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ちはるのファーストコンタクト(2019年)

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2019年に書かれた(書かれる)「ちはるのファーストコンタクト」のすべての記事が読めます。300本以上あります。月額購読するよりも割安になっています。
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#書く技術

【書く技術】06 ミントのS-C-Qモデルで文章の最初の導入部を書く(実例)

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。研究を含め、あらゆる活動のアウトプットをするための基礎スキル「書く技術」について書きます。4月18日(木)に技術評論社から出された拙著『伝わる文章を書く技術』もご参照ください。 前回は、「まえがき」を書くためのモデルとして、ミントのS-C-Qモデルを紹介しました。これは以下のような構成でストーリーを書くことです。  ↓ 状況(Situation):主題に対して確認されている事実  ↓ 焦点化(Complication):そ

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【書く技術】05 ミントのS-C-Qモデルで文章の最初の導入部を書く

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。研究を含め、あらゆる活動のアウトプットをするための基礎スキル「書く技術」について書きます。4月18日(木)に技術評論社から出された『伝わる文章を書く技術』もご参照ください。 前回は、研究のための文章では、飛躍を嫌うということを言いました。飛躍させないために、接続語を使ったり、単語を繰り返して使うことによって、文と文の間を埋めていきます。このようにすることで「壁」を作っていきます。 今回は、「序論」や「まえがき」と呼ばれる、

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【書く技術】04 研究のための文章は飛躍を嫌う

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。研究を含め、あらゆる活動のアウトプットをするための基礎スキル「書く技術」について書きます。4月18日(木)に技術評論社から出された『伝わる文章を書く技術』もご参照ください。 前回は、200字で「石」を作ったあと、それをいくつかつないで「壁」を作る方法について説明しました。「壁」の最も基本的なユニットは、「石」を5つ並べたパターンです。典型的には次のようなパターンです。 1. これまでどんな話がされてきたか(背景)と、これか

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【本】向後千春『伝わる文章を書く技術』:200字×5段落で確実に伝わる文章を作る

木曜日はお勧めの本を紹介しています。 今回は、向後千春『伝わる文章を書く技術』(技術評論社, 2019)を取り上げます。ちょうど今日が発売日に当たっています。 ■要約仕事や生活の場面で書くことが必要になる文章を「実用文」と呼びます。実用文では、相手にしてもらいたいことを着実に伝えて、実際に動いてもらうことが目的です。この本では、実用文の書き方を、200字×5段落の型を使って、文章の目的別に書くことができるように教えています。型をマスターすると書く内容に注意を集中することが

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【書く技術】03 5段落で1000字前後の「壁」を作る

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。研究を含め、あらゆる活動のアウトプットをするための基礎スキル「書く技術」について書きます。4月18日(木)に技術評論社から出される『伝わる文章を書く技術』もご参照ください。 前回は、なるべく文を短くするという「短文主義」を採用することを書きました。長い文は、読み手に記憶の負担をかけることになります。その結果として、読み直しが必要になったり、誤読が生じたりするという不都合が起こります。ですので、その文をなるべく短くする短文主義

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【書く技術】02 自動翻訳でうまく翻訳されるような文を書く

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。研究を含め、あらゆる活動のアウトプットをするための基礎スキル「書く技術」について書きます。4月18日(木)に技術評論社から出される『伝わる文章を書く技術』もご参照ください。 前回は、200字でひとまとまりのことを書けるようになることが最初のステップだといいました。これを「石」としてたとえると、伝わる文章を書くという仕事は、素材としての「石」を集める→石を置く順番を試行錯誤する→石と石をモルタルでつないでいく、という仕事になり

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【書く技術】01 「200字で石を作る」

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。 今回から研究を含め、あらゆる活動のアウトプットをするための基礎スキルである「書く技術」について書いていきます。 4月18日(木)に技術評論社から『伝わる文章を書く技術』が発売されます。 これは2014年に永岡書店から出版されていたものの改訂版です。 この本で書きたかったことは、伝わる文章を書くためには、200字でひとまとまりのことを書けるようになることが最初のステップだということです。200字というのは、読みやすい文

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