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活躍する現役ライターに聞く!案件を獲得するコツや愛用する仕事道具は?~取材ライター 原さん編~


3歳と5歳の子どもの育児をしながら、多くの取材記事を執筆されている原さん。原さんが執筆する取材記事からは、その場を活き活きと楽しむ表情や雰囲気が伝わってくるように感じます。

取材記事を楽しむためのコツとは?ライターの勉強に活かせる図書館の利用術とは?

今回は、取材ライターとして活躍している原さんに、取材術やSNSとの付き合い方、変化を続ける執筆スタイルについて詳しく伺ってきました!

子育てと仕事を両立するために、自分に自信を持つこと

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ーー原さんは、今はどのようなライター活動をされているのでしょうか?

私は、専業でライターをしています。今年の春に開業届を出したばかりなんです。

ーーおおお!おめでとうございます。3歳と5歳のお子さんを育児しながらの仕事かと思いますが、保育園を利用されているんですか?

会社員をしている時に保育園に預けていて、退職した後も継続する形で利用させていただいています。記事単価も徐々に上がってきたので、預ける時間を少し短めにして9時~15時30分まで子どもを預けています。

昼に執筆を終えられなかったら、夜に書いたりもします。本当は朝活したいんですけど、朝起きると下の子も一緒に起きちゃうんです(笑)。「結局、何のために起きたのや」と思ってしまって、朝は諦めて普通に起きるようになりました。

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ーー子育てとライターを両立するために、気を付けているポイントなどはありますか?

「私の仕事スタイルはこれだから」と、自信を持つようにしています。長男はすごく家が好きで「どうして、ママだけお家にいて良いの?僕もお家にいたいよ」と言われた時がありました。そんな時には、「ママは仕事場が家なだけなんだよ」と、説明するようにしています。

実際にお休みさせたこともありますが、1~2時間で「ママ、遊ぼうよー」となってしまって。「それならいっそのこと次男も休ませて、兄弟で遊んでもらおう!」と思い2人とも休ませると、その日はてんやわんやでパソコンを開けませんでした。

だから今は、「〇〇も大きくなったら、ママと同じようなことができるんだよ」と伝えています。最近はお友達が増えたみたいで、楽しそうに登園しますけどね。周りで働いているお母さん達と働いているスタイルが違うから、どうしても自信がなくなってしまう時はあります。「周囲からどう思われているだろう?」と悩んだこともありましたが、最近はそんなことを気にする余裕もないくらいに忙しくなってきました。

ーー個人事業主のライターは、周りの方達から「不思議な仕事」と思われがちなんだなと、私も長男が幼稚園に通っていた頃に感じていました。

そうなんですよね。「家で記事を書く仕事をしているよ」と友人に説明しても「アンケートを書く仕事でしょ?」と言われてしまって、周囲の人にとってイメージが沸きづらい仕事なんだなと。自分が自信を持つことで、周りの人達にも少しずつ理解してもらえているように感じています。

こだわり抜いた過去の執筆スタイルと、現在の仕事スタイル

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ーー今の取引先とクライアント数をお伺いしてもよろしいですか?

正式に契約しているのは、コエテコbyGMO一社です。その他は、単発でのご依頼になっています。あとは、1年以上前に取引のあったクライアント様から、ランサーズ経由でご連絡があったりもします。コエテコbyGMOを中心に執筆しているので、もしも切られてしまったら困りますね(笑)。

ーーとてもわかります(笑)。1カ月で大体何本くらい執筆されていますか?

春頃までは、1ヶ月に2〜3本執筆するペースでした。1本を書き上げるのに、恐ろしく時間がかかっていたんです。1本を執筆するのに、5日間ほどかけることもありました。でも、執筆するペースを上げたいと思い、いろいろな方法を試すようになりました。8月は5本納品して、それに加えてインスタグラムの案件も請け負っています。9月は6本なので、私としては大進歩です!

ーー徐々に執筆するペースが上がってきているんですね。

9月と10月は初めて扶養の範囲を超えそうなので、なんだか感慨深いです。「とうとう超えたか!」と(笑)。

ーー扶養の額を超えると、ライターとしての自信につながりますよね。1記事に5日間ほどかけていたときには、何に時間を割いて書かれていましたか?

