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私の愛-3話-

-麗奈視点-
4時間目が終わった。
なぜかイジメのターゲットにされて最初の昼休み。
何が起こるんだろう…。痛いことはいやだなぁ。
村松「佐波さん」
私「村松くん…?どうしたの?」
視線を感じて振り返るとひまりがいた。
私(ひまり…なんで睨んでくるんだろう…)
村松「こっち来て」
私「あ…うん」
村松くんの後をついていくと学年のフロアの一番端の空き教室についた。
村松「佐波さん、机のカッターと花瓶のことだけど」
村松くんが一瞬躊躇うかのような、同情するような表情を見せた。
私「何?」
村松「あれ、どっちも月宮さんがやってたんだ。」
私「…信じられない」
村松「そうかもだけど、本当なんだ。ほら…」
そういって、村松くんは動画を開いた。
教室の前のドアから覗いたような視点で、ひまりが私の机の上に花瓶を置いているシーンが映っていた。
ひまりは自分のカッターの予備の刃を私のノートと机の中に入れた。
そして、私を追いかけるように急いで教室の外に飛び出していった…
私「村松くん…なんでこの動画を…」
村松「いや、月宮さんと二人きりは気まずくて…廊下で本読んでたら物音したから見てみたら花瓶動かしてたから…一応動画撮ったんだ。」
私「そっか…その動画くれないかな?」
村松「あ、うん。いいよ」
私「ありがと…」
ひまり「麗奈〜!遅いよ!早く準備しよ!」
私「あ…うん!じゃあ村松くんまたね〜!」
ひまりの方を見ると、村松くんのことをすごく睨んでいた。

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