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#40コミュニケーションの基本は相手の心に触れること(2024/02/18)

「世界の果てまでイッテQ!」というテレビ番組でイモトアヤコさんが海外ロケで氷点下の冬の湖に飛び込む前に「憂鬱でなければ仕事でない!」と叫んでおり、心に響いたことを覚えています。

この言葉は見城徹氏と藤田晋氏の魂を紡いだ書籍としても存在していました。ビジネスマンのバイブルともいえるような仕事に対する向き合い方を考えさせられる名著です。

このnoteのタイトルはこの本の中で紹介されていた言葉です。

今日は、リモートワークやAIの時代だからこそ対面でのコミュニケーションの価値を大切にしていかないといけないなと改めて実感した出来事の話です。


◯小手先のコミュニケーションテクニック

先日カフェで耳に入ってきた、お隣のお客さんの職場での出来事です。(声が大きかったので聞こえてしまいましたw)

ざっくりとこんな話でした。

「アイツの態度はどうなってるんだ?」と他部署の上司Aさんから自分の部署の同僚Kさんへの指摘があった。

Kさんの作成した書類をAさんがチェックする必要があり、締め切り直前でせっついて、「今日は早く帰らないといけないから、残業出来ない。早くしてくれ。」と語気強めに注意されているのに対して、
Kさんが「俺だって早く帰りたいですよ。」と返答したことへの指摘であった。

後ほど部内で、Kさんにリアクションの理由を聞いたところ、「仕事が立て込んでいて余裕がなかった」などを想像していたら「営業のテクニックで共感を狙ったんですよ」と言っていてびっくりした。

〇コミュニケーションの基本は相手の心に触れること

「憂鬱でなければ、仕事でない」の中で見城氏は、ホスピタリティのあるコミュニケーションについて説明しています。

おざなりでない観察や、心遣いといった、何らかの身を削る努力から生まれる。
努力は基本的に自分を傷める。だからこそ相手の心を打つ。
対人関係における努力とは、つまるところ、サービスである。

本書を読むと、対人関係における血のにじむ努力をしてきた見城氏の口から発せられる言葉には重みがありました。

〇コミュニケーションの重要性

カフェのお隣さんの話と、見城氏の話の状況は全く異なりますが、コミュニケーションに対する考え方の対極にあると感じました。

相手への観察や心遣いの全くない小手先のテクニックをうまく使ったと勘違いしているコミュニケーションは周りにストレスを与え、無駄な仕事を増やします。

一方で、顧客から信頼される営業も単に話が上手で面白いとかでなく、顧客のお困りごとに気づいてさっとサポートしたりといったホスピタリティがあります。身を削る努力によって生まれたコミュニケーションであり、その努力が顧客の信頼に繋がります。
そういうコミュニケーションこそが、モノゴトを前に進めるのだと思います。

エンジニアという職業柄、技術的な能力があれば当面は食っていくことに困らないです。
ですが、信頼され成果を残すエンジニアはホスピタリティのあるコミュニケーションの面で優れています。

お困りごとを見つけてはすぐにリアクションをしたり、対顧客への説明を営業と一緒に考えたり。

「AIで49%の仕事がなくなる」という話もあり、今後エンジニアの仕事も一定なくなっていきます。
AIに任せることが難しい要件定義や設計などが出来ること以上に、コミュニケーションよって生まれる価値が重宝されていくのは間違いありません。

リモートワークの活用で減った対面のコミュニケーションをもっと大切にしていこうと思える出来事でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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