マガジンのカバー画像

ちはるのファーストコンタクト(2018年)

327
2018年に書かれたマガジン「ちはるのファーストコンタクト」の記事をすべて収録しました。300本以上あります。
¥3,000
運営しているクリエイター

#教える技術

【雑談】とにかくやってみる。ハンズオンからスタートする。

金曜日は「思うこと/したいこと」のトピックで書いています。金曜日なので軽い話題で書きたいです。 とにかくやってみる。ハンズオンからスタートする。教え方で重要なのは、何を教えるかという選択と、それをどの順番で教えるかということだ。最近思うのは、「とにかくやってみる」「ハンズオンからスタートする」というのは意外といいのではないかということだ。 念入りに考えて設計すればするほど、基本的なこと、理論的なことをまずやろうと考えてしまう。その通り、基礎的なこと、理論的なことはすごく大

有料
100

【教える/学ぶ】学校の先生の教え方をモデルにしない。

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。 いろいろなところから依頼を受けて「教える技術」をテーマにした講演やワークショップを実施しています。そのイントロでは次のようなことを話します。 現代では誰もが教える技術を持っていることが求められています。どんな仕事でも、どんな職場でも、1年目は新人として迎えられます。しかし、1年後にはすぐに次の新人が入ってきますので、そこで教えなければいけません。さらには、求められる知識やスキルがどんどん新しくなり入れ替わっていま

有料
100

鳥取県倉吉市にて初任者保健師教育サポーター等研修会の講師をしてきました。「教える技術」の6時間プログラムです。

この記事はメンバーシップに加入すると読めます

「テニスのコーチから学ぶこと」5本(2017年4〜5月のnote記事より)

noteマガジン「ちはるのファーストコンタクト」を定期購読いただき、ありがとうございます。定期購読を開始してもその月より前の記事は読めませんので、定期購読者向けにときどき過去の記事をまとめて読めるようにしています。定期購読者が増えるたびに、感謝を込めてその日の記事を全文公開にしています。 今回は、2017年4〜5月のnote記事から、「テニスのコーチから学ぶこと」5本をまとめてお届けします。 01 お金を払えば自分の自由にして良いという考え方の人は、コーチや先生につくべき

有料
100

【教える技術】#15 あなたの知識と経験を次の人に伝えることは確実にあなたの仕事の一部です【最終回】

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。早稲田大学エクステンションセンター中野校での「教える技術」講座の内容を連載しています。 1月から続いてきたこの連載も今回で最終回です。 教える仕事は、それを専門にしている人でなくても、誰でも担うことになる仕事です。そして上手に教えられるようになると、自分の専門の仕事もうまく回るようになります。つまり、自分の専門の仕事とそれを教える仕事とはワンセットなのです。 あなたが専門にしている仕事、あなたが得意としていること

有料
100

【教える技術】#13 文脈を変えることで「学習2」を訓練する

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。早稲田大学エクステンションセンター中野校での「教える技術」講座の内容を連載しています。定期購読者が増えるたびに、感謝を込めてその日の記事を全文公開にしています。 前回は、ベイトソンの学習2について説明しました。学習2とは、単独のスキルそのものの学習(学習1)ではなく、文脈の中で自分のスキルをどう選択し活かすかということの学習です。 認知心理学でいう「領域固有性」とは、特定の文脈で学んだスキルが違う文脈になると活かす

有料
100

連載まとめ「教える技術講座」5本(2017年1月〜2017年2月のnote記事より)

noteマガジン「ちはるのファーストコンタクト」を定期購読いただき、ありがとうございます。定期購読を開始してもその月より前の記事は読めませんので、定期購読者向けにときどき過去の記事をまとめて読めるようにしています。 今回は、2017年1月〜2017年2月のnote記事から、「教える技術講座」5本をまとめてお届けします。 01 「ダメ」と言う必要はないのです。 02 必要な時間をかければ誰でも習得できる。 03 教えることは協力すること。 04 入門期には楽しくやり、熟達期

