れんかったからです!  一冊目はビギナーズラックで重版しましたが、しかしその後は全て初版で終わっています。  印税率はだいたい定価の10% 翻訳本だと著者と折半でその半分になります。  最初のマイケルEガーバーの翻訳本は1年半かけて、激しい肩こりと戦いながら上梓しました

          私の税理士事務所敗戦記EPISODE9 事業を起こすための第7感とは?

           前回最後に書いた、新しい事業に向けてドライブをかける最初の一撃について書いてみたいと思います。  これは下記に紹介している、「超、思考法」という中に答えが書かれています。めちゃくちゃ良い本なのですが、残念なタイトルのせいであまり売れていないように思います。  原題は、「The seventh sense」つまり第7感ですが、どうしてそのままタイトルにこれを使わなかったのか非常にもったいないと思います。  わたしも、翻訳してますが、タイトルはなかなか自分では決められない

          私の税理士事務所敗戦記EPISODE9 事業を起こすための第7感とは?