話す技術

【連載】みんなの前で話す技術(第6回):原稿なしで話す。プロットは作る。

金曜日は「みんなの前で話す技術」講座を連載しています。

前回は「前置きなしに本題に入る」ということを言いました。今回は「原稿なしで話す」ということを言いたいと思います。

あらかじめ時間の決まった話を依頼されると、自分用の原稿を作って、それにしたがって話そうとする人もいると思います。話のための原稿を書くことそれ自体は問題はありません。しかし、話すときに原稿を読むのはダメです。

話し手が原稿を読み始めると、聴衆は寝ます。もし原稿そのままを読むのであれば、それを印刷して配ればいいだけのことです。話す必要はないのです。聴衆が話を聞きに来るのは、原稿を読むだけではない、何かダイナミックなものを求めてきているのです。ですから、丁寧な原稿を作ってきたとしてもそれを読んではいけません。原稿を読んでいいのは、祝辞とか答辞とか儀式的なもののときだけです。

ここから先は

468字
この記事のみ ¥ 100

ご愛読ありがとうございます。もしお気に召しましたらマガジン「ちはるのファーストコンタクト」をご購読ください(月500円)。また、メンバーシップではマガジン購読に加え、掲示板に短い記事を投稿していますのでお得です(月300円)。記事は一週間は全文無料公開しています。