3-コラム用

自立とは依存先を増やすこと。

水曜日はフリーテーマで書いています。今回は「自立とは依存先を増やすこと」について書きます。

先日あった授業は、1つのテーマについて3人の先生が話題提供してディスカッションするという形式で行われました。テーマは「デザイン」ということで、3人のうちの古山宣洋先生は「認知科学におけるデザイン」について話をしました。

そのイントロで「自立とは依存先を増やすこと」ということを言いました。これはどういうことかというと、自立するということは単になんでも一人でできるようになることではなくて、さまざまな依存先を増やすことだというのです。

逆に、依存するということは依存の先が限定されるということです。「ウオノメ」ができるのは、足の裏のどこか一箇所に依存しすぎているということです。一箇所に限定して依存すると、そこが硬くなります。そうするとますますそこに依存してしまう。そうしてウオノメが固定化するということになります。

なんらかの工夫をして足の裏を広く使えるようにすると、ウオノメがだんだん消えていきます。足の裏を広く使うことで、自立できるのです。

自立するということはさまざまなリソースを利用できること、と言い換えることもできるでしょう。全部を自分一人でやるのではなく、さまざまな人や道具のリソースを頼ること。このことは人が不完全な存在である限り、必要なことなのです。そして、信頼できるリソースを広げていくことこそが自立するということなのです。

マガジン「ちはるのファーストコンタクト」をお読みいただきありがとうございます。このマガジンは毎日更新(出張時除く)の月額課金(500円)マガジンです。テーマは曜日により「アドラー心理学/教えること/研究すること/お勧めの本/注目の記事/お題拝借」などで書いています。ご購読いただければ嬉しいです。

続きをみるには

残り 0字
この記事のみ ¥ 100
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

ご愛読ありがとうございます。もしお気に召しましたらマガジン「ちはるのファーストコンタクト」をご購読ください(月500円)。また、メンバーシップではマガジン購読に加え、掲示板に短い記事を投稿していますのでお得です(月300円)。記事は一週間は全文無料公開しています。