春に咲く

-2話-
家に来てしまった…。
俺「…お邪魔します」
咲斗「いらっしゃい。さぁ、こっちだよ」
俺は咲斗の後に続いて行った。
咲斗「あぁ、ついた。さあ龍、座って」
俺「はぁ…」
咲斗は氷でコップの外側が濡れたアイスティーをくれた。
咲斗「さて、質問をいいかな」
俺「いいっすけど…」
咲斗「なんで僕についてきたの?危ないよ?w」
俺「それあんたがいうのかよ…。俺は勘が鋭いんでね。咲斗は平気だと思ったんだよ。」
咲斗「ふーん?まぁいっか」
能天気な声で雑な返答をされつつ、俺はアイスティーに口をつける。
俺「んま…」
咲斗「ふふ…美味しいだろ?知り合いが作ってくれたんだ。」
俺「へぇ…。まぁそれはいいとして。あんた何歳?」
咲斗「僕?僕は19。大学二年生だよ。龍は?」
俺「高三。」
咲斗「へぇ!進学するの?」
俺「まぁ…。佐倉野大学に行くつもり」
咲斗「え、僕んとこだ。」
俺「えっ!?」
咲斗「勉強を教えてあげるよ。かわりに話し相手になってくれる?」
俺「えぇ…んー…」
咲斗「家が遠ければそっちに行くし」
俺「いや、こっから歩いて15分程度だからいいよ」
咲斗「あぁ、案外近いんだね。よかった。じゃあ毎日夕方四時においで。晩御飯もご馳走する。」
俺「四時なら…。晩御飯は母親に聞く。」
そうして咲斗とラインを交換し、気付けば8時をすぎていたので帰路についた。

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