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【研究】『教育心理学年報』は読むべき一冊。その理由。

水曜日は「研究すること」のトピックで書いています。

学会に入会していると論文誌が定期的に送られてきます。論文誌が手元に届くと、その目次で論文のタイトルを一覧して、面白そうだなと思う論文を拾って読むというのが普通だと思います。そしてその論文誌は本棚に収まります。論文誌を隅から隅まで読むという人は研究者であっても少ないでしょう。

でも、教育心理学会が発行している『教育心理学年報』は隅から隅まで読んで損のないジャーナルだと思います。『教育心理学年報』は論文誌である『教育心理学研究』とは独立に年に一回出版されています。最新の2018年度版で、第58集と書いてありますので、歴史も長いものです。

で、『教育心理学年報』のどこがいいかというと、「わが国の教育心理学の研究動向と展望」として、教育心理学の各領域でのレビュー論文が読めるのですね。その領域をこの号から拾ってみると「発達(児童期まで、青年期以降)、教授・学習・認知、社会、人格、臨床、特別支援、学校心理学、測定・評価・研究法」という領域です。これを見てわかるように、教育心理学という枠組みよりもさらに広く心理学全体の動向をコンパクトに知ることができます。

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