ブルーオーシャン戦略について学んでみた

元々、経営学部出身の自分にとって学んだことは覚えていますが、学問としてしか勉強することができなかったので、社会人になって改めて整理してみました。
(学生の時の記憶がないのもありますが、、、笑)

ブルーオーシャン戦略とは

ライバルとの競争から抜け出し、正面競争を避け、差別化・低コスト化を同時に追求する概念である

ブルーオーシャン戦略論文集 -W・チャン・キム、レネ・モボルニュ

反対に様々な企業が競争し合って、価格競争だったり、差別化を目指している戦略をレッドオーシャンと定義されています。

そんなブルーオーシャン戦略において重要なのがフレームワークです。
そのフレームワークの一つとしてバリューイノベーションが挙げられます。

バリューイノベーションとは固く言えば、競合よりも優位でいることに様々なコストを割くのではなく、競合のいない新しい市場を切り開いていくことを目指すものです。
簡単にいうと「過去・現在に捉われずに誰も考えていないところで勝負しよう」って感じですかね?笑

バリューイノベーションの例

自分が読んだ著書の中にもあったが、リチャード・ブランソン氏が創業したイギリスの航空会社のVirgin Atlantic 航空がいい例です。
彼らはこれまで航空会社で一般的だったファーストクラス・ビジネスクラス・エコノミークラスといった3つのクラス制度を廃止し、ビジネスクラスとエコノミークラスのみにしました。
最も収益性の高かったビジネスクラスを従来よりもより居心地の良いものにして、ファーストクラスの乗客とエコノミークラスの乗客を取り込み、結果全体の収益性を高めたのです。
また、飛行機に乗る前のラウンジをも見直し、ビジネスパーソン層をうまく取り込むことに成功しました。
この流れは現在の航空会社各社で見られる動き(ファーストクラスの廃止・ラウンジの拡充)ですが、その先駆けとなった航空会社は紛れもなくVirgin Atlanticでした。


戦略キャンバス

そんなブルーオーシャン戦略に従って、戦略を実行するために用いるツールが戦略キャンバスです。
戦略キャンバスは戦略のポジショニングを理解し、自社と他社のポジショニング・強みと弱みとは何かを測る手法です。

前述の本の中にも登場しますが、アメリカの航空会社Southwest航空が当時のいい例です。


引用:https://hbr.org/2002/06/charting-your-companys-future

Southwest航空は現在のLCC(Low-cost carrier)の先駆けです。機内食やビジネスクラスの廃止、座席の効率化など無駄を省くことによって低コスト化を実現した上で、他の航空会社が就航していなかった都市間の路線の充実・中距離バスなどの路線の模倣、速達性を実現し、今までにいなかった層の獲得に成功しました。

まとめ

このようにブルーオーシャン戦略の実現には様々なフレームワークを用いるとともに、様々な要因が重要になってきます。
戦略が完璧であっても、企業の経営層と従業員の間で軋轢や認識の違いがあれば、うまくいくことはないし、逆に戦略がなくても、経営層・従業員の納涼がとても高く、かつ、理念に共鳴していれば、企業としてうまくいくことだってあるかもしれません。
ですが、ブルーオーシャン戦略を実現できれば、企業の経営層・従業員のみならず、顧客をも幸せにすることが出来るといった意味においては、ブルーオーシャン戦略は現代の企業は目指すべきものであると思いました。

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