5a-オトナの研究

【連載】オトナの研究(第11回):すでに確立した理論が自分の現場においても適用可能なのかということを検証するところからスタートする。

金曜日は「オトナの研究」のテーマで連載しています。フツウの大人が「研究」のようなことを始めると、オトナの人生は楽しく、意味のあるものになるかもしれません。そんなオトナの研究を始めるための連載です。

前回は、Google Scholar で先行研究の調査をして、関係のありそうな論文を探して、その論文を読むことについて書きました。学術論文には共通の形式がありますので、それを把握していれば、読むのは難しくありません。もし難しく感じるとすれば、それは自分にその知識がないだけの話ですので、そこから勉強を始めればいいのです。

さて、自分の研究テーマに関連する論文を集めて読んでいくと、最初は思いつきに過ぎなかったものが、徐々に1つの研究テーマとして形作られていきます。

この段階で、「自分だけが気づいている」と思っていたテーマについて、すでにたくさんの研究者が研究していることがわかってしまうこともあります。このとき、すでにたくさんの研究者が取り組んでいるテーマであれば、自分が発見できることはほとんどないのではないかと考えて、違うテーマに変更することも可能です。

また逆に、それほどたくさんの研究者が取り組んでいるということは、そのテーマが重要であることの証拠であると考えて、あえてそのテーマに入っていくことも可能です。

続きをみるには

残り 532字
この記事のみ ¥ 100

ご愛読ありがとうございます。もしお気に召しましたらマガジン「ちはるのファーストコンタクト」をご購読ください(月500円)。また、メンバーシップではマガジン購読に加え、掲示板に短い記事を投稿していますのでお得です(月300円)。記事は一週間は全文無料公開しています。