取材をして、文字起こしをするまではスムーズなんです。でも、書いていても、「ここをどうしようかな」と考えているうちに集中力が切れてしまって。次の日になっても、なかなか良い文章が思い浮かばないこともありました。何回確認しても、言い回しが気になってしまうんですよね。推敲を重ねていたら、合計で5日間くらいかかっていました。

ーー1記事1記事を大切に練り上げていたんですね。

その時は、悪く言ったら「こだわりすぎたのかな」とも思っています。そのころは、実名・顔出しにしてから間もなかったので。責任感やプレッシャーが大きかったのもあるかもしれません。


実名・顔出しをするようになってからのSNSとの付き合い方

ーー実名・顔出しに振り切れたきっかけというのは何かありましたか?

昨年の9月に、中村洋太さんのコンサルを受けて、「本名と顔写真のほうが、クライアント様に信頼してもらいやすいよ」とアドバイスを受けたのがきっかけです。当時はペンネームが作成できるサイトで一発で出てきた名前を使っていたんです(笑)。アイコンには似顔絵を使っていましたし、当時はTwitterで発信もしていませんでした。

自分でも「たしかにそうだ」と納得したので、2020年の冬からはしばらく本名の苗字を使っていましたが、本人が意図しなくても炎上している人をみる機会が増えて、「炎上したらどうしよう」と不安になったんです。私の苗字はかなり珍しいので、子どもが将来何かをやる時に、友達が検索して「母が炎上している」という記事が出てきたら恐ろしすぎます。今の私の場合は、仕事へのメリットよりも子どもへのリスクの方を優先した方が良いと考えを改め、苗字だけは旧姓にしました。

ーー実名・顔出しを考えるときって、子どものことが第一に頭に浮かびますよね。

そうですね。これは完全に個人の自由なので、無理する必要はないと思います。実名っぽい名前のペンネームで顔出しするだけでも、十分クライアントさんからは信頼いただけるんじゃないでしょうか。

ーーTwitterを始めとしたSNSは、子どもがいると発信に悩むこともありますよね。

私は最近、Twitterの使い方に悩んでいるんです。発信するメリットよりも、炎上するリスクの方が大きいと思うようになってしまって……。今は、Twitterは「クライアントさんが自分を検索された時に、信頼してもらうためのツール」と考えるようになりました。最近は、「これを発信したらクライアント様がどう思うかな?」と考えてから発信するようになりました。ちょっと、寂しいですけどね。


ニンテンドースイッチでゲームをすることが束の間の息抜き 

ーーちなみに、原さんはリフレッシュするときの趣味などはありますか?

最近、長男がニンテンドースイッチを買ったんですね。「クレヨンしんちゃん『オラと博士の夏休み』」のソフトとかをプレイしてます。小春さんもニンテンドースイッチ、持っていましたよね?

ーー私は、マリオカートとスプラトゥーン2ばかりやっています(笑)。技を極めていくゲームが好きなもので……。子どもがゲームに夢中になる理由、分かりますね。

ポケモンの最新作も買ったんですが、グラフィックがとても綺麗で冒険するのが楽しいんです。子ども達が寝たあとにのんびりとゲームをするのが、息抜きになっています。

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引用元:スウェーデンヒルズ

ーー現在は、コロナ禍でもあり「お家時間」が長いかと思いますが、北海道では外で気分転換できる場所も多いのでしょうか?

私は、北海道といっても札幌市に住んでいるので、いわゆる「北海道っぽい場所」は近くにないんです。牧場に行きたいと思ったら、少し車を走らせる必要があります。でも、札幌近郊にも「スウェーデンヒルズ」というスウェーデンの街並みを再現した場所があって、そこを訪れると癒されます。

ーーいつかまた、北海道に訪れたときには、ぜひ足を運んでみたいと思います!あと、個人的に伺いたかったことなんですが、美容の秘訣や心掛けていることはありますか?

