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空気を読む力

小学校、中学校とガキ大将グループの末端組員的な存在だったことで身につけたスキルがある。その当時は望んで習得したわけではなかったが、もしかしたら今では私の最大の武器とも言えるかもしれない。

それは「空気を読む力」である。

なぜ?と思うかもしれないが、小学校中学校の頃の男子というのは、得てして退屈になるとイタズラや、からかいとった陰湿ではないが、軽いイジメのような遊びがはじまる。そしてその対象は、真っ先に末端組員である私に向くのは必然である。

その辺に落ちている枝を拾えば、それをムチのようにして半ズボンの生足へピシッ!水溜りの脇を通れば、後ろからドンッ!何か道具を見つけては「これは?痛い?(笑顔)」「痛いよぉ(苦笑)」「じゃあこれは?(笑顔)」「それも痛いよぉ(苦笑)」が続いていく。キレる勇気も無ければ、グループを離れるという発想も湧かない。そこで自然と身についたのが、皆んなの気をそらすという技術。遠くにムチになりそうなものがあれば「こっち行こうよ」とルートを変えたり、面白い話をして、気持ちを惹きつけ注意をそちらに向けさせない。いつでもリーダーやイタズラのきっかけを作る奴の顔色に目を光らせ、私へのちょっかいに発展しそうなら、すかさず代替案の遊びを提案。といった感じで相手が今何を考えていて、次に思いつくのは何か、どんな刺激を欲しているのか。常に先回りの思考で、まるで上司のご機嫌取りをするサラリーマンのような感じだったと思う。その一見ひとに自慢できないようなスキルに見えるが、空気すなわち相手の心理を読む力は恋愛にも仕事にもとても役に立つ。

では具体的にどのように役立ったかというと、、それはまた次回にするとしよう。


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