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#共同親権 子どもの貧困に立ち向かう

フィフィさんが、虐待死問題を踏まえ、その背景に、単独親権制の問題があること、共同親権に法改正することについて話題提供する放送がありました。 #クロス

短い時間に伝えるべきことが凝縮されていて、とてもよかったです。

共同親権制導入後にも、もちろん課題が尽きないので、子どもの権利を守る視点を忘れることなく不断の努力を続けていかなければならないのはもちろんのこと。そうはいっても、単独親権制の網目を抜け落ちた、小さな命を救えない事態は何としてでも脱出したいというのが、常々、親権制を問う根底にある。

最悪の事態を絶対に回避するために、少々面白くないことは、無理のない範囲で受け入れることができないかを模索するのが、離婚後子育てを応援する意義だ。

4分40秒頃以降に登場するフリップには、共同親権によって、子どもを貧困から救える可能性がある、とある。

父母双方が子の養育について責任を持ち配慮を尽くしていくというそれだけで、金銭面、文化面、時間、空間、と豊かになりうる。

何も二人三脚で協力しなければいけないものでもない。

交代要員として常に控え、適切に交代できれば、負担が軽減されていくから、一人で、稼ぎ・養育をすることを抱え込まなければならない状況より圧倒的に楽であることが容易に想像できる。


現に、法の理屈を抜きに、共同養育的な文化を当然のものとして受け入れていく層も日本の中には存在する。

子どもが学校に行っている間だけのパート就労だけでは、収入が上がらない。時間単価が限られている上に、時間も限られていては、到底総収入は頭打ちとなる。育児との両立のためには、時間を増やす方が難しい以上、時間単価を上げることになる。しかし、プロフェッショナルな専門スキルがあればともかく、なかなか時間単価を上げるというのも容易ではない。ある意味プロとしてリスペクトの域がありうるのは、やはり、夜の仕事になっていく。

飲食店やスナックを経営していく話もあるのだ。

そういうとき、ゆるやかに頼りになるのが、元の配偶者、ということも耳にする。いくら時間単価を上げて短時間に多く稼ぐ、といっても、それが夜の時間帯に集中すると、託児機関の利用費用が嵩みかねない。

一応の「稼ぎ」があるから、日本の子どもの貧困問題は、見た目では判別しにくい。衣食住も満たさず飢えるケースではなく、一見すると、ある程度の生活必需品は満たされつつ、しかし、何か、選択肢が限られている実情を潜んでいる。

それが、養育費未払い問題も原因の一端とも語られ、支払い義務を怠る者への非難の声は厳しい。

切実に受け止めつつ、しかし、事態は、より一層深刻だ。

問題意識を共有しても、問題を解消するための手段が限られている。

養育費が払われるだけでは、まだ貧困という事態だって起こりうる。

そして、養育費というのがそもそも脆弱な制度であるということも看過できない。養育費の支払いが、子の成熟まで継続することが困難という話も普通に語られるのである。

司法も、工夫を尽くしているものの、とても無力だ。

その司法を活用するスキルを、当の養育費を請求する当事者が皆満たしてるとも限らない。何かしらの支援が必要で、養育費相談に特化した無償の機関もあるが、金銭的に困窮したいる状態で、さらに、一定の費用負担を要求される状況では、そもそも相談自体を躊躇することがありうる。

いろいろな事情もあって、大いに妥協を含めた「合意」で終わることもあるだろう。

そうした泣き寝入りの積み重ねで、養育費問題を底上げしていく審判例がなかなか構築されていかなければ、やはり、養育費制度は脆弱なままだ。

これは、面会交流に関する審判の貧弱性とも重なる。

潤沢な監護環境を用意していく例は、多く実在するのに、その場合、いずれも、合意や任意に実現していくため、裁判所が関与しない。諸々の事情で、極端に最悪なケースで、やむなく司法が介入したケースにおいてのみ、裁判所が謙抑的に関わり、かろうじて、「消極的子の福祉」(死なないレベル)を守る作用しか携わらないのだ。

それゆえ、#子どもの貧困は家裁が作る ことになってしまう。

費用も交流も潤沢に実現しうる「積極的子の福祉」は、司法による強制以外の作用で実現していくことが期待される、という体で、結局、自己責任に委ねられてしまう。

場合によっては、司法の関与が、養育環境を引きずり下ろすことにもなりかねない。

ゼロからイチに向かうことは得意でも、イチを十分に充実させるのは、家裁のステージにはないことにある。

どこにあるのか。それを探すことが、離婚後子育てを応援していくことであり、抜本的に実現するには、 #共同親権  法改正 なのだと思う。

時代が動こうとしている。

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