私、若い頃に美容を頑張りすぎてしまったんです。母親に「女は見た目を綺麗にしなさい」と言われ続けて、少し疑問を抱きつつも、母から言われる言葉はやはり大きかったんです。20代は、美容外科でCO2レーザーや脱毛をやってみたりしていました。
  
その反動か、今は美容に全く関心がなくなってしまいました。だから、全然綺麗じゃないし、太りました(笑)。子どもが生まれてからは、ハトムギ化粧水に何百円かの美容液しか使っていません。

ーーきっと、長年美容に気を配っていた結果が、今にもつながっているのでしょうか。

でも、子育てをする上で全身脱毛だけはしておいてよかったなと思っています。あとは、7月に1人だけで街中に行く機会があったので、久しぶりに髪のトリートメントを買いました(笑)。

ーー育児をしていると、時々の「お一人様時間」も大切ですよね。

ライターをしていると、家の中で黙々とやる作業が多いので、美意識も保てません。その点オンライン取材は、気持ちがシャキッとしてありがたいですね。

ーー分かります!外に出る機会が減ると、どんどん手抜きになってしまいます。

クラウドソーシングから直接営業までの道のり

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ーー原さんがライターを始めるまでは、美容系のお仕事をしていたと取材記事で読んだのですが?

20代の頃は脱毛サロンで4年くらい働いていまして、その後に結婚して定時で帰れるようにと医療機関で働くようになりました。そこから産休で2人出産して、「子供との時間を作りたい」と思ってライターを始めました。

ーー「ライターになろう」と思ったきっかけは何かありましたら?

2017年ころ会社員だった頃に、趣味感覚でクラウドソーシングを利用して記事を書いたことがあったんです。単価は、1記事で100〜200円程度だったと思います。それで「こういう副業を1回だけやったことがあったから、雇用保険の期間中に試しにやってみよう」と思って試しに執筆してみたら「これはいけるかもしれない!」と思ったんです。それで、続けてみたらどんどん楽しくなって、今に至るという感じです。

ーー原さんが駆け出しのころは、どのようにライター活動を始めていましたか?

今、ライター歴が1年10カ月ですが、2019年の11月から1年弱は、クラウドソーシングを使っていました。その頃は、単価が低く手数料もとられてしまうので、たとえば「10万円稼ぎたい」と思うと、果てしない本数を書く必要がありました。

ーークラウドソーシングを利用していて困った場面で、対処されたことなどはありますか?

2020年の春から秋頃にかけて、脱毛系のメディアの記事をメインで月10本くらい書いていました。始めに担当してくださったディレクターさんがとても優しくて、スムーズに納品できてほとんど直しもありませんでした。

でも、途中からディレクターさんが別な方になったんです。クラウドソーシングのメッセージ機能で、3スクロールするくらいの圧が強めの指摘が1記事ごとに来るようになりました。でも、「仕事だからやらなければいけないし、仕方がない。頑張ろう」と思っていましたが、次第に病んできてしまって……。

何度も記事を直して提出しても、1記事8,000円で手数料も引かれるとなると、手元に残るのはわずかな金額で。「私、何をやっているんだろう」と思うようになりました。それで、多方面で執筆されている中村洋太さんに相談したのがきっかけで、直接取引に応募するようになりました。だから、中村さんには本当に感謝しています。

ーー私も、一度中村さんに記事をみていただきましたが、ご紹介していただいて本当によかったです。自分では気が付かないことも、的確にアドバイスくださいますよね。

中村さんご自身がさまざまな大手のメディアで執筆されているから、ご指摘くださる内容にも納得感がある気がしています。

取材構成は白紙で、その場の盛り上がりを大切に

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ーーそれでは、原さんが今請け負っている仕事や得意ジャンルについて教えてください。

今書いている記事は、教育分野が中心です。他にも、人の生き方やインタビュイーさんの人生を深堀りするような取材は、書いていて楽しいです。

ーーインタビュイーさんの人生を深堀りするような取材では、どのようにお話を伺っていますか?

私の場合は、取材構成が白紙の状態なんです。おおまかに頭に置いておく情報もありますが、取材の時はあまり意識しないようにしています。例えば、インタビュイーさんが質問リストにはないことをお話されている時も、「それは何ですか?」とか「それはどうやったんですか?」と、自分の興味があることを聞いていく感じです。

ーーその場で盛り上がっている内容を、深く質問されていくんですね。

教育関係の取材では、自分の子どもにもつながる興味深い話題が多いように感じています。例えば、プログラミングに関しての取材なら、相談する感じで「子どもがYouTubeにしか興味がないんですが、どうしたらプログラミングに興味を持ちますか?」など、質問をしています。

取材をしていて話が脱線するときもありますが、普通に会話する感じで取材をするように心掛けています。質問できなかったところは、後でメールをして伺うようにしています。


図書館のレファレンスサービスを上手に利用する

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ーーそれでは、こだわりの仕事道具がありましたら、ご紹介いただけますか?

