教える技術ヘッダ

書くことはアイデアの地図を作っていくようなものです。

(火曜日は「教えること/研究すること」のトピックで書いています)

本を書き上げて感じることはいろいろありますが、一番大きいのは気持ちがすっきりするということです。それは「書き上げた!」「原稿から解放された!」ということも、もちろんあります。しかし、本当は、頭の中で渦巻いていたさまざまな考え方や概念や事実が文章という形になって整理されるからなのです。それがとても気持ちいいものなのですね。

書いていくと、さまざまな考え方と概念の座標が決まっていきます。それはあたかもアイデアの地図を作っていくようなものです。「この概念をここに配置すると、これはその近くに、あれはちょっと離れたところに」というような感じで地図を描いていくのです。

逆にいえば、アイデアの座標と関係性が決まらないときは、なかなか書き始めることができません。しかし、不完全な地図であっても、それを持って書き始めることです。いずれにせよ「完全な地図」などないのですから。不完全な地図を持って書き始めれば、だんだんとまわりが見えてきます。より良い地図に書き直しながら進むことができます。

本を書いたあとは、それを足場にすることができます。そうすると、納得のいかないところも出てくるし、整理の仕方として不十分なところも目につくようになります。しかし、とりあえず今は使うことができる地図ができました。この地図を持って現地を歩きましょう。「地図は現地ではない」(Alfred Korzybski)にしても現地を見通すためには役に立ちます。

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