共同親権弁護士、取材を受けて

離婚後の親子の在り方をめぐる、報道、取組がアツい

家事法制の絶望的な状況は、約20年前の大学時代、教育学部ながらも法学教室の中の民法→家族法のゼミで、くまなく家族法分野の判例・条文等を基本六法をマスターするよりも前に、「最初」に勉強してきたときから、知っていた

学べば学ぶほど、結婚観が冷めていく。

恩師も、「結婚って生活よ」と、言い放つ。

戦後の日本国憲法を踏まえて改正された民法第4編以降と、実態のギャップ。学習する理屈が悉く実態に合致していないことは、家制度・嫁意識を克服していない実情から簡単に理解できた。

学べば学ぶほど、生きづらくなる。法と実態の乖離が甚だしいから、何を軸にしたらよいか、社会に進出すること自体に壁を感じる。

一度知ったら後戻りはできない。

恩師が突如、通称を変えた。夫婦別姓が身近にある。

しかし、その理屈の全貌を学んでいても、実践者は乏しい。

就職して組織に属することにも阻まれる。

足踏み・遠回り・綱渡りといつも表現する、社会から断絶したひきこもりの10年の間に、社会が変わることと、自分の中の落としどころを模索する作業が同時並行で進むことを期待してからの、弁護士としての社会活動の始まり。

生きづらさは全くない。

当時、絶望を覚える中で、まさか実現しえると期待もしていなかった、嫡出子差別規定撤廃も済み、憧れの別姓婚の遂行も果たす。誰にも遠慮することなく、私は私らしく、私の家族を形成していく。仲良しの自信あふれる、2:2:1の別姓家族。理想以上の理想的な家族が心地よい。

気づけば、「面会交流事件等に詳しい」といった位置づけで、取材を受ける体験も重ねることができて光栄なところ、今日も取材を受けた。リリースしたら追ってシェアするとして、なんとなく始まった取材の中で、好きなようにしゃべりたおして、この20年で、学んで見て、感じて、心地よさを模索してっていう全貌を全部しゃべった!

単独親権から共同親権へ、っていう親権の在り方だけを切り離して解決するような単純な問題では全くない。

結婚観・離婚の在り方、法律婚の位置づけ、国との距離、虐待防止策、夫婦別姓、同性婚、全部つながる話

絶対に離婚してはいけない法律婚制度を作ったら、法律婚をするものはいなくなる現象があるから、結婚しやすさは離婚しやすさであり、それは、事実婚的な夫婦であっても、対等に結婚として扱われるからこそ、男女の関係になって、子どもの誕生が歓迎されていく現象

そこには、父母の婚姻関係の有無では、生まれてきた子どもを区別することがない

単独親権制は、親権のある親とない親の二つの立場に分け格差を決定づける

子育てを一方だけが抱え込み、結局、働きやすさ、収入の得やすさの格差を生み、養育費という名のもとで格差の是正を試みるも、その恩恵を受けるのはせいぜい子どもが成熟するまでに限定されるから、長く長く続く人生の老後の備えまではカバーされず、格差を根深く温存させてしまう

育児の実働負担を対等に分担し、養育にかかる費用も対等に分担しつつ、お互い対等に稼働して、老後の備えを満たさなければ、人生100年時代においては悲劇的な顛末を迎えることになる。育児の実働を抱え込むこと自体がリスクだ。

そんな観点から議論されることはなく、格差の一面である養育費という文脈でしか声は上がらない。格差是正に携わるのも、そこから利潤を搾取しうるからという動機が見えると、根本的な格差是正を果たさないのではないかと疑われる。

絶望的な家事法制の実情は、おかげで固定されている。

単独親権下であっても、子が幸福であるならば、改善を要しない。

しかし、実際は、自己肯定感が育まれず、子どもの自殺・貧困、虐待、問題が尽きない。

離婚後の両親に非対等地位を強いてまで、離婚を回避することが望まれる背景

結婚しかも法律婚を優遇する仕組みを維持するには、結婚してもしなくても、離婚しても「同じ」という方が不都合とする価値観が根底にある。

結婚し、子どもが産まれることを推奨する。それが国力増強に結び付く。

それ以外に関する関心の乏しさ、自由を妨げはしないけども、あまりにも、「生産性のある結婚」を優遇する反面、「それ以外」=同性婚も別姓婚も配慮が欠落した状態で放置されてしまっている。

国が、民の家族形成に一切の干渉をしなければ、法律婚の優遇がない分、同性婚も、別姓婚も妨げられない以上、自由に選択可能なはずだ。

結婚の優遇=保障は、離婚の忌避、その機能の一つが単独親権制だとすると、離婚したら親権を失う&育児を抱え込まなければならなくなる=離婚を躊躇する=離婚できない=苦しくても結婚を続けてしまうという支配構造を温存する。

対等なパートナー関係にないと気づいた時点で関係を解消すること(それによって暮らしに変化はあっても格差はないことが保障されること)さえあれば、人はもっと自由だ

いつ離婚してもいい

離婚によってデメリットはない

親子関係に変わりはない

ふうふの在り方と親子の関係を切り離して解決する知恵

それが共同養育であり、共同親権を選択可能にすることが、より自由へ導く

選べるならば誰もが選ぶだけのメリットが共同養育にある

単独親権はそれを選択できないほどの葛藤をもたらすリスクをはらむ

共同親権であれば、親としての地位が対外的に承認されることで、子は複数の目で見守られることが可能になり、虐待抑止が実現する

わかりやすいシンプルな話なのに、議論すら封じられてきた現象自体にも絶望する

20年前に覚えた絶望は全く変わっていない

暗黒の中で、心地よく生きることができていることで見える希望を頼りに、この社会を覆していく

頼もしい同志がいることも心強く感じられる

共同親権弁護士が子どもたちを救う

子どもの命と心と未来を守るのだ

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