こだわらなきゃと思っているけれど、ノートパソコンはいまだに安いものを利用していますし、オンライン取材が中心なので、良いカメラも持っていません。でも、教育に興味があるので、普段は「プレジデントFamily」や、朝日新聞から出版されている教育関連の雑誌を読んでいます。

あとは、「日経MJ」という日本経済新聞社が発行している専門誌を講読しています。「日経MJ」からは、マーケティングの知識や消費者の行動を学べます。

ーーたくさん本を読まれているんですね。「プレジデントFamily」、私も手にとってみたくなります。

最近では図書館に通っていて、この間初めて図書館の「レファレンスサービス」を利用しました。知りたい情報を書いてある書籍を司書さんが調べてくれて、電話で回答をくれるのがレファレンスサービスです。全国でも、利用できる図書館はあるようです。

今書いている記事で知りたいことがあってレファレンスサービスを利用したら、「この本が良いですよ」とオススメいただいたのが「戦後保育史」です。戦時中の幼稚園や保育園のことが書かれている本なんですが、自分では絶対に手に取らなかっただろうなと思う本でした。最近は、私にとっての必需品は図書館ですね。

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ーー図書館で、そのような便利なサービスがあるとは知りませんでした!ちなみに、仕事をする環境はどのようにしていますか?

いつも、ダイニングでノートパソコンを広げて仕事しています。後ろにすぐにキッチンがあるので、洗い物や料理にもすぐに取り掛かれるし、1階だから宅急便にもすぐに出られます。

ーーTwitterでは「コメダ珈琲店でノマドをしている」とツイートされていましたが、よくノマドもされていますか?

すごく集中したい時には、ノマドをしています。普段はコメダ珈琲店のモーニングセットを頼んで、長居したい時にはお昼にハンバーガーも頼みます。それから、子どものお迎えに行っています。

ーーコメダ珈琲店、居心地がよくて集中しやすい環境ですよね。


「自己マネジメント力の低さ」をどう克服するか?

ーー自宅で仕事をする際に、集中力を持続させるのが難しい場面もありますか?

そうですね。私の弱点だと思うポイントは、集中力の低さと自己マネジメント力の低さです。クライアント様が立て続けにお仕事をくださると、スケジュールも自動的に埋まります。そうすると、締め切りも設定されて追い込まれるから、集中しやすいです。

逆に、依頼がない時には、自分に甘くなってしまいます。そのような時には、自分から企画を出したり営業を出したりする必要があると思いますが、ついTwitterを開いてしまうこともあります。だから、最近は仕事の依頼を次々に請け負って、自分を追い込むのが一番集中できると思っています。

ーー時々、案件が空くと、脱力してしまう期間はありますね。原さんはライターをしていて、悩みを抱えることはありますか?

クラウドソーシングで書いていた頃は「紙媒体で書きたい」と思って、悩んでいた時期がありました。でも、なぜ紙媒体で書きたいんだろうと考えたときに「プロっぽいから」という理由しか浮かばなかったんです。

でも、今はwebで生の情報をみていると楽しいしマーケティングのことも学べるので、webで執筆することにやりがいを感じています。今の状態が心地よいと感じているので、大きな悩みはありません。

ーー筆が乗らない時もあるかと思いますが、そのときにはどのように対処されていますか?

筆が乗らない時には割り切っていて、昼寝したり、お昼過ぎには子どもを迎えに行ったりしています。その後、子どもと公園に遊びに行って、6~7時には寝かしつけをしてから、夜に思い切って書いています。

ーー子どもと思い切り遊んでいると、気分転換にもなりますよね。

そうなんです。天才プログラマーさんに取材した時に、「集中できない時はどうしますか?」と伺ったら、「その時は寝ます」とキッパリ仰っていました(笑)。そう言われたことが大きくて、「私もそうしよう!」と、割り切れるようになりました。

 
直接営業には企画を添えることがポイント!

ーー直接営業をする時に、気をつけているポイントは何かありますか?

