【研究】良い質問項目群の条件

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。

前回は、因子分析という手法の目的と意味について書きました。態度や信念を調べるために多数の質問項目によるデータをとったあとに、その中で働いている軸(次元)を重要な順番に取り出していく方法が因子分析です。

このように書くと、因子分析という手法がまるで魔法のように自分が知らなかった未知の軸を見つけてくれるような印象を持つかもしれません。しかし、実際にはそんなことはありません。因子分析でやっていることは、もともと多数の質問項目から構成されている概念を少数の因子にまとめることです。ですから最初の質問項目に含まれていない因子や概念が出てくることはないのです。

そうするとデータを集めて因子分析をかける前に、調べたいことや測定したいことを広範に網羅するような質問項目を揃えておくことが重要になってきます。この質問項目が偏っていたり、需要な概念を捉え損ねていたら、因子分析の結果もまたそれを反映することになります。つまり、重要な因子(概念)を捉え損ねた結果となります。

したがってデータを集める前に、良い質問項目をそろえておくことが必要です。良い質問項目群とは次のような条件を満たしているものです。

(1) 測ろうとする概念の範囲が明確である
(2) 質問はポジティブな側面だけでなくネガティブな側面もきいている
(3) 質問は行動的な側面、認知的な側面、信念的な側面などからきいている
(4) 同じような質問が重複していない、また単独の質問が孤立していない

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向後千春

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向後千春

ちはるのファーストコンタクト

ファーストコンタクトは相互理解への第一歩。このマガジンでは、私が考えていることの第一歩をできるだけそのままの形で公開していきたいと思います。話題は、アドラー心理学、教える技術、研究アイデア、雑談などです。
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