7-お題

【質問】聞きたい講義なのに眠くなる/恥ずかしいからやめろと言われる

日曜日は皆様からの質問やテーマをいただいて「お題拝借」で書いています。質問やメッセージは「マシュマロ」からお送りください。匿名で送ることができます。

今回は、2つ質問が届いています。

[Q1] どうしても聞きたい講義など、ここぞという時に眠くなります。子供の頃から授業中に寝てしまうことが多く、学校の先生からも指摘されて、病院で検査を受けましたが異常はなく、普段の睡眠時間、食生活など、できるだけ気をつけていてもやはり眠気が襲ってきます。アドラー心理学を学ぶにつれ、自分が「居眠りキャラ」としてコミュニティに参加したがっているのかもしれないという疑いが芽生えてきました。もしそうなら、居眠りキャラとしての自分を受け入れてしまった方がいいのでしょうか?

あなたは「居眠りキャラ」として、まわりの人たちから受け入れられていますか。もしそうなら、そのキャラでそこに居たいということかもしれません。

もしそうでなくて、しかも健康上の問題もないし、睡眠時間も十分というのであれば、なにか別のことを目指しているのかもしれません。どうしても聞きたい講義のときに限って眠くなるというのであれば、本当はそれを聞きたくないのかもしれませんね。本当は聞きたくないんだけど、それは自分では受け入れられないとすれば、そのときは眠くなってしまえばいいのです。そうすれば、自分を責める必要もないし、講義の内容も聞かなくてすみます。

本当はそれを聞きたくない、それが目的かもしれないねと言われると、あなたは「そんなことはない。本当に私はそれを聞きたいんだ」と反論するかもしれません。だとすると、それを聞いた結果、何かが起こることを恐れているのかもしれません。

たとえば、聞きたい講義を聞いたのに、それがよく理解できなかったりすることです。それは自分の能力が不十分であることを示します。それが明らかになることを恐れているのかもしれません。自分の能力の不十分さを隠したいと思うなら、眠くなればいいのです。そうすればすべては居眠りしてしまったということで覆い隠されます。

以上は、単なる推測ですけれども、それがあなたの隠された目的かもしれません。自分の行動の目的はいつでも自分が意識できるものでもありません。

[Q2] 「人前に出てパフォーマンス(演劇とか)をしよう」とすると親や知り合いから「あなたが出ると恥ずかしいから辞めなさい」といわれます。こういうアドバイス?は「課題の分離」が出来ていないとおもって無視していいのでしょうか。

親や知り合いがあなたのパフォーマンスを見て、恥ずかしいと感じるのはまさに彼らの課題ですので、あなたとしては何をすることもできません。その恥ずかしい感情をどうにかするのは彼らの仕事です。ですので、無視していいです。

それでもあれこれといってくるようであれば、「これが私のやりたいことなんです。何も賞賛してくれと望むわけでもありません。ましてやあなたが恥ずかしいと思う必要もまったくないのですよ」くらいは言ってみてもいいかもしれません。

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