来週、自身で公開するnoteに詳しく書こうと思っているんですが、まずは編集長さんについてすごく調べるんです。Twitterをされていたら、過去のツイートまで遡って読んで、考え方や方向性を知るようにしています。

メディアの過去記事のタイトルも調べて、「こういった記事が書かれているんだな」と理解しています。一方的にならないよう、「突然のご連絡で申し訳ない」と書き出して、メディアに合うような企画を添えて直接営業しています。

ーー企画を添えて送るのは、始めて伺いました!

ライターの価値は企画を出せることだ、諸先輩方に話を聞くなかで実感しています。「面白い企画があったら書いてほしい」という大手のメディアが多いので、とにかく良い企画を考えて「使ってもらえたら嬉しいな」と思いながら営業していました。

私が尊敬するライターさんも「やっぱり企画が肝。僕は営業する時は、企画を10個添えて送っているよ」と仰っていました。私には流石に企画を10個も考えられなかったんですが、企画やネタは日々探すように心掛けています。

Twitterでも「インタビュイー候補リスト」を作っていて、取材の機会がありそうな方をリストに入れています。

ーー原さんは、アンテナを高く張られているんですね。『回覧板』のSlackで、原さんが積極的にライターの先輩達に話を伺っている姿も、見習いたいと思っています。

「教育関係のことを知りたい」という気持ちが強いので、自然と行動に移っているんだと思います。損得を考えず、「学びたい」という気持ちで「教えてほしい」と聞かれて、嫌な気持ちになる人っていないと思うんです。逆に、ちょっと腹黒い気持ちがあって「この人とつながりたいな」という気持ちがあると、相手に感じ取られて不快な気持ちにさせてしまうこともあります。

だから私は、相手の記事をたくさん読んで、自分でもどうしようもなくなった時に相手に質問させていただいています。極限まで自分で調べて考えたうえで質問すると、さまざまなことを教えていただけるように感じています。

ーーきっと、原さんが勉強熱心なのが皆さんにも伝わっていると思います。


ライターには夢がある!将来は海外で短期移住することを目指して

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ーー今後、どのようなライター活動を目指したいなどの展望はありますか?

今は、目の前の楽しいお仕事を次々に請け負っている状況です。コロナが落ち着いたら、子ども達と短期間でも良いから、海外に行きたいと思っています。学生時代にイギリスへ留学させてもらった時に、衝撃を受けて視野がぐんと広がったんです。

海外旅行も何回か行きましたが、イギリスで4〜5ヶ月暮らしたときにカルチャーショックを受けました。日本では個室のドアを閉める習慣がありますが、イギリスのホストマザーやホストブラザーは、ドアを少し開けて寝るんです。よっぽどのことがなければ、個室のドアは閉めません。

ーー家族で空気感を共有するためなんでしょうか?

「つながりを保ち、話しかけやすくする」という意味だそうです。あとは、テレビで震災のニュースが流れていると、すぐに1万円、2万円を寄付する姿も目にしていました。ご飯の後には、必ずテレビを見て家族でゆったりする時間を持つことも、イギリスならではの風習だと感じます。

だから、小学校の夏休みの2~3週間、現地の生活を体験するだけでも、今後の見える世界が変わって来るのかなと思っています。

ーーきっと、海外の空気に触れることで、お子さんの心に深く残るものがありますよね。

短期移住ならできるかと思うので、チャレンジしたいことの1つです。日本の良さも海外の良さも、体感できると思います。
 
ーー海外で住みながら仕事を続けられることも、きっとライターの強みですよね。

場所を選ばずに働けることは、本当に有難いです。ライターは夢のあるお仕事なので、これからライターを始める方たちにも夢を持って欲しいと思っています。厳しい世界ではありますが、自分の得意分野を見つけられたら、その後に見える世界も変わると思います。

ーー本日は、ありがとうございました!今後のご活躍も楽しみにしています。


必要な情報を上手に集めて執筆に活かしていこう

教育関係の情報に高いアンテナを張り、積極的に情報を集めている姿勢が執筆にも活かされていることを今回の原さんへの取材を通して感じました。

子育てをしながらライター業を営み、情報発信をしていると、つい立ち止まったり悩んだりしてしまいます。ただ、それは特別なことではなく、皆抱える悩みなのだと分かりました。(今回はオフレコとなってしまった話題も多くありましたが、原さんとお話できたことで私もほっと安心するところがありました。)

次回は、兼業ライターとして活躍されている千鳥あゆむさんに取材させていただきます。
お楽しみに!


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