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注目の新刊

SNSでお目にかかった書籍を、即購入した

Amazonで値上がり気味だったので、定価のをチョイスしたらちょっと待った

新聞広告中に、共同親権導入で男性の自殺が減少とあったので、思わず注目した

結婚、育休、イクメン、離婚(その他・・・)の経済学が、データや海外との比較を通じて解説されている

これまで繰り返しのべていた自説を補強してくれるような論調が心強い

離婚しやすくなるとDVが減る
離婚しやすくなると女性の自殺が大幅に減る

といった離婚観に続き、

離婚は子どもたちにどう影響するか

に関しては、

離婚しにくくするのではなく、離婚後のフォローを

という文脈も共感する。常々、薬になる離婚が望ましいものと考えている。

そして、いよいよ、

共同親権から「家族の幸せ」を考える

という項目が立てられており、

諸外国では共同親権を導入済み、共同親権によって期待されること、共同親権導入で男性の自殺が減少、

ということが、解説されている。


経済学の研究だけから、共同親権導入の是非を結論づけるには無理があるといった謙虚な切り口で、しかし、社会制度の設計によって、負の結果を減らしうる、その知恵を共有しようというのは、とても建設的な提言。

単独親権か共同親権か、という言葉の置き換え、喪失させられる権利をただ付与するというようなシンプルな話ではなく、共同親権導入とは、どんな制度設計なのかを頭の体操を駆使して、夢想を続けたい。


今日は、ジェンダー論について、学ばせていただいた。

率直にいって、ジェンダー(社会的性別)として語られる男性性像によって、現実に暮らしの中で男性として生きる個人を苦しめ追い詰める呪いとして機能しているのみならず、男性性を有するであろうと思われがちな男性いじめを助長している気がして、もう、呼び方を変えた方がいいんじゃないか、モヤモヤが募る講義だった(女性にも男性性がある)。

でも、最後は、とても共感できて、やはり、男性非難をしても意味がないという解説をされていた。途中でアンケートを書き始めてしまっていたので、恐縮です。

ジェンダーバイアスの克服は、男性非難では実現しない。

DVやハラスメントの問題を、男性固有の問題として非難・排斥するのではなく、男性性という呪いに捉われた男性・女性・社会の中で不可避的に生じる現象であると受け止め、その個人を攻撃しないということもまた、ジェンダーバイアスを剥がすアプローチなのだろう。

男性だから、加害者だ、女性であれば、被害者だ、という視点の中では、いつまでたっても、誰も救済されないだろう。

そういうことを学べる研修を、弁護士会が、弁護士相手に開催した意義がとてもとても大きな前進にも思う。

憎むべきはDVであり、それは一方性の非難では絶対に勝てない。

DVちゃんから抜け出して、対等に対話的解決をしようという勇気ある第一声がお互いの安心を導くのだと思う。

とるかとられるか、牽制しながら、出し抜く、それによって、やむを得ないものとして我慢を強いるのが、単独親権制であろうと気づく。単独親権制自体がDVちゃん、だ。(柔らかさをこめて、「DVちゃん」と呼ぶことにした。)

DVちゃんの世界から共に抜け出そう、という知恵が、世界各国が選択してきた、#共同親権制 なのだと思う。

もう後戻りはしない。

夜明けが近づいている。

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