[GPTs] 母集団の数に対して、調査に必要なサンプル数を回答

ChatGPTの主な利用はテキスト生成やプログラミングのサポートが多く、計算系についてはあまり使われていないのかなと、勝手に思ってます。
実際に自分もそんな使い方がメインでしたが、プロンプトの書き方をあらためて学び直すとそんなことはないと思いました。ChatGPTの性能も上がっていますし、プロンプトで適切に指示をすれば正答率も上がります。

そこで、いつもと違うGPTSを作ってみようと。

リサーチおいてよく聞かれる質問は、
「サンプル数はどのくらいがよいのですか?」
という質問。

考え方は2通りあって、①回答結果の誤差範囲をどうするかという観点からサンプル数を決める考え方と、②対象となる母集団の数に対してサンプル数を決める考え方

前者の誤差範囲についてはウエブサイトで検索すればよく出てきます。

95%水準の場合の標準誤差早見表

回答結果の誤差範囲を±5ポイント以内に収めたいなら、リサーチは400サンプル以上のサンプル数で実施すればよいね、という見方になります。

ですが、後者の「②対象となる母集団の数に対してサンプル数を決める考え方」については、意外と知られていないというのが肌感覚です。

なので、これを教えてくれるGPTsを作ってみました。

地味に便利でしたw

使い方は、母集団の数(調査対象となる全体の数)と、信頼区間(結果の信頼度をパーセンテージで表したもの。一般的には95%)と、誤差範囲(調査結果が実際の値から何パーセントずれても許容するかの範囲)を指示して実行するだけ。
母集団の数があいまいな場合は、「高校の1クラスの人数」「日本におけるiPhoneユーザーの数」という書き方でも構いません。Web検索から母集団を仮定してくれます。

母集団がわかっている場合
母集団がわかっていない場合はWeb検索して探しにいきますが、
見つからない場合は推定して算出

また、GPTsが算出した結果が正しいのか確認するのも大変なので、確認用のスプレッドシートのURLも出力されるアウトプットです。
アウトプットがあるならGPTsを使わなくても良いのでは?と作りながら思ってしまいましたが…w

マニアックなGPTsですが、よければ参考に使ってみてくださいませ。

ちなみに、GPT3.5で作って誰でも利用できるようにしようと思ったのですが、3.5の場合は正しく計算してくれないことが多く、実用的とは言い難いものでした。3.5で使えたらよかったんですけどねー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?