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#48 『ゆるく考えよう』 VS 『憂鬱でなければ仕事じゃない』(2024/03/05)

こんにちは。旅行系Webエンジニアのこへいです。

最近読んだ2つの本。いずれもトップレベルのビジネスパーソンの著書でありながら、片や「頑張らなくて良い」、片や「死ぬほど頑張れ」という全く異なる印象を与えるタイトルなのが面白いです。

ですが、実際には2つの本は同一の方向の主張をしていると解釈しました。


◯「ゆるく考えよう」ちきりん 著

「目標は低く持ちましょう」「人生は早めに諦めよう」という章から始まる本書。
しかし、人生は頑張っも意味がないということではありません。

階級や階層のある社会では小学生くらいの子供でも「自分には手に入らない人生」を理解し、諦めます。
一方、貧富の差も小さい総中流意識の強い日本では「自分も努力すればきっと」と実現出来ないことに無駄な努力をし続けて精神を病む傾向が強いとのことです。

だから、努力は無駄。ということではありません。
自分が好きで、他の人より得意なことに目を向け、自分が主役の人生を生きよう
そのために適切なポジションを見つけよう
という、ポジショニングのお話です。

ちきりんさんが重要視されているマーケット感覚を身につけ、適切なポジションに自分を置き、苦しい努力をせずに生きよう。
ということを説いていると解釈しました。

◯「憂鬱でなければ仕事じゃない」見城 徹、藤田晋 著

「努力は自分を傷める。だからこそ相手の心を打つ」「憂鬱こそが黄金を生む」といった死ぬほどの努力こそが成果を生むということが説明されています。

どれだけの努力をしたとしても努力は自分にしかわからないものであり、他者は結果を評価する。結果を出さなければ努力は意味がない。圧倒的な努力がいつか実を結ぶ。ということです。

また、人間は感情を持つ動物であり、義理と人情と恩を知らなければ何事もうまくいかない。そして、あらゆる人間関係は細かい情が基礎になっている。
だからこそ、小さなことでくよくよし、相手に伝わる印象にデリケートになり、心を動かすために死ぬほどに努力をしなければいけないと説いています。

ビジネスの世界に生きている人は合理的な人間関係に重きをおいているかと思いきや、ビジネスの成功は圧倒的な努力によって人の心を動かすことこそが大事であるというのは新鮮でした。

◯2つの本の内容を組み合わせたら最高のパフォーマンスが出せる

いずれも成果主義の世界で結果を出してきた方の本であるのに、タイトルからは一見真逆のことを説いているようにも受け取れます。

しかし、「ゆるく考えよう」では適切なポジションをとり「憂鬱でなければ仕事じゃない」ではそのポジションで他を圧倒する成果を出すために圧倒的な努力をせよ
と、いずれも自分だけの特別なパフォーマンスを出すための方法論を説いているのだと思います。

結果を出すには圧倒的な努力は欠かせません、しかし、ただがむしゃらに頑張るのは苦しいです。
まずは、ゆるく考えて自分に適したポジションを探して、ジブン株式会社の経営につなげたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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