【本】日向野幹也『高校生からのリーダーシップ入門』:リーダーシップ教育のポイントを伝える

木曜日はお勧めの本を紹介しています。

今回は、日向野幹也『高校生からのリーダーシップ入門』(ちくまプリマー新書, 2018)を取り上げます。

■要約

リーダーシップとは「何らかの成果を生み出すために、他者に影響を与えること」と定義できる。長い間、それは権限のもとでの良い命令の出し方であったけれども、近年では「権限によらないリーダーシップ」を身につけることが誰にとっても必要となってきた。リーダーシップの態度とスキルは訓練次第で誰にでも身につけることができる。

■ポイント

リーダーシップの3つの要素とは次のとおり。

(1) 目標設定と共有
「これを実現しよう」「これを解決しよう」という目標がグループ内にあることが必要。そして、それがメンバーに共有されていること。

(2) 率先垂範
目標の達成に向けて自分から行動し(率先)、それによってまわりのメンバーに模範を示す(垂範)こと。

(3) 同僚支援
他のメンバーに模範を示しても動いてくれないときは、他の人が動ける状況を作る。

このようなことを練習する場として、部活動や授業、アルバイトを活用する。その中で、まず行動し、その行動に対してお互いにフィードバックをする。フィードバックに基づいて改善をしていく。

フィードバックのやり方を練習するのは重要。フィードバックを待っているのではなく、自分からフィードバックをもらいにいくという姿勢を身につける。それに対してはじめはポジティブなフィードバックからしていく。そのときにSBIの要素を盛り込む。「どういう状況 (Situation) の時に、どのような行動 (Behavior) をしたので、こんな影響・効果 (Impact) があった」の形式を使うと良い。

嫌いなメンバーであっても、なんとか目標を達成するのがリーダーシップである。リーダーシップの3要素が機能していれば、嫌いなメンバーがいたとしても目標を達成できる。逆に言えば、メンバー同士の相性に左右されることなく結果を出していくのがリーダーシップの実践となる。

マガジン「ちはるのファーストコンタクト」をお読みいただきありがとうございます。定期購読者が増えるたびに感謝を込めて全文公開しています。このマガジンは毎日更新(出張時除く)の月額課金(500円)マガジンです。テーマは曜日により、(月)アドラー心理学(火)教える/学ぶ(水)研究する(木)お勧めの本(金)思うこと/したいこと(土)経験と感じ(日)フリーテーマで書いています。ご購読いただければ嬉しいです。

この続きをみるには

この続き:0文字
この記事が含まれているマガジンを購入する

2018年に書かれたマガジン「ちはるのファーストコンタクト」の記事をすべて収録しました。300本以上あります。

または、記事単体で購入する

【本】日向野幹也『高校生からのリーダーシップ入門』:リーダーシップ教育のポイントを伝える

向後千春

100円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

ご愛読ありがとうございます。もしお気に召しましたらマガジン「ちはるのファーストコンタクト」をご購読ください。

今日もいい1日を!
7

向後千春

ちはるのファーストコンタクト

ファーストコンタクトは相互理解への第一歩。このマガジンでは、私が考えていることの第一歩をできるだけそのままの形で公開していきたいと思います。話題は、アドラー心理学、教える技術、研究アイデア、雑談などです。
1つのマガジンに含まれています
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。