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「流し」は主役でもあり脇役でもある。1人で作り上げる歌の舞台に。

オジさんが旅してブログを書く「オジ旅」というプロジェクトに参加しています。プロジェクトと書くとかっこよく聞こえるけど、要は場所を変えた飲み会です。旅に出て酒を呑む。ただそれだけ。

「オジさんだって旅したい!」と言いながら、もう2年も3年も月イチで旅しています。オジさんが徒党を組んで旅することって、あまりないと思うんですよね。オジさんがキャッキャウフフしながら旅しているところって想像できますか? オジさんて、少し寂しい存在なんですよね。でも、オジさんだって旅していいんです。という気持ちを持ち続けています。

さて、そんなオジ旅ですが、たまにリアルイベントをしています。トークライブハウスでトークしたり(と見せかけて呑んだり)、コミケに出展したり。中でも継続しているのは、音楽イベントです。音楽イベントやってるの!? と驚かれる人も多いと思うのですが、やってるんです、音楽イベントを。流しの方と。

流し‥‥と聞いて、みなさんすぐに分かりますかね? ギターを弾きながら、飲み屋をまわって一曲歌ってくれる、あの「流し」です。

オジ旅が愛してやまない肉の店が集合した新宿肉横丁的な地下街が新宿西口にあるのですが(牛、豚、鶏、羊、馬の店が揃ってる!)、そこをメインに流しをしている「流しの四元さん」と出会ったのが、音楽イベントを開催するきっかけでした。

オジさんのロックフェスティバルを開催したら面白いよね、と盛り上がりました。その名も「オジロック」です。いつもオジ旅がお世話になっているお店の方たちにも食事提供でご協力頂いて、流しを聴きながら過ごしたら楽しいんじゃないか〜!

ということで、本当に100人規模で「オジロック」を開催してしまったのが2018年でした。あまりにも楽しかったので、2019年になって肉横丁の羊で第二回を開催しました。そして今回、やっぱり楽しかったので第三回を開催したのです。

正確に書くと「オジロック」としては最初の一回で、二回目と三回目は「流しの四元ナイト by オジ旅」としています。でも、細かいことはいいんだよ! とにかく流しの人がいる飲み会って最高だからさぁ。

四元さんておいくつなんだろう。聞いておけって? まあまあまあ。多分、35歳くらいかな? もともとサラリーマンをされていた方で、脱サラして流しになられました。ギター一本で歌の夢を追いかけています。

流しと聞くと年配の人で演歌を思い浮かべる人が多いと思うのですが、四元さんはミスチルだったり、スピッツだったり、今どきの若い人の歌も歌えますし、リクエストすれば懐かしい歌ももちろんイケます。なんというか、元気の貰える曲のレパートリーが多いというか。

そしてなんといっても、四元さんと一緒に歌う、四元さんの伴奏で歌えるのも、流しの良さ。みんなリクエストして、四元さんの歌に目が潤んだり、四元さんの伴奏にビール瓶をマイク代わりに熱唱したり、最高の瞬間が生まれるんです。

これって凄いなぁ、と思ったんです。バンドのライブだとバンドが主役。でも「流し」だと、四元さんが主役になることもあれば、お客さんが主役になることもあるんですね。意外に特殊な空間といいますか。四元さんも盛り上げ上手だから、みんな気持ちよくなって帰宅の途につけるんです。ありがとう、四元さん。

ステージもなくて、リクエストしたお客さんのその場所がステージになります。知っている歌だったら人が集まってきたり、隣の席でリズムをとったり。ちょっとまとまりないこと書いてますが、要するに「流しすげーな!」ってことです。

そして三回目にして、四元さんが「オジ旅のテーマソング」を作ってくださいした。「オジ旅ベイベー」というその曲は、第一回の旅の記事から読み返し、四元さんが書き下ろしてくれた新曲です。すごくない!? 酒飲みオジさんたちの歌だよ!?

誰がこんな展開を予想しますか!? ただ旅していただけなのに!!

でもきっと、歌の神様が「四元や、オジさんたちの歌を作りなさい」って、夢の中で言ってくれたんだなぁ。継続していると予想もしない素敵なことがあるんだなぁ、と改めて実感しました。ありがとう、四元さん!!

そしてイベント後の四元さんもこんな記事を書いてくだいました。

今回とても大盛況&大成功となって、感じたことは沢山あるのですが、
あえてひとつに絞ると
「この夜のために、流しとしての3年間があったんじゃないかなぁ」
ということです。

いいんですか、そこまで書いてしまって。でも、オジさんたちも旅を続けて、酒を飲み続けてきたからこそ、四元さんに曲を作って頂けたんですね。きっときっと。

続けていると必ず、「あ、このためにやっていたのかも」っていうタイミングと「ご褒美」がやってきますよね。ということを改めて感じた夜でした!

そして、オジさんたちだけではイベントは開催できません。会場を提供して下さった豚組しゃぶ庵、豚組のスタッフのみなさまのホスピタリティ、何より参加して下さったみなさんに感謝申し上げます! ありがとうございました!

またやりたい。

サポートありがとうございます!感謝です!