有料
100

【教える技術】#11 3つの技能を教えるための土台となる心理学理論

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。早稲田大学エクステンションセンター中野校での「教える技術」講座の内容を連載しています。 前回は、「自分の使い方」を習得することが態度技能であるということを説明しました。自分の使い方というのは、具体的には自分の感情と行動と意志力をコントロールすることです。そうすることで自分とまわりの人々の間に適切な対人関係を作ることです。 ここまでの全体をまとめましょう。まず技能を3種類に分類しました。1つ目は運動技能、2つ目は認知

有料
100

【教える技術】#09 態度技能とは「決心し、それを実行するまでの技能」

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。早稲田大学エクステンションセンター中野校での「教える技術」講座の内容を連載しています。 前回までに、運動技能と認知技能の教え方について見てきました。今回から態度技能の教え方について取り上げていきます。 「態度技能の教え方」と聞いて、おやと思う人がいるかもしれません。「態度は技能なのか」ということと「態度は教えられるのか」という点が議論になるところでしょう。 日常的な文脈で使われる「態度」という単語は「冷たい態度」

有料
100

【お題拝借】教え方のおすすめ3冊/仕事の引き継ぎ/粘着する人に

日曜日は皆様からの質問やテーマをいただいて「お題拝借」で書いています。質問は「Peing 質問箱」からお送りください。匿名で送ることができます。 https://peing.net/kogo 1冊目は、大村はま『新編 教えるということ』(ちくま学芸文庫, 1996)です。 私は前々から大村はまは「日本の元祖インストラクショナルデザイナーだ」と密かに思っています。それは、次の本からの抜き書きを少し読んでもらえば納得していただけるでしょう。 大村はま・苅谷夏子・苅谷剛彦『教

有料
100

【教える技術】#08 考え方の枠組み(スキーマ)を作ることと応用すること

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。早稲田大学エクステンションセンター中野校での「教える技術」講座の内容を連載しています。 前回は、認知技能の中心的な能力である問題解決の教え方を取り上げました。ポイントは2つあります。1つ目は、学習者がすでに持っている間違った考え方「バグルール」を見つけだしてそれを修正すること。もう1つは、ある状況での解決の仕方は、別の状況になると応用できないことが多い(領域固有性)ので、それを積極的に促進することです。 今回は問題

有料
100

【教える技術】#07 教室の中で学んだことを現実場面に活かす

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。早稲田大学エクステンションセンター中野校での「教える技術」講座の内容を連載しています。 前回は、認知技能の基礎になる言語情報の教え方を説明しました。言語情報を教えるには3つのコツ、精緻化、体制化、二重符号化を利用すると効果的です。ただ丸暗記をするのではなく、これらの方法を応用しながら勉強していくと、効率よく、しかも強固な記憶のネットワークができます。 今回はバグルールと領域固有性、転移の問題を取り上げます。 問題

有料
100

【教える技術】#06 記憶するには精緻化、体制化、二重符号化

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。早稲田大学エクステンションセンター中野校での「教える技術」講座に並行してその内容を連載しています。定期購読者が増えるたびに、感謝を込めてその日の記事を全文公開にしています。 前回から、認知技能の教え方に入りました。認知技能はコトバやイメージを道具として使って、知識を整理して覚えたり、新しいアイデアを出したり、問題を発見したり、解決したりすることです。認知技能の範囲は広く、小学校から大人になり、死ぬ直前まで、私たちは認

有料
100

【教える技術】#05 記憶の訓練の仕方

火曜日は「教えること/学ぶこと」のトピックで書いています。早稲田大学エクステンションセンター中野校での「教える技術」講座に並行してその内容を連載しています。 前回まで、運動技能の教え方を説明してきました。その原則は次の3点にまとめられます。 ・スモールステップで課題を出していく ・活動に対してすぐにフィードバックを返す ・相手のスキルに合わせて挑戦の難易度を変える 今回から、認知技能の教え方に入ります。認知技能はコトバやイメージを道具として使って、知識を整理して覚えたり

有料
100