自立とは依存先を増やすこと。

水曜日はフリーテーマで書いています。今回は「自立とは依存先を増やすこと」について書きます。

先日あった授業は、1つのテーマについて3人の先生が話題提供してディスカッションするという形式で行われました。テーマは「デザイン」ということで、3人のうちの古山宣洋先生は「認知科学におけるデザイン」について話をしました。

そのイントロで「自立とは依存先を増やすこと」ということを言いました。これはどういうことかというと、自立するということは単になんでも一人でできるようになることではなくて、さまざまな依存先を増やすことだというのです。

逆に、依存するということは依存の先が限定されるということです。「ウオノメ」ができるのは、足の裏のどこか一箇所に依存しすぎているということです。一箇所に限定して依存すると、そこが硬くなります。そうするとますますそこに依存してしまう。そうしてウオノメが固定化するということになります。

なんらかの工夫をして足の裏を広く使えるようにすると、ウオノメがだんだん消えていきます。足の裏を広く使うことで、自立できるのです。

自立するということはさまざまなリソースを利用できること、と言い換えることもできるでしょう。全部を自分一人でやるのではなく、さまざまな人や道具のリソースを頼ること。このことは人が不完全な存在である限り、必要なことなのです。そして、信頼できるリソースを広げていくことこそが自立するということなのです。

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向後千春

早稲田大学人間科学学術院教授。博士(教育学)(東京学芸大学)。専門は、教育工学、教育心理学、インストラクショナルデザイン、アドラー心理学。ちはる塾主宰:http://cricenter.wordpress